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Amazon.co.jp ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784098250769
作品紹介・あらすじ
新聞・テレビが、国民から「知る権利」を奪っている。官僚による情報操作、各社横並びの報道談合、海外メディアの日本撤退、すべての根源は「記者クラブ」だった!
鳩山政権公約「記者会見オープン化」に抵抗する記者クラブと、筆者は戦ってきた。その200日間の軌跡を通じて、官僚と大マスコミが一体化した「官報複合体」の正体を明らかにし、世論を喚起する1冊。
感想・レビュー・書評
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(2010/7/1)
恐ろしい本だ。既得権益がここまで跋扈しているとは。官僚、大手メディア記者。
民主党政権誕生、上杉氏がキラキラや書籍やtwitterで訴えるまで、その存在すら知らなかった記者クラブが、いかに国民の知る権利を奪っていたかを、
今回改めて整理認識することとなった。
戦前、政府の情報統制に戦うべく、取材する権利として勝ち取った記者クラブ制度。その当時の志や良し、だったはず。
それが数十年を経て、初期の志をなくし、既得権益の巣窟と化してしまった。
具体的には、記者会見の開催権を大臣から奪い、大臣は広く会見したくても記者クラブの許しがないと情報発信できない。
国会や省庁のビルという公の場に、閉鎖的私的団体が場所を占有、賃料も払わない。
情報を独占することで優位性を持ち、小出しにして国民に高く売りつける。クラブ付きの評論家に仕事の場を与える。
フリーランスジャーナリストが記者会見に入り、鋭い質問をし、政府から答えを引き出し報道すれば、何の価値もない記事、評論家が、
情報の独占で生きながらえる。記者クラブという既得権益にどっぷりつかって、記者としての腕を磨かない。
民主党は野党時代から会見を開放、政権交代目前の鳩山党首(当時)も著者の「官邸に入っても記者会見開放してくれますね?」の質問に、
「上杉さん、官邸にいらしてください」とはっきり答えていたという。しかし、政権交代が実現すると、その約束は反故にされる。
記者クラブと、官僚と、官僚に言いくるめられた平野官房長官(当時)の抵抗で。
ようやく3月、首相会見は一部開放されたが、時すでに遅し。世論は沖縄問題の不始末で鳩山バッシングに走っていた。
首相にすら権限がない記者会見。
唯一開催権が省にあった外務省岡田大臣は、そのまじめな性格で、記者会見開放を強行。
亀井金融大臣も、政策ははてなマークだが情報公開に対する筋は通っていて、開放に努力。
しかし記者クラブにフリーランスを入れることが出来ず、記者クラブでの会見後、大臣室で記者クラブ以外のジャーナリストにもう一度会見をする。
亀井大臣は記者クラブに怒り、クラブでの会見より大臣室での会見で本音を語る。
新聞メディアはこうした動きを報じない。
多くの国民はこの事実すら知らない。
「記者クラブ問題」をとりあげないだけであればまだ罪は軽い。
野中元官房長官が暴露した「官邸機密費はメディア対策に使われていて、評論家、記者に多額の金が渡っていた」ことを報じないとなると話は別。
我々の税金が、政府をただすべきメディアに賄賂的に渡っていた。接待、仕立て代、現金、、。
オープンだった菅首相就任会見でフリーランスがこの質問をしても、NHKは放送終了後で国民には伝わらない。
翌日の新聞もよくて「要旨」だけさらっと書いてある程度で、読売、日経は全く取り上げていなかった。
首相の回答はまだ理解が浅いものではあったが、それにしても就任会見の内容を国民が知ることが出来ない。
時間枠の限られるテレビは仕方ないとしても、新聞が取り上げない制約はない。
「記者クラブに触れられたくない」それだけだ。
大変なことだ。
そんな新聞取る必要はない。私は新聞をやめた。
鳩山さんはある意味既得権益との戦いに敗れ、失脚した。
無論自身の発言の問題はあったが、それとて会見を開放してしっかりした言葉だけを国民に残せば、こうはならなかったはず。
大手メディアは鳩山バッシングに国民を扇動した。国民はまんまとそれに乗った。
菅政権に新鮮味がないのは既得権益との戦いを避けているからだ。
それでは困る。日本がだめになる。
既得権益打破に動いたから民主党を支持したのだ。そうでない、既得権益にすり寄る党ならさようならだ。
様々なことを認識させる良書だ。
新聞・テレビとの200日戦争
