気にしすぎ症候群 (小学館新書)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 131
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098252336

作品紹介・あらすじ

「既読スルー」「あの一言」で眠れない人に

「既読スルー」にやきもき、「あの人のあの一言」で一晩眠れず・・・。他人からすれば「気にしすぎだって!」で済むことに、立ち止まって苦しんでしまう人が激増している。
まじめで完璧主義、人のことを考える優しい人が陥りやすいという「気にしすぎ」な心理状態。プラス方向に変換できる人はビジネスで成功するというが、その転換がなかなか難しい。
「気にしすぎ」がなぜ起きるのか、なぜ今急増しているのかを分析し、さまざまな行動パターン例を挙げながら解決策へ導く。
小さなことが気になって前に進むことができずにいる「病気未満」の人たちに向け、人気の心理コンサルタントがわかりやすく綴る、「気にしすぎ」の取扱説明書。

感想・レビュー・書評

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  • <閲覧スタッフより>
    あなたは気にしすぎる人ですか?でも気にするというのは生き延びるためには絶対に必要な重要な要素です。それでも気にしすぎると生活していく上で疲れますよね。本書はそんなあなたの心をちょっぴり軽くしてくれるかもしれません。



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    所在記号:新書||159||イト
    資料番号:30048039
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  • <感想>
    たしかに悩めば悩むほど良い結果に結びつくと思っていたが、長時間労働してれば業績が上がるという昭和的な妄想だと気付いた。気にしているだけでは現実は変わらないし、自分が気にしているほど他人は自分を見ていない。
    リスクを引き受ける覚悟があれば、気にしすぎて悩むことは無くなるのだ。

    個人的に交流分析の「基本的な4つの考え」は勉強になった。

    ①I'm OK. You're OK.
    ②I'm OK. You're not OK.
    ③I'm not OK. You're OK.
    ④I'm not OK. You're not OK.
    ★I'm not OK. You're not OK. It's OK.
    「私もダメ、あなたもダメ、別にそれでも大丈夫」


    <アンダーライン>
    ★気にしすぎの根本原因は「リスク回避」
    ★★★★★「気にすればするほど安全になる」という誤解
    ★★気にしすぎ損
    ★★気にしすぎの「時間」と「量」を短縮する
    ★有効な「気にしすぎ」に切り替える
    ★★★「極端に考える」ことをやめる
    ★★極端に考えるから余計に気になる
    ★★★極端に考えるから「最悪の事態」を考え過ぎてしまう
    ★最悪と思っていたことが、それほど最悪ではなかった
    ★★★★気にし過ぎを悪用する人間たちに注意する
    ・何もしない自分を受け入れる
    ・条件付きの愛
    ★哲学的な問いを楽しむか、哲学的な問いをやめる、の二者択一
    ★完璧主義は実行力を低下させる
    ★私もダメ、あなたもダメ、別にそれでも大丈夫

  • 今の自分にはいろいろと参考になった。
    ・気にしすぎるのは危険、リスク回避のための本能的なもの
    ・気にすることのメリットがあるから人は気にしてしまう
    ・理性よりも感情が勝り気にしすぎをやめられない
    ・先天的な資質によるケースもある
    ・ネガティブなことに惹かれやすい遺伝子がある
    ・親の気質から受け継いだものも
    といったあたり、気にしすぎの出所となりうるものがわかるだけでも多少は落ち着くというもの。

    対処法としては、
    ・気にしている自分に気づく
    ・気にしすぎを気にしない
    ・気にしすぎの時間と量を減らす
    ・気にしすぎの思考を止める
     =まったく別のことを考える
    ・有効な気にしすぎに切り替える
     =変えられないことではなく変えられることを意識!
    出来なくても”気にしない”、徐々に少しづつ、できるところから、がポイント。

    自分向きの特効薬としては、
    ・最悪を想定しておく
     →実はそれほどの問題ではないかも、所詮○○程度!
    ・周囲はそれほど自分を気にしていない
    ・執着を手放す(仏教の心)
    ・セルフコーチング、点数化
    ・気にしていることは自分だけに大きく見える
     =芽生えた感情を裏付けるように思考が働く、要注意
    ・何をどのように考えるか意識して選択する
     =普段は自動操縦状態、自分で思考をコントロール
    ・気にしすぎの根本思考は何か、冷静に自分をみつめて

    以上、レビューというか自分用再読メモ。

  • 文字通り、気にしすぎの人について心理学者が解説した一冊。

    自分にもその傾向があるし、非常に参考になった。

  • 【内容】インターネット上で「気にしすぎ」というキーワード検索をすると、すさまじい数のヒットがある現代。ソーシャルネットワークが拡大する中、リアルな人間関係で「生きにくさ」を感じている人が多い証拠かも知れない。他人からどう見られているかが気になる、LINEで友人が書いた何気ない一言が気になる、上司が見せた苦笑いの意味が気になる…。情報の洪水時代を生きる私たちの周りに、周到に仕組まれた「気にしすぎ」のメカニズムを解き明かし、その厄介な心理とうまくつきあっていく方法を解説する。(「BOOK」データベースより)

    【感想】「気にしすぎ」だという自覚がある。本書に示された10カ条を心に留めて生きていきたい。
    (1)気にすることを気にしない
    (2)気にしすぎを「減らす」か「有効活用」が吉
    (3)未来のことなんか誰にもわからない
    (4)気にしていることは自分だけに大きく見える
    (5)自分の思考をコントロールする
    (6)気にしすぎの「根っこ」にあるものを自覚する
    (7)他人はあなたのことなんて大して気にしていない
    (8)気にしすぎを悪用させない
    (9)時代に負けない
    (10)気にするエネルギーをよい方向に使う
    とはいっても、気にする性格ってなかなか変わらないよなーと思う。でも意識して改善することも必要だと思う。

    【目次】
    第1章 こうして「気にしすぎ」がつくられる
    第2章 気にしすぎは生まれつきのもの?
    第3章 気にしすぎを治す5ステップ
    第4章 心の回路を変えれば、気にしすぎはもっとラクになる
    第5章 「他人の目」を気にしすぎる人たちへ
    第6章 「自分はこれでいいのか?」を気にしすぎる人たちへ
    第7章 気にしすぎる人たちへの「十ヶ条」

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著者プロフィール

心理学者、東京心理コンサルティング代表

「2014年 『「中途ハンパ」は必ず直る!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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