江戸の名所: お上り武士が見た華の都 (小学館101新書 111 江戸検新書)

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098251117

作品紹介・あらすじ

幕府のお膝元、江戸。ここは、江戸時代の政治の中心であると同時に、地方の人々にとって一生に一度は見物に訪れてみたい観光都市、華の都だった。そんな江戸を堪能したのが、紀州藩の江戸勤番武士・酒井伴四郎である。勤めのかたわら江戸の名所を巡り、名物を食べ歩いた伴四郎が残した詳細な日記は、江戸名所を知るうえでの一級史料となっている。本書では、まさに江戸時代のお上さん、伴四郎が訪れた場所を中心に取り上げ、わかりやすく解説。「江戸の名所」を知るうえで、必携の入門書である。

感想・レビュー・書評

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  • 江戸の名所を、その本筋をおさえて、分かりやすく紹介してある。万延元年、桜田門外の変があった数ヶ月後、紀州から江戸勤番を命じられて江戸に出て来た酒井伴四郎という下級武士の日記を基盤にして、伴四郎が見物にでかかけた「名所」だけでなく、山の手も下町も主な「江戸の名所」がくまなく紹介されている。そのほとんどは行ったところなので、地図がなくても頭で歩くことができた。思い違いしていたことなども見つかって良かった。ここに書かれている案内は、説明できるよう記憶しておきたい。

  • 地方から江戸に出てきた武士の日記から見る、当時の江戸の名所案内
    もっとも、原文の引用は少なく、日記をネタに作者が名所情報を書いた本という方が正確
    ともかく、古くからの江戸名所リストを知るには役立つ

  • 地方武士の楽しい江戸名所歩き本。
    こうして江戸文化を満喫&吸収して、各地に伝授されたと思うと、面白い。
    未だに残っている名所が多いから、お上りさん気分でこの本持って、
    名所巡りってのもオツだと思う。

  • 感想未記入

  • 幕末の紀伊藩主酒井伴四郎彰常が訪れた江戸の名所。上野、霞ヶ関、日枝神社、豊川稲荷、神田、日本橋、浅草、吉原、両国、向島、本所・深川、芝、目黒などの寺社や景色、食事など。

    当時の下級武士が暇だったことと、伴四郎が時代の波に無縁だったことが解ります。現在の東京見物に持つ通じると思います。

  • (欲しい!)/新書

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著者プロフィール

1952年生。早稲田大学法学部・第一文学部卒業。出版社勤務後、ノンフィクション作家。著作に、『ムスリム・ニッポン』(小学館。第4回21世紀国際ノンフィクション大賞優秀賞)、『空と山のあいだ』(角川文庫。第8回開高健賞)、『百名山の人』(角川文庫)など多数。

「2009年 『無用の達人 山崎方代』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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