新史論/書き替えられた古代史 6 呪われた平安京と天皇家の謎 (小学館新書)
- 小学館 (2016年12月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784098251902
作品紹介・あらすじ
堕落と恐怖の平安時代
第6巻は、優雅な貴族社会と思われている平安時代の、驚くべき「裏歴史」を明らかにする。
藤原氏の権力欲はとどまることを知らず、妨げになるものは皇族さえも抹殺した。律令制の矛盾を是正しようと奮闘していた名宰相・菅原道真をも大宰府に追いやってしまったのだ。自分さえよければ、国のことなどどうでもいいのである。そして己の保身しか考えないほかの貴族たちは、藤原氏にすり寄ろうとやっきになっていた。この時代は、陰謀、恨み、妬み、祟りが渦巻いていたのである。
これほどまでにして日本を私物化した藤原氏だが、道長の時代を頂点に坂道を転がり落ちていく。なぜ藤原氏は衰退したのか。そして、この混乱の中で天皇が繰り出した復活の切り札とは何か?
古代史の真実を解き明かす、壮大なシリーズがついに完結!
【編集担当からのおすすめ情報】
菅原道真は学問の神様で、学者だったと思っている人が多いと思います。しかし、実は矛盾だらけの徴税システムや統治システムを改革した大政治家だったと近年評価されています。その道真を太宰府に追いやり、手柄を横取りしたのが藤原氏だったのです。道真が祟ったのも当然でしょう。道真の祟りを怖れ、藤原氏は必死で祀りますが、一方で権力を握るための策謀は続くのですから驚きです。そんな藤原氏と天皇家、そして台頭してきた武家が三つ巴になった、平安400年の「人間の悲しい性」が綴られます。
感想・レビュー・書評
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呪われた平城京と言うと何だか恐ろしいタイトルだが、よく言われている38代天智天皇(中大兄皇子)系と40代天武天皇(大海人皇子)系の骨肉の争いが背景にある。
49代の光仁天皇になってようやく天智系に戻るが、この背後には天武系の血筋を絶やそうと、血で血を染める歴史がある。そして裏に表に天皇と結び付くのが藤原氏。
藤原氏の祖、中臣鎌足は百済王家の出身。平安京に遷都した桓武天皇の母も百済系だ。
そもそも桓武天皇が平城京から離れたのも、天武系抹殺の祟りを恐れてと思われると言う。
藤原氏は不比等の四人の子から、南家、北家、式家、京家に分かれるが、北家が勢力を失う鎌倉時代まで天皇家に娘を嫁がせる等して権力を維持した。
昔は通い婚が普通で、女系の家庭が優先され、生まれた子どもは妃の実家で祖父母と暮らし、すっかり母方の言いなりになる環境が出来上がる。これが外戚と言われ、藤原氏が実権を握ったシステムとなる。つまり、天皇にはもともと権力など殆どなかったのだと。
平安期は藤原氏が独裁権力を握り、その後北家だけが栄え、中でも摂関家だけが絶大な力を発揮して行く。その後太上天皇(譲位により皇位を後継者に譲った天皇)と藤原摂関家の主導権争いが加熱し、武士がその争いに引き入れられ、やがて武士が実力で貴族社会を打ち倒していったというのが大きな流れ。
古代から平安末期までの、天皇と豪族及び藤原氏の関係、また源氏と平家が現れ、天皇とどう結び付いていったのかが描かれ興味を引いたが、時代が前後して書かれていたり多くの人物が登場するため、文字だけではすんなりと頭に入らなかった。図とか絵で説明してくれた方が理解しやすい。
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