「リーダーの条件」が変わった: 「危機の時代」を乗り越える新しい統率力 (小学館101新書 118)

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  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098251186

作品紹介・あらすじ

大震災、原発事故、それに続く企業の業績悪化…戦後日本が初めて経験する先の見えない国難の時代。これほどまでに、「リーダーの力」が問われている時はない。多くの国や企業のアドバイザーとして活躍してきた大前氏は、「震災後、リーダーに求められる資質は、大きく変わった」と語る。-次のリーダーを目指す人にとってはもちろん、目の前の困難を乗り越え、新時代を切り拓こうとするすべての日本人に贈る1冊。

感想・レビュー・書評

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  • 約10年前、民主党政権時代に世に出た一冊ですが、何ら古さを感じることなく読み終えました。

    確かに時間は進み、世の中は変化しています。

    しかし、残念ながら10年前に著者が鳴らした警笛に対し、著者なりの解決策も提示されていたが、実態としては何ら変化を感じない。

    変わったとすれば10年間で国債の残高は増え、少子高齢化が一層進んだこと。

    国を代表するリーダー(首相)について書かれている内容がかなりの割合を占めますが、人口減少が続く中で必然的に内需は下がり、日本が豊かさを維持する為には必然的に一層のグローバル化を推し進めていくしかない。

    世界を相手にリーダーシップを発揮出来る人材の育成という避けては通れない課題。

    国の借金に原発問題等ゞ我々世代が真剣に議論する必要がある。

    会社組織も同じで、皆に嫌われようが正しい情報を開示し、まとめあげるのは大変なこと。

    しかし、「事勿れ主義」ではダメなんだと改めて気づくことが出来ました。

    説明
    内容紹介
    「リーダーの条件」が変わった

    大震災、原発事故、それに続く企業の業績悪化……日本が戦後初めて経験する国難の時代。これほどまでに、「リーダーの力」が問われている時はない。多くの国や企業のアドバイザーとして活躍してきた大前研一氏は、「震災後、リーダーに求められる資質は、大きく変わった」という。

    次のリーダーを目指す人にとってはもちろん、目の前の困難を乗り越え、新時代を切り拓こうとするすべての日本人に送る1冊。

    【編集担当からのおすすめ情報】
    著者の大前研一氏は、米マッキンゼー本社ディレクターやアジア太平洋地区会長などを歴任したほか、マレーシアやシンガポール、台湾の国家アドバイザーを務めるなど、世界屈指の経営コンサルタントとして、これまで多数の一流企業や国家の危機を救ってきた。

    その大前氏は、企業や国家の指導者には「有事に強いリーダー」と「平時のリーダー」がいるという。

    本書では、「有事のリーダー」に求められる「条件と能力」の数々を挙げ、日本におけるリーダー教育の重要性を説く。

    日ごろから危機管理を念頭に置いているリーダーであれば、「ファインプレー」のような偶然はない。想定外の事態が起きても、「有事に強いリーダー」は1週間以内に必ずリカバリーする
    ための道筋を描く構想力を持っているという。

    大前研一の最新リーダーシップ論。
    著者からのコメント
    「リーダー不在」の危機をどう克服するか?

    ●震災復興
    ●電力インフラ
    ●食糧価格高騰
    ●水資源争奪戦
    ●エコカー開発競争
    ●財政危機

    「日本の抱えている問題はいずれも複雑で
    そう簡単に答えは見つからない、と思っている人が多いと思う(中略)日本は未曾有の難局に直面していると言われるが、
    それらを分解してみれば、いずれも解決可能なテーマで
    あることがわかる」(本文より)

    出版社からのコメント
    あなたは「緊急事態」が訪れた時に
    「1週間」で対策を描けるか?

    国を救い、企業・組織を建て直す−−
    革新的なビジョンを生み出すヒントが満載!

    ・いま必要なのは"復旧力"ではない。まったく新たなビジョンを生む発想と行動力だ

    ・「平時のリーダー」と「有事のリーダー」は求められる資質が違う!

    ・「上司の力量」次第で組織は劇的に変わる!

    【「革新」と「創造」ができる人材へ】ビジネスマン必読!!

    内容(「BOOK」データベースより)
    大震災、原発事故、それに続く企業の業績悪化…戦後日本が初めて経験する先の見えない国難の時代。これほどまでに、「リーダーの力」が問われている時はない。多くの国や企業のアドバイザーとして活躍してきた大前氏は、「震災後、リーダーに求められる資質は、大きく変わった」と語る。―次のリーダーを目指す人にとってはもちろん、目の前の困難を乗り越え、新時代を切り拓こうとするすべての日本人に贈る1冊。
    著者について
    1943年福岡県生まれ。
    早稲田大学卒業後、東京工業大学大学院原子核工学科で修士号を、
    マサチューセッツ工科大学(MIT)大学院原子力工学科で博士号を取得。
    日立製作所を経て、72年にマッキンゼー・アンド・カンパニー・インク入社。
    日本支社長、アジア太平洋地区会長を歴任し、94年退社。
    以後、世界の大企業や国家レベルのアドバイザー・経営コンサルタントとして幅広く活躍。
    自ら設立したBBT大学学長も務める。

