なぜ「反日韓国に未来はない」のか (小学館新書)

著者 :
  • 小学館
3.50
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本棚登録 : 76
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098251919

作品紹介・あらすじ

関係最悪化の責任は朴槿恵大統領にある!

朴槿恵大統領になってますます反日が加速している。反日なら人権も法律も、条約も歴史的事実さえも無視して良い、と言わんばかりだ。こうした韓国の反日を批判してきた著者を、韓国政府は入国拒否にした。これは明らかな、先進国ならあってはならない「言論の自由を否定する行為」だが、韓国内からは全くそうした批判が起きなかった。ここに韓国の病巣がある。さらに国内にあふれる反日を世界に拡散しようとしている韓国。彼らの反日はどのように形成され、肥大し、どこまで暴走するのか。この非理性的な反日の精神構造は韓国自身に悪影響を与えていないか? 日本はこうした韓国とどう付き合えば良いのか。人権を無視した祖国の仕打ちにもめげない著者渾身の韓国論。

【編集担当からのおすすめ情報】
日本では朴正熙元大統領の娘ということで、就任前から朴槿恵大統領にはかなりの期待感があった。しかし、大統領就任前から著者は「それは日本人の幻想です。父親は日本には親日であっても、国内では反日教育を継続、強化しました。そして朴槿恵大統領はその反日教育下の優等生なのです。彼女に期待するのは甘すぎます」と断言していました。残念ながら呉さんのおっしゃった通りでした。むしろ朴槿恵大統領は「発足当初から反日姿勢を明らかにした韓国初めての大統領」なのです。
著者は、これまでの「反日」が韓国人の深い部分に知らぬ間に悪影響を与え、韓国社会、経済の発展まで妨げていると洞察します。その論考は一読に値します。

感想・レビュー・書評

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  •  今まで韓国に関する本をいくつか読んできたが、しっくりこなかった部分があったけど、その部分を一気に解決できたような気がした。

  • この本に書いてある個々の論点の全てに亘って論評する余裕は無いのだが、一つだけ言うとすると、著者の日本による朝鮮半島の植民地支配に対する評価が、第二次世界大戦後の日本に於ける、占領下での諸改革に対するある人々の評価とパラレルになっている様に見えるということだ。

    勿論、日本にはこれらの改革を快く思わない人々も居る訳で、その中には、日本が再び強国として立ち上がるのを防ぐために、懲罰として民主主義が強制されたと、思っている人も居るようだ。

    この点、韓国でも、植民地支配下での近代化は、もっと太らせた後で食うためだと言う人も居る様で、主権を失った状態での改革を否定的に捉えるという意味で、やはりパラレルな関係が感じられる。

    しかし、この対比関係は、単純な並行的な関係ではなくて、ある種の「ねじれ」を含んでいて、かなりギクシャクしたものに見える。

    著者はその「ねじれ」の中に居るようだ。

    2015-01-16

  • 韓国人による韓国論。
    韓国大統領でまともに余生を全うした者はいない。
    前半で、各大統領がどのように日本と外交してきたか。後半は現状での課題点を述べている。201409

  • 教育の影響力は絶大。
    教科書で反日教育をしている限り、韓国国民と日本国民は、真の友人にはなれないかも。
    それと、この本を読んだだけでも、慰安婦の強制連行はありえないことがわかるなあ。

  • タイトルから入国拒否の個人的な恨みつらみで書かれたものかと思ったが、史実に基づき冷静な考察がなされている。(出版社的にはこういうタイトルの方が売りやすのだろうが、著者の品位を下げるマイナス面の方が大きいと思う。これではネトウヨと同格だ。)
    神社遥拝、創氏改名、徴用などは、戦局下の一時期に行われただけでそれほどの強制力も伴っていなかったことは本書で初めて知った。そうでなければ戦後これほど多くの朝鮮人が日本にやってきて住み着く訳ないか。納得。
    韓国人の反日感情が戦後人為的に創り上げられていった背景とプロセスが簡潔にまとめられており、一読の価値あり。

  • 時代背景を含めて、分かり易い。

    真実を正しく共有し、
    曖昧にせずに意見を交わすしか
    解決策はないかな…

    時間は掛かっても

  • 北朝鮮では日本植民地時代に協力した人は裏切りものだったが、韓国ではそうではなかったが、ノムヒョンのときにそうなった、

    韓国は文化もなかった日本に教えてあげたと思い込んでいる。

    韓国は日本の人口の38%程度なのに、主要犯罪は日本よりもはるかに多い。これは刑罰が甘いから。

  • 韓国出身者の筆者だから思う母国の問題点を指摘している。
    国内の文献・新聞記事等を引用しているので、説得力がある。
    筆者には申し訳ないが、やはり、付き合いたくない国家だな〜!

