「無法」中国との戦い方 日本が学ぶべきアメリカの最新「対中戦略」 (小学館101新書)

  • 小学館 (2012年12月3日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784098251537

作品紹介・あらすじ

日本の譲歩は、逆に中国を戦争に向かわせる

「中国を刺激するな」「ホワイトハウスも日中交戦は望んでいない」「日本の強硬論が戦争を招く」――尖閣諸島の国有化以降、日本側の毅然たる対応が、日中間の戦争を引き起こしかねないという批判が一部で起きています。しかし著者の古森氏は、「中国を刺激するな」的なこの種の主張は、中国側の尖閣奪取への意欲を増長するだけだとして、米国の中国研究者の次のような警告を紹介しています。
「中国が、東シナ海の尖閣諸島に対してはまだ南シナ海でのような攻撃的な態度をとっていないのは、紛争相手の日本が、東南アジア諸国よりも強い立場にあるからです」――。
つまり、「相手が弱い」と判断すれば、ためらうことなく軍事的手段をとるのが中国の常套手段だと、著者は看破します。
さらに米国の足元を揺さぶる中国の熾烈なロビー活動等も紹介。他では読めない論考が満載です。

【編集担当からのおすすめ情報】
第一線で活躍する在米ジャーナリスト・産経新聞記者の古森義久氏による日中・米中関係を中心とした最新の論考をまとめた新書です。中国を追い詰め、黙らせるために、日本はアメリカのどんな戦略に学ぶべきなのか――古森氏はアメリカの政治家や軍事学者、シンクタンク研究者、ジャーナリストなど実に60人以上に取材して、その答えを探っていきます。他では絶対に読めないアメリカの対中戦略のシビアな現実が明かされます。

感想・レビュー・書評

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  • 〜p53

  • 中国は自国の歴史と国内法をまず主権主張の基礎とし、あとから対外的にも根拠があるかのような一方的な宣言をしていくもの。だから中国に完全に屈するか、常にハレーションがあるかのどちら。
    日本がまず自力で反撃しないかぎりアメリカは守ってくれない。
    中国はアメリカ主導の戦後の国際秩序の正当性や優越性を受け入れてない。米国主導の秩序は世界の経済的安定と平和継続という現状維持を前提とsるうが、中国はその前提に協力する意図はないように見える。

  • 確かに、中国に対して警戒を強めるならこういう意見になってしまうのでしょうけど、あまりにも悪者イメージをつけすぎな感もあります。アメリカが中国二度のように向き合おうと、そして日米は同盟を結んでいるとはいえ、やはり中国に対して日本独自のスタンスというのはあるべきだと思います。ただ、その一方、親中的な方々が、本書のような意見に対してどのような説得力ある反論ができるのか、そちらも心許ない感じがします。

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著者プロフィール

産経新聞ワシントン駐在客員特派員。麗澤大学特別教授。
1941 年東京都生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。米国ワシントン大学留学。毎日新聞社会部記者、サイゴン、ワシントン特派員、政治部編集委員を歴任。87 年に産経新聞に移り、ロンドン、ワシントン支局長、初代中国総局長、ワシントン駐在編集特別委員兼論説委員を歴任。ベトナム報道でボーン・上田記念国際記者賞、「ライシャワー核持ち込み発言」報道で日本新聞協会賞、東西冷戦終結報道で日本記者クラブ賞、『ベトナム報道1300 日』( 講談社) で講談社ノンフィクション賞などを受賞。主な著書に、『ODA幻想』(海竜社)、『モンスターと化した韓国の奈落』『米中激突と日本』『アメリカの悲劇』(以上、ビジネス社)など多数。

「2022年 『米中開戦前夜 習近平帝国への絶縁状』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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