    近著に、『この国を出よ』(柳井正氏との共著)『民の見えざる手』(以上、小学館)、
    『大前研一 洞察力の原点』(日経BP社)、『日本復興計画』(文藝春秋)など多数。

    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
    大前/研一
    1943年福岡県生まれ。早稲田大学卒業。東京工業大学大学院で修士号を、マサチューセッツ工科大学大学院で博士号を取得。日立製作所を経て、72年にマッキンゼー・アンド・カンパニー・インク入社。94年退社後、経営コンサルタントとして幅広く活躍。自ら設立したBBT(ビジネス・ブレークスルー)大学の学長も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
    About this Title
    2010年8月に起きたチリの鉱山落盤事故を想起してもらいたい。
    トンネルの出口も、薄明かりもない。空気さえあるのかどうかわからない。
    しかも、人間が脱出できる大きさの穴を掘るだけでも半年かかり、
    食料その他の供給も、当初は絶望的という状況だった。
    その後のことはニュースで報道されている通り、700m下の地中から予想よりもはるかに早く、10月13日に作業員33人が全員無事に救出された。
    現場と地上のリーダー、そしてピニェラ大統領の判断力、全世界の英知を集める柔軟な思考など、
    この一件にはリーダーとチームに関する教訓がたくさんある。

    今の日本では、政界にも財界にも、"チリの鉱山落盤事故からの脱出"----つまり「CKD型」のリーダーが求められている。
    しかし、かすかに見えている出口の方向を示し、それを目指して実行する
    「TAM型」リーダーもいないのだから、入口も出口もわからない状況で
    新たな解決策を生み出すことのできる「CKD型」リーダーなど、すぐに現われるはずもない。
    (中略)
    遠い過去の記憶と、今の世界を見れば、新しい飛躍のためのヒントは山ほどある。
    そんな新しいリーダーの条件を、本書を通じてあらためて考えてみたい。
    本書で論じられる内容は、次のリーダーを目指す人にとってはもちろん、
    今の上司の能力を見極めたい人にとっても、大いに参考になるはずである。
    (「はじめに」より)

  • 「大前研一」の著書『「リーダーの条件」が変わった 「危機の時代」を乗り越える新しい統率力』を読みました。

    「大前研一」作品は、昨年1月に読んだ『遊ぶ奴ほどよくデキる』以来ですね。

    -----story-------------
    「リーダーの条件」が変わった
    大震災、原発事故、それに続く企業の業績悪化……日本が戦後初めて経験する国難の時代。
    これほどまでに、「リーダーの力」が問われている時はない。
    多くの国や企業のアドバイザーとして活躍してきた「大前研一」氏は、「震災後、リーダーに求められる資質は、大きく変わった」という。

    次のリーダーを目指す人にとってはもちろん、目の前の困難を乗り越え、新時代を切り拓こうとするすべての日本人に送る1冊。

    著者の「大前研一」氏は、米マッキンゼー本社ディレクターやアジア太平洋地区会長などを歴任したほか、マレーシアやシンガポール、台湾の国家アドバイザーを務めるなど、世界屈指の経営コンサルタントとして、これまで多数の一流企業や国家の危機を救ってきた。
    その大前氏は、企業や国家の指導者には「有事に強いリーダー」と「平時のリーダー」がいるという。
    本書では、「有事のリーダー」に求められる「条件と能力」の数々を挙げ、日本におけるリーダー教育の重要性を説く。
    日ごろから危機管理を念頭に置いているリーダーであれば、「ファインプレー」のような偶然はない。
    想定外の事態が起きても、「有事に強いリーダー」は1週間以内に必ずリカバリーするための道筋を描く構想力を持っているという。
    「大前研一」の最新リーダーシップ論。
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    仕事のモチベーション維持も兼ねて、たまにはビジネス書、、、

