国境のない生き方: 私をつくった本と旅 (小学館新書)

  • 小学館
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レビュー : 153
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098252152

作品紹介・あらすじ

ヤマザキマリの名言満載、体験的人生論!

14歳で1か月間、欧州を一人旅。17歳でイタリアに留学し、どん底のビンボー生活も経験。様々な艱難辛苦を経験しながらも、明るく強く生きてこられたのは、本と旅、人との出会いのおかげでした!
この新書に登場する本は、三島由紀夫に安部公房、『百年の孤独』のマルケスに、『蜘蛛女のキス』のブイグ、漫画界からは手塚治虫に藤子・F・不二雄、つげ義春に高野文子など。
旅は、欧州一人旅に始まって、キューバ、ブラジル、ヴェトナム、沖縄、地獄谷のサルの温泉などが登場。
膨大な読書経験と、旅の記憶、強烈な半生に支えられたヤマザキマリの人生論は強くて熱い! 本書に登場する、ヤマザキマリの名言をさわりだけ紹介します(一部、要約しています)。

「ガンガン傷ついて、落ち込んで、転んでは立ち上がっていると、かさぶたは厚くなる。その分、たくましくなる」
「他人の目に映る自分は、自分ではない」


面白くて、勇気が湧き出る体験的人生論です!


【編集担当からのおすすめ情報】
発売前の本書の原稿を読んだ人から、すごい反響が寄せられています。曰く、「『テルマエ・ロマエ』のヤマザキマリさんって、こんなに教養人だったの?」
「ヤマザキマリさんの半生自体が、漫画みたい!」などなど。「漫画になりそうな劇的な半生」と、「驚くほどの教養人」「心を揺さぶるような言葉の持ち主」といったイメージは、どれも私の想像をはるかに超えていました。ぜひ、本書でご確認ください。

感想・レビュー・書評

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  • 漫画家・ヤマザキマリさんの生き様とともに、彼女の人生に影響を与えた本が紹介されています。
    『テルマエ・ロマエ』や『望遠ニッポン見聞録』(幻冬舎)を読んだ際に、きっととても頭のよい人なのだろう…と思っていたのですが、本書を読んでさらにその思いが強くなりました。

    著者自身すごくパワフルな方ですが、お母様もものすごい方なのですね!
    幼少時代から今まで、著者が積み重ねてきた経験の厚みにただただ圧倒されていました。
    人生の経験値が高い人とは、こういう人のことを言うのか…かっこいいなぁ…。

    メモしておこう、と思った箇所にふせんを貼っておいたら、いつのまにか本がふせんだらけになっていました。
    くよくよしそうな時に読み返したい、ビタミン剤のような1冊です。

  • 漫画『テルマエ・ロマエ』の著者であるヤマザキマリさん自身の半生と、その傍らで彼女を支えた本を紹介した自伝的エッセイ。

    14歳で欧州一人旅、17歳でイタリア留学、そして絵描きで生計を立てる苦労を経験し…と波乱万丈な半生を歯に衣着せない語り口で綴っている。幼少期から広い世界を舞台に太く濃い経験を積み、自分の軸を培ってきたヤマザキさん。人生に正解はないからこそ自分の選んだ道を全力で行こうとする姿勢に、読んでいる先からやる気が突き動かされる。
    背中で語れる大人、とはこのような人を指すのではないかと思う。

  • なんとタフな人だろう!筆者のたくましさにあこがれてしまう。漫画家になるまでの半生を綴った1冊。

  • ヤマザキマリさん、そんな方だったんですね。

  • 面白かったです。著者が今までの人生で起こったこと、読んでいた本が書いてある。14歳で欧州1人旅とか想像つかない経験をされているだけあって、書いてあることに重みがある。自分の頭で考えて意見を述べている感じがすごくする。なのに押し付けがましくない。さらっと読めました。

  • 自分の考えの枠を広げる努力は必要。こういうもの、こんなものとは思わない。やりたいことをすれば良い。身ひとつでとにかく行動してみれば何かが変わる。例え失敗に終わったとしてもそれが良い経験に変わる。

  • 2020年4月12日読了。

    ★特殊なものに対してどこまで寛容で
     いられるかというのは、
     そのコミュニティーの成熟度を測る尺度でも
     あると思う。

    ●人から見たらその人の突出して歪んでいる
     ポイントにこそ、その人がその人だけの
     道を切り開いた秘密が隠されているように
     思うのです。

    ●安部公房「けものたちは故郷をめざす」
     →イタリア留学時代に最も自己投影

    ●漠然と生きていると、人は、自分が囲いの中に
     いることさえ気づかない。
     安部公房の小説は、囲いの外に出た人間が
     どんな地平をさまようことになるのかを
     私に見せてくれました。
     どこに行こうと、逃れ様もなく、そこに「壁」が
     あるのだ、と見えない「壁」を可視化して
     透明図を見せてくれる。

    ●もがき苦しむ自分に、決して酔いしれたりは
     しない。自分が体験した不条理な出来事を
     どこか哄笑し、突き放して見せる。
     自分の苦しさに酔いしれることができたなら
     いっそうラクになれるのに、目を逸らすことも
     できないまま、醒めているからなおさら苦しい。
     出口はない、もがき続けろ。