第1章 記者クラブの抵抗―2009年9月‐12月(新聞・テレビはいったい誰の味方なのか;×井沢元彦(作家)記者クラブこそ日本最大の抵抗勢力だ;国民から知る権利を奪う「報道自主規制」という悪弊;記者クラブを放置すれば日本は海外メディアから捨てられる;×亀井静香(金融・郵政改革担当大臣)国民が知らない記者クラブとの「100日戦争」);第2章 官僚との癒着―2010年1月‐3月(記者クラブの壁を軽々と越えてしまったツイッターの衝撃;冤罪、国策捜査の片棒を担ぐ「司法記者クラブ」の大罪;記者クラブへの年間13億円超「公費支出」を事業仕分けせよ;×花岡信昭(元産経新聞政治部長)記者クラブ制度批判に徹底反論する);第3章 裏切りの官邸―政権発足前夜(ドキュメント・裏切りの首相官邸)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2008年の『ジャーナリズム崩壊』で報道メディアの巨悪を暴いた上杉氏が、その本丸とも呼ぶべき「記者クラブ」の正体に迫る。記者クラブとは、政府や自治体・業界団体を取材するという名の元に、新聞社やテレビなど大手メディアに属する記者たちによって構成された組織。1890年の帝国議会開催において、記者たちが取材の権利を要求して結成した「議会立ち入り記者団」をルーツとし、公権力の監視役として発展したのだが、1978年の日本新聞協会による画策により、それまでの「親睦団体」から「官僚と結託した取材拠点」へと方向転換された結果、大手メディアによる談合組織と化し、海外メディアやフリージャーナリストの参加を認めないという排他的な利権団体へと成り下がった。本書は2009年に政権与党となった民主党のマニフェストの1つにも明記されていた「記者会見のオープン化」に向けて、著者が記者クラブと繰り広げたバトルを描いたもの。
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SIGHT誌で、筆者を知り、さっそく購入。僕が買う本にしては、珍しく、書店ですぐに見つかる。
うーん、日本の新聞、テレビはまずいですねぇ。
ウェブの台頭でビジネスモデルが根底から覆るとは思っていたのですが、中身もやばい。
と言うか、むしろ有害。
困ったものです。
佐々木氏が言うように、2011年くらいには、やばいかも。
佐々木氏が出ていたNHKの番組でも、市民のマスコミへの嫌悪感はすごいものがありましたし。 -
上杉さんの本早速2冊目読みました。
何回か同じ内容が繰り返し出てきて、少し読みづらかったかな…?
書かれている内容は私にとっては新しい事ばかり、勉強になります。。 -
「以上、警視庁記者クラブからお送りいたしました」の「記者クラブ」がどういうクラブなのかを知らない人は、あたしも含めて多いのではないだろうか。
ぼんやり想像してみるに、「警視庁に常に詰めている記者の集団」、もしくは、「記者が詰めている部屋」を「記者クラブ」と呼んでいる…?
実際はもっと複雑である。
たとえば、Yahoo!ニュースを見たところで、そこにあるのは大手新聞社が配信したストレートニュースばかりで、時事通信社のそれと見分けがつかず、差別化を図ろうという気概は微塵も感じられない。
記事が配信されるタイミングは横並びで、スクープが存在しないかわりに漏れも存在しないから、大手新聞社からすれば、他社に遅れをとっていないという安心感はあるだろう。
ごく稀に個性を感じることもあるが、個性に見えたものに限って誤報だったり政治的意図からくるものだったりして、しかもそれが「我々は国民の知る権利のために動いてるんだ!」と豪語する人達のすることだからややこしい。
秘密を知れる立場にある人は、傲慢になりがちである。
「国民の知る権利を守る」という大義があれば尚更である。
でも、少なくともあたしは、新聞社やテレビ局に、自分がおさめた税金を使う権利は与えた覚えはない。 -
国内の話題だが影響はバタフライエフェクトの如く世界の中の日本の立場を危うくする方向へと進んでいる日本の報道事情。牽引するはキシャクラブ。上杉さんの封殺された正論の途中経過が記された意義ある1冊
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最近、立て続けに読んでいる上杉隆。新聞の言うことは正しいという前提で教育を受けてきた世代にはショッキングな内容じゃないだろうか。
「記者クラブ」という名前は聞いたことがあるが、それそが官・メディアの癒着になっているという実態がこの1冊でよく分かる。時系列的なので、最終章の平野元官房長官の裏切りがドラマチックになっている(ネタバレm(_ _)m)。岡田元外相、亀井元金融相のエピソードもキャラが見えて面白い。あと、花岡信昭氏との対談によって、自己の主張に客観性を持たせているのも全てを鵜呑みにするなという著者のジャーナリストとしての姿勢がよく現れている。 -
