- Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
- / ISBN・EAN: 9784098252237
作品紹介・あらすじ
「集団的自衛権時代」を宮崎作品で読み解く
『風の谷のナウシカ』『天空の城ラピュタ』など宮崎アニメの底流には、戦争と平和に関する深い洞察があります。そこで宮崎作品を題材にして、宮崎氏の戦争と平和観、環境問題に対する問題意識をあぶり出し、実際に起きた戦争、紛争などと対比させて、戦争の悲惨さや戦うことの意味を浮き彫りにしました。
平和論を専門とする気鋭の学者が、作品の奥に秘められた宮崎監督の思いを読み解きながら、戦争と平和、集団的自衛権について解説しています。
主な内容は以下の通りです。
■第1章 『風の谷のナウシカ』
腐海はなぜ生まれたのか?/巨神兵、火の7日間、腐海が意味するもの/人間vs.自然
■第2章 『天空の城ラピュタ』
ラピュタはなぜ滅びたのか?/飛行石の謎/ムスカが語る「平和」
■第3章 『紅の豚』
ポルコの「不殺生主義」/戦争と平和、そしてマダム・ジーナの失われた恋
■第4章 『ハウルの動く城』
恋愛と戦争の足音/消極的「良心的兵役拒否」/戦火の恋
■第5章 『風立ちぬ』
なぜ零戦が美しい飛行機として描かれたのか?/宮崎監督の反戦平和主義/テーマソング『ひこうき雲』の暗示的意味
【編集担当からのおすすめ情報】
宮崎アニメを題材とした本は数々ありますが、「平和論」という視点でとらえられたものは、意外にもまだありませんでした。集団的自衛権について真剣に考えていかなければならない時代ですが、小難しい話はちょっと……という方も、これなら抵抗なく読めてしまうでしょう。
感想・レビュー・書評
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ふむふむなるほど、そういう考えもあるよな。って感じ。
ジブリ映画はどれも、100人見れば100の感想・解釈が生まれる作品ばかり(この本は100のうちの1にすぎない)。
にしても1から100を生むジブリって、うん。やっぱりすごい。
♪サントラ聞くっきゃないっしょ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
所々強引な決めつけに感じる
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【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/691759 -
宮崎駿の映画を、平和論という観点から分析した一冊。
何でも戦争や自衛隊に結び付けるのは無理がある部分もあるが、そういう見方もあるのかと参考にはなった。 -
一貫した信念をもって作品を作ってるのがすごいな