  • この題名は極端すぎて私はいい題名だと思いません。ただ、内容はエキセントリックなものでは決してなく、大変な充実度。韓国の対日観について、朴槿恵政権下の現状から始まり、韓国という国の成り立ちとその後の政権下の状況の推移、そして日本統治時代の評価、そして韓国社会の現状へと戻り、最後に「日韓関係復元への道はあるか」という章でまとめられています。とにかく、平易な記述なのに中味は濃い。最後の結論といい、考えさせられました。
    逆に言えば、多くの日本人から見て、なぜ韓国は理解できないような行動をとるのか?についても最適の「入門書」だと思います。
    ※誤解のなきよう。私は誰よりも日韓関係の悪化に心を痛めており、大変にもどかしく思っている1人です。

  • 韓国の反日について知りたくて読書。

    本書発売後、朴槿恵前大統領は韓国で政治が民主化して以降初の任期途中での辞任。後任には、盧武鉉元大統領の側近で政治経験がゼロに近い文寅在大統領誕生している。

    韓国は大統領が代わるたびに反日か、親日かを推測するような報道が踊るが韓国は建国の国是が反日なので基本路線は気持ちいいくらい不変だ。

    韓国は、国力的には世界の上位に位置するのに歴代大統領がことごとく退任後に逮捕されるのはどうしてか。政治制度に問題があるか、韓国社会自体の問題なのか。長年ウォッチしても分からない部分が多い。

    異常なくらいに高い犯罪率(特に強姦)や失業率(発表統計上は低い)は現在どうなっているのか最新の統計を見てみたい。

    サムスンなどの財閥系企業の製品が、韓国国内と海外だと海外の方が安く、国内のほうが高いという理解に苦しむ現象は興味深い。韓国人に海外へ旅行して韓国製品を買うことを推奨してしるのかと本氣で思ってしまう(海外留学を国を挙げて推奨しているのは事実)。

    江戸時代の朝鮮通信使の話は今の韓国、北朝鮮の根底に脈々と受け継がれている日本観を物語っているようだ。

    中韓での反日的な行動が報じられてから中韓へ行く日本人は減少へ転じ、現在も続く。当然の流れだ。身に危険があるかもしれない。嫌いな人たちがいる国へ旅行しようと思う人はいないだろうから。

    韓国はトランジットのみで入国しない外国人も訪韓外国人にカウントしているから日本人の訪韓者は、韓国政府が発表する人数よりか2、3割少ないと言われる。

    一方でどの韓国人や研究者、学者に聞いても理解できないのは、訪韓する日本人が減少しているのに訪日韓国人は激増しているという不可解な事実。

    一体どうなっているのか。韓国人は反日を都合よく使い分けて頭の中で上手に切り替えているのだろうか。そうだとしても理解できない。今後も腑に落ちる説明を求めていきたい。

    最後の著者の主張、中韓には距離を置いて付き合う。

    まあ、これが日本にとってはベターな選択肢なんだと思う。訪日するのは歓迎だけど、日本人は行かないし、交易などのビジネスもするが、必要以上に売り込みもしないし、期待もせず、距離感を置いた付き合いがこれからの日韓や日中関係に基本路線になっていくのだと思うし、それでいい。

    読書時間:約1時間10分
    (9月2日読了)

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著者プロフィール

韓国・済州島生まれ。1983年に来日、大東文化大学(英語学専攻)の留学生となる。その後、東京外国語大学大学院修士課程修了(北米地域研究)を経て、現在は拓殖大学国際学部教授、東京国際大学国際関係学部教授。評論家としても活躍中。1998年に日本国籍取得済み。
主な著書に、『攘夷の韓国・開国の日本』(文藝春秋、第5回山本七平賞受賞)、『スカートの風』(三交社・角川文庫)、『韓国を蝕む儒教の怨念』(小学館新書)、『韓国「反日民族主義」の奈落』(文春新書)、『日本にしかない「商いの心」の謎を解く』 (PHP新書)、『反目する日本人と韓国人』(ビジネス社)など多数。2021年から「呉善花チャンネル」を開設、「相反する日韓学」を配信中。

「2023年 『日本のどこが好きですか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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