ジャーナリズム崩壊に続いてよんだが、この本では民主党政権に交代してからの様子が主に書かれている。
これを読めば否応なしに新聞、テレビといったものを見る目が変わる。
どれだけの情報が隠され、国民に公開されて来なかったか
国民に別け隔てなく情報を公開するために存在するための記者クラブは今や独占市場を守ろうとするただのエゴ団体と化した日本の癌のような存在だと感じた。
これから自分はどこから情報を得るべきなのか、考えさせられた一冊。 -
ウィキリークスに関する書籍の後に、読んだので、モノ足りない。
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正論であり、大手マスコミでこの問題が取り上げられるわけがない以上、こういった書籍や雑誌などは貴重な情報源といえる。
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記者クラブという存在すら知らなかった私にはとても衝撃的内容。
情報操作がごく当たり前に日常的に行われている事に、この国の未来への危機感が募る。
情報とは誰もが公平に真実を知る権利があるはずなのに。
上杉さんにはこれからも期待したい。 -
p132 今や記者クラブは、新聞、テレビなどのメディアにとって、場合によっては、皇室、北朝鮮、暴力団、部落差別、芸能プロダクション、広告代理店を超えるタブーでもあるのだ。
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記者クラブとの望まない闘いを繰り広げてきた上杉隆氏の著書。
長年続いてきた記者クラブという制度がいかに国民に不利益を強いてきたかを力説している。
途中、記者クラブ批判、政治家、記者クラブ擁護というそれぞれの立場にある3名との対談が盛り込まれており、より主張に説得力を持たせる構成になっている。
中でも記者クラブ擁護の方との対談では、著者の論の強固さが際立っており、その著書のタイトルの通り、まさに「記者クラブ崩壊」を感じた。
日本のマスメディアの在り方を考えるにあたって大変役立つ良書。 -
新聞とテレビからの情報がいかに偏っているかを考えさせられた。情報源がマスコミしかない親にも読ませたい。
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軽く読めるけど、インパクトのある本。小沢さんとか亀井さんとか、テレビでみて無条件に悪い印象をもっているひとが多いとおもう。少なくとも私もそうだったが、それはジャーナリズムが存在しない国で政府の出先機関とかしたマスメディアによって作られたイメージでしかない。新聞やテレビにたいし陰謀論めいたことを言われると嫌悪感をもつ人もまだまだ多いだろうが、そろそろが真実に目を向けてもいい頃だろう。
荒いけどそのぶん臨場感があり、歴史が変わりつつある現代において、読む価値のある本だと思う。 -
TVニュース、新聞を見る目が変わりました。記者クラブや霞ヶ関にも腹が立つが、記者クラブ問題というものの存在すら知らずにきた自分の目も濁ってる気がしてしまいます。メディアに関しては、中国やイスラム国家を日本は笑えないと痛感。まさか、国家ではなく、既存メディアが情報統制のようなことをしているとは‼ 昔あった産経新聞のキャッチフレーズ『新聞を疑え!』は、もはやブラックジョークw。
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メディアがまともになる第一歩.
政権のごたごたでまた元に戻ることのないよう頑張ってほしい. -
記者会見オープン化を公約に掲げていたにも関わらず、2009年9月16日、政権交代の日に開かれた鳩山首相記者会見は上杉隆氏を始めとするフリージャーナリストらを完全に閉め出した。この日から数えて200日間の、上杉氏による記者クラブとの戦いっぷりを収録したドキュメント。(現在進行中)
記者クラブ入門書のような感じなので、普段から上杉氏の主張に耳を傾けてる人にとっては物足りないかも。
ただ、記者クラブ制度批判に反論する元産経新聞政治部長の花岡信昭氏との対談は貴重な気がする。長年記者クラブにいた内部の人間との会話ですからね。ただ、やっぱり記者クラブ側の言い分には説得性が無いな。そして二人の主張が噛み合わなすぎて面白い。
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