それでも食料自給率100パーセントは可能だ 天才農業研究者のシナリオ (小学館101新書)

  • 小学館 (2011年2月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784098251018

作品紹介・あらすじ

21世紀、日本は食料大国になる!

南北に長い日本ほど農産物の生産に適した国はない。山間地も重要な生産地である。しかし、政府の無知、もはや役目を失い邪魔でしかない農協、そして個別所得補償に胡坐をかいてまっとうな仕事をしない農業従事者など、問題は山積みである。加えて、婚ところの異常気象で穀物の輸入にも危機が迫り、TPP(環太平洋パートナーシップ協定)加盟で、関税が撤廃され、安い農産物が輸入されようとしている。
だが、これだけ安全でおいしい農産物をつくる国はどこにもない。海外輸出する戦略商品になるし、今後、農業従事者が減っていけば、大規模農業の可能になる。いままで研究していた農業ロボットも実用の段階にきている、そして、一般人の間でも、ドイツのクラインガルテン(小さな農園)のような、家庭菜園が盛んになっているなど、食料自給率100パーセントは100パーセント可能だと天才農業研修者の永田照喜治氏は言う。
世界的な種苗会社「サカタのタネ」の坂田宏氏、おいしい無洗米づくりの東洋精米社長、雜賀慶二氏、日本料理の野崎洋光氏や作家で有機農法をうったえてきた落合恵子氏などや実際の農業従事者との対話のなかから日本の農業再生の道を探る。

感想・レビュー・書評

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  • 別名「ルーツ農法」とも言われている「永田農法」を開発筆者による、各界著名人との対談集。農業や食をめぐる斬新な視点がいくつも提示されていてとてもおもしろい。

    「無洗米」で知られるトーヨーライス社長雑賀(さいか)氏の「徴農制度があってもいいのではないか」というアイデアには思わずなるほどと思ってしまった。

    農業を知ることは、生きることを知ること。そう思う。

  • 著者独自の永田農法という手法を使って、今後の日本の農業をどうしていくべきか、についてその分野で有名らしい人との対談をまとめた本。

    農作物は潤沢な栄養、肥料を与えて育てるのではなく、逆に肥料を与えずに育てるべき、ということが考えの中核にあると思う。

    これにはある程度頷ける部分もある。
    生き物を育てる上で、過保護すぎる現代だからこそ頭の片隅には置いておきたい。


    また、家庭菜園がもっと一般化すれば、消費者に良いものを見分ける力が着く、と言っている。

    これも他分野について考えてみれば頷ける。
    システムを発注する際にはする側にも知識がないとぼったくられる。
    野菜も同様だ。

    他にも
    ・農業人口はどんどん減って構わない。やる気のある人だけがやればいい。
    ・日本の農業従事者が老人という点、人口の減少から日本は一人当たりの農地の広さが増える

    など以外にも競争を通して農業の発展を望む様子が読み取れる。
    そして日本という土地にはそれだけの力があると言う。

    大まかな考え方は賛成だ。
    詳細は門外漢なので判断が出来ない。

    ただ、今の保護政策によって計画経済化している様子は力を削ぐことは間違いない。

    早く農業政策の方向転換がなされることを望む。

  • GPS応用農業ロボットが実用化されれば、種まきも自動、草取りも24時間ロボットがやる。農業は辛いものという印象があるが、このロボットのおかげで、農業は若者にとっても魅力のある仕事になるかもしれない。

  • 現在の就職状況の悪化には農業の自由化、株式会社化が必要ではないかと思っている。それにより、安定した賃金、社会保障、技術と品種改良の向上、市場原理による野菜価格の低価格化、海外輸出などができていいんじゃないかと考えた。
    その考えは間違っていないと思うが、この本を読んで一つ考えを改めたことは「農業が就職の受け皿になればよい」ということ。筆者はやる気が無い者の農業は、真摯に農業に向き合っている人への侮辱である。やる気のある少数による大規模農業が必要であるという。
    確かにその通りだ。その考えに恥じ入る思いがした。

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