ディズニーの魔法のおそうじ (小学館101新書 165)

著者 :
  • 小学館
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098251650

感想・レビュー・書評

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  • 仕事で今度著者の講演を聴くことになり、予備知識のために図書館で借りました。
    TDL系の本は何冊か読んだことがありますが、こちらも他と同様、感服致しました☆

    著者の我孫子氏はオリエンタルランドに入社し、ディズニーのおそうじ部門「カストーディアル」の責任者等を経験し、今はキッザニアの副支配人をされています。

    ディズニーのおそうじの徹底ぶりはすごいです。
    日中の清掃循環は15分ごと。汚れは15分以内に回収されるということです。
    そして閉館後は毎日ホースで高圧の水を流し路面を清掃するホージングなる作業を行い、ワールドバザールの屋根も洗い、ドアの取っ手ひとつひとつまで磨くという徹底ぶり。
    なんといってもキレイの基準が「開園初日」「赤ちゃんがハイハイできるレベル」というから驚きです。

    おそうじの徹底ぶりや開園当初の苦労話、ディズニーのホスピタリティーなどを知ることはTDLが身近な私にとっては興味深く、ちょっとした感動を覚えました。
    が、著者はディズニーがすごい、という話を焦点にせず、企業理念がしっかりしているところは強い、という話の持っていき方をしていて、それがまた私にはささりました。。

    ディズニーが強い理由は「経営理念」がアルバイトにまで浸透しており、皆がそれに向かって行動していることに尽きます。
    だからおそうじ一つをとっても、企業理念を基準に例えば設計段階から「掃除のしやすい設備」にこだわることができるのです。(すべてが水洗いできるよう、ホースや電源、ハシゴを設置している等)
    決して精神論で支えられた仕組みではないのです。

    TDL論にはもう飽き飽き、という声も聞こえますが、私は感動しました。講演楽しみ

  • 思った以上に面白かった。

    ディズニーの清掃担当だった筆者が、ディズニーの清掃エピソードから一歩踏み込んで、「ビジネスに役立つ清掃」を語るというもの。「ディズニーではこういうふうに清掃をしている」という話だけでは、「はーそうですかー、そりゃディズニーですものねー」という感想しか抱かないけれども、プロフェッショナルな目で清掃とビジネスの関係を語られてると、その説得力に頷かざるをえない。

    「ディズニーでは15分以内にお客様が落としたゴミを拾う」とか「あかちゃんがハイハイできるくらいの清潔さを目指す」などの凄い話はあるけれども、それよりも重要だな~と思ったのは、「汚れていると思ったら、自分で綺麗にする」というところだと思う。これ、当たり前のように思えるかもしれないけれども、実際は全然そうじゃないんだよね~。ビックリするぐらい。


    そういうわけで、接客業や観光業、一般客相手の商売をしている人は読んで損がない本だと思う。ちゃんと綺麗な場所であれば、お客さんはリピーターになってくれる。それは永遠の真理だと私は思うのよね。

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