    リーダーに必要な資質について、以下の構成でまとめてありました。


     ■はじめに 能力なきリーダーしかいない日本の不幸
     ■1章 <現状認識> 東日本大震災でわかった「危機に克つリーダー」の条件
      【スピード】
       1週間でできない「緊急対策」は、1年かけてもできない
      【危機管理力】
       組織のダメージを最小限にする工夫と判断が必要だ
      【行動力と交渉力】
       次世代の国家リーダーアに求められる「3つの要件」
     ■2章 <対策> 組織を元気にするリーダーシップの育て方
      【ビジョナリー・リーダー】
       世界で勝つ企業は人材育成に毎年1000億円かけている
      【中間管理職"再生術"】
       組織を動かすには「"ゆらぎ"のシステム」を使いこなせ
      【新・人材教育カリキュラム】
       リーダーシップは"天与"のものではない
     ■3章<比較研究>  日本が学ぶべき世界のリーダーシップ
      【イギリス・キャメロン首相①】
       若干43歳にしてトップに立ったリーダーはどこが凄いのか?
      【イギリス・キャメロン首相②】
       「グレート・ソサエティ」構想で活かすべき「民の力」
      【ロシア・メドベージェフ大統領】
       「結果を出す指導者」の驚くべき決断力と行動力
      【日本vs中国リーダー比較】
       国民の差ではなくリーダーの差が国家の関係を規定する
     ■4章 <提言> 私が「リーダー」だったら日本の諸課題をこう乗り越える
      【震災復興】
       「緊急度の掌握」ができなければ非常時のリーダー失格だ
      【電力インフラの再構築】
       原発と送電線は国有化、電力会社は分割して市場開放せよ
      【食糧価格に高騰】
       世界の農地に日本の農業技術・ノウハウを売り込め
      【水資源争奪戦】
       水道事業を民営化して「水メジャー」並みの競争力をつけよ
      【エコカー開発競争】
       劇的な低価格を実現し、世界市場で優位に立つ「新EV革命」
      【財政危機】
       所得税・法人税ゼロの「日本タックスヘイブン化」で経済は蘇る
     ■おわりに 「強いリーダー」は強い反対意見の中から生まれる


    印象的な言葉を幾つか備忘のために書き留めておきます、、、

    ○1週間でできない「緊急対策」は、1年かけてもできない

    ○リーダーには、「TAM型(トンネルの出口の明かりを目指す)」と「CKD型(チリの鉱山落盤事故からの脱出)」があるが、今の日本では入口も出口もわからない状況で新たな解決策を生み出すことのできる「CKD型」が求められている

    ○日本人の最大の欠点はリーダーシップの欠如、「人材不足」の最大の原因は、日本の教育が「リーダー育成」を目的にしていないこと

    ○リーダーシップに必要なのは「ビジョン」と「コミュニケーション能力」

    等々… 共感できる内容が多々ありました。

    自分にできることは少ないかもしれませんが、ビジネスを進めるうえで意識しておきたいですね。

  • 10年前と日本は変わってない事が実感。。。

  • 2022.04.20 品川読書会で紹介を受ける。平和は良いが平和ぼけは良くない。緊張感のない中、リーダーは育たない。

  • 大前研一氏による「リーダー論」の本
    タイトルの「リーダーの条件が変わった」については、結論的に言うと「今は有事なので有事向きのリーダーが必要ですよ」ということ。この観点については、佐々淳行の「平時の指揮官有事の指揮官」の方がよかった。

    それ以外の復興対策については、それなりに面白い意見だと思います。
    少なくともなんでも反対だけして対案の出せない某党とか対案に全く実現性のない某党よりは、それなりに実現可能性のある対案を出して自分の意見を述べている点については、その意見の是非はともかく、すばらしいと思います。

    読書状況 読書時間60分、ページ数190ページ



  • mmsn01-

    【要約】


    【ノート】

  • 週刊誌の掲載をいくつかまとめて新書にした本。
    リーダーシップを題名にしていたが旧民主党、菅元首相、前原元外務大臣、「2番じゃ」の蓮舫を批判していた。
    残念ながら読者がリーダーシップで学べる箇所はほとんどない。
    酔った大前研一氏の話しをお金を払わされて無理やり聞かされた感じ。
    酔って政治の話しをするのは最高の娯楽と聞くが全くその通りだった。

    それにしても大前氏はまだ政治に未練があるようだ…。

  • リーダー
    この本が出た時は民主党政権でまさにリーダー不在かつリーダー候補生不在の時代でした。

    その中であえて現状維持のリーダーから改革のリーダーを輩出しなければ日本がもたないと提言してるのがこの本です。

    個人的には「治世の能臣」「乱世の奸雄」を目指したいですがなかなか難しいことです。
    能臣を演じながら奸雄を目指したいですねd(^_^o)

  • 大前研一シントピ。

  • 大前研一氏の本で、出版年が近いものを読んだことがない人には面白いと思う。読んだことがある人には、とくに新しい話はないと思う。

    様々なリーダー的立場の人を挙げて批評しているが、感情論ではなく、納得できる理由を示しているのがよい。政策の提言については、実行したときのデメリットも書いてあるといいなあと思う。

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著者プロフィール

1943年、福岡県生まれ。早稲田大学理工学部卒業後、東京工業大学大学院原子核工学科で修士号を、マサチューセッツ工科大学大学院原子力工学科で博士号を取得。(株)日立製作所原子力開発部技師を経て、1972年、マッキンゼー・アンド・カンパニー・インク入社。 以来ディレクター、日本支社長、アジア太平洋地区会長を務める。現在はビジネス・ブレークスルー大学学長を務めるとともに、世界の大企業やアジア・太平洋における国家レベルのアドバイザーとして活躍のかたわら、グローバルな視点と大胆な発想で、活発な提言を行っている。

「2018年 『勝ち組企業の「ビジネスモデル」大全 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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