    ●ガルシア・マルケス「百年の孤独」

    ●あの頃、私があの場所で学んだ最大のものは
     知識も教養も、人と人とがそうやって
     限りなく近づくための、寛容性を鍛えるために
     あるのだというこただったのです。

    ●私の中には、人が後天的に押し付けられた制度
     とか文化とか価値観わ取り払うことで、
     人間の普遍的で、本質的なものを見極めたい
     という気持ちがものすごくあります。
     「自然の中で、人は本来の自分を取り戻す」
     というのは、子供時代に培われた私自身の実感
     でもあるのです。
     でも実際には人が生きていく時には、自分が
     生きているコミュニティーの制度とか文化とか
     価値観とのせめぎ合いから、完全に逃れることは 
     難しい。
     人は社会的な生き物でもある。そういう中で人が
     押し潰されることなく、その人本来の生き方を
     まっとうするには、どうしたらいいのか。
     私は、その手立てのひとつが「教養を身につける
     こと」ではないかと思っています。
     何かを矯正されそうになった時に、「でもこうい
     う考え方もある」「まだ、こういう見方も出来
     る」と、「ボーダー」を越えていく力。

    ●ギリシャでは、神様は我々人間と同じで
     失敗もすれば、嫉妬もする。
     人間の雛形、サンプルが神様だった。 
     それを周知する手段として「宗教」の代わりに
     「演劇」があって、お芝居として見せることで
     道徳観とか倫理観を養っていたわけです。

    ●ジャボチカバ
     →ブラジルのある気持ちの悪い果物

    ★情熱は守ってくれますよ、その人を。
     つらいことから。どんな悲しみも寄せ付けない
     くらいの、ものすごい防御力で。

  • 著者自身そう思ってなさそうな気がするけれど、波乱万丈な人生だなと思う。 同じように生きることは出来ないけれど、生きる上で参考になることがらはいくつもあった。 「『生きてりゃいいんだよ』。これが基本。生きてていいから、生れてきたんですよ」 とか、表紙に書いてあるけれど、「地球サイズでみれば悩みなんてハナクソ」とか。凹んだ時に浮上する材料になる。悩みをハナクソって思ったところで解決するわけじゃないけど、悶々する気持ちを横に置いて落着いて対処出来るようになる気がする。
    あと、博学の人の本を読むと、もっともっと勉強しなきゃって思うね。本中に出て来た安部公房や三島由紀夫の本を読みたくなってしまう。

  • テルマエロマエで有名な著者が人生を振り返った自伝。
    著者は母の影響で北海道の釧路湿原で野生児として幼少期を過ごし、14才で欧州をひとり旅した特異な過去を持つ。
    この本の特筆すべき点は上述したように日本人でありながら海外と関わりの深い国際人としての生きた知識と経験を持つ著者ならではの鋭利な視点で閉鎖的な考えを一蹴している所にあると思う。
    日本人としてのみならず人間という地球に住まう一介の生き物としてのマクロな視点を持っており、常に俯瞰的に枠を超越して生きることが必要であることを再認識させられた。著者が人生を情熱的に楽しんでいることが文章からも伝わり、また様々な本の紹介もあるため単なる自己啓発本より元気付けられ知的好奇心を掻き立てられる一冊。

  • KLの紀伊国屋にて発見。タイトルにひかれて思わず一気に読んでしまった。
    読み進めると、これは「テルマエロマエ」の著者であることに気づく。
    本の虫であるだろうと感じさせる巧みな表現と綴りでマリさんの半生にタイムスリップする。

    I found this book in Kinokuniya book store in KL. The title seized my attenntion and I couldn't help but stop reading it standing there.
    While reading it, I realized the author is Mari Yamazaki who wrote Terumae Romae, which is famous comic in Japan.

    From her expression and writing, I could find that she is a book-worm. I could slip into half her life easily.

    「テルマエロマエ」を読んだとき、うーんこれはニュータイプだと思ったのを覚えてるんだけど、このマリさんの苦悩の連続を知ると、マリさんだからこそ作れた世界なのだと頷ける。

    アウトプットは、その人の人生そのものである。

    価値あるものを産み出せる人は、並々ならぬ苦労と挫折を体験していて、そこから簡単に這い上がれることはなく、そのもがきの中で自分なりのアウトプットに繋がる決定的な何かに出会っているのだと思った。

    この本の中でいくつか興味を持った作品があったので、読んでみたい。

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著者プロフィール

1967年東京都生まれ。84年にイタリアに渡り、フィレンツェの美術学校で油絵と美術史などを学ぶ。97年、漫画家としてデビュー。その後、シリア、ポルトガル、アメリカで暮らし、現在はイタリアに在住。2010年、漫画『テルマエ・ロマエ』(エンターブレイン)で手塚治虫文化賞短編賞を受賞。漫画作品に『スティーブ・ジョブズ』、『モーレツ! イタリア家族』(共に講談社)、『オリンピア・キュクロス』(集英社)などが、エッセイに『国境のない生き方――私をつくった本と旅』(集英社新書)、『男性論』(文春新書)、『ヴィオラ母さん 私を育てた破天荒な母・リョウコ』(文藝春秋)などがある。

「2020年 『別冊NHK100分de名著 ナショナリズム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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