嫉妬をとめられない人 (小学館新書)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 109
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098252480

作品紹介・あらすじ

嫉妬深くて攻撃的な人に、どう対処すべきか

「以前は仲の良かった同僚が、最近は口をきいてくれない」
「なぜか自分にだけ、激しく攻撃してくる先輩がいる」
「成果を上げているのに職場で孤立していると感じる」

こんなふうに感じたら、あなたのすぐそばにいる、"他人への嫉妬がとめられない人"が何か企みをめぐらせているせいかもしれません。
精神科医である著者は、「嫉妬は、自分の立場を脅かしかねない者に抱きやすく、閉鎖的な人間関係で起こりやすく、近い関係であるほど激化しやすい」と述べています。あなたに攻撃的だったり、冷淡であったりする人が当てはまっていたら、危険です。

それでは、嫉妬されないためにはどうすればいいのか、嫉妬深い人に攻撃されたらどう対処すべきか、本書で詳しく解説します。

また、あなた自身が嫉妬心を抱いてしまったらどうすべきかについても、著者自身の経験を交えて、方法を明かします。

さらに、実在の科学者や経営者、芸能人などが関係するいくつかのケースを取り上げて分析し、嫉妬深い人がどういう人で、どんな影響を周囲に及ぼすか、詳細に説明します。
どんな人も逃れられない嫉妬の感情。その正体を知れば、「不測の事態」も回避できるはずです。

【編集担当からのおすすめ情報】
著者・片田先生は、嫉妬は、「する」ことも「される」ことも両方、誰にでも起きると書いていますが、特別に「嫉妬しやすい人」も存在すると述べています。自分の話ばかりするような利己的な人や、自己愛の強すぎる人などがそれで、具体的に本書の中で説明されています。なるべく、そういう人には近づかないようにすることも、「嫉妬」の毒にまみれないようにする一つの方法だと思います。

感想・レビュー・書評

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  • 嫉妬しやすい人、他人の嫉妬からの身の守り方、自分が嫉妬する側になったら、嫉妬との付き合い方、嫉妬案件例示、など。わかりやすく読みやすかった。

    己に満足できない人が他者の名声などに嫉妬する。
    他人は他人、自分は自分、他人と比較せず、人それぞれだと割り切り、驕らず謙虚に、自らを高めることに集中していれば、嫉妬のような感情が自分の中に起こることはないだろう。もしそういうことになっても日頃のこうした心がけが嫉妬に感情を抑えてくれるだろう。
    そういうことだろう。

  • 多くの著名人の自伝などをもとに、嫉妬がいかに人間にとって普遍的な感情かを教えてくれる。そして、読んだあとには、自分に嫉妬心があることを肯定的に捉えられるようになっている。

  • 実際にニュースになった事例を基に分析していて、読みやすい。もともと性善説の持ち主ではないので特に驚くこともなく、むしろ妙に納得しながら読んでいます。
    本のテーマは嫉妬ですが人の心は複雑であること、自分にも醜い部分があることを否定せずに、素直に受け入れて、そのうえで社会生活を円滑に送っていけばいいのではないかと思います。

  • 期待していた内容とはだいぶ違ったものかなり面白い。文章のテンポが良く、どことなくワイドショー的な内容でこれはこれでなかなかいい。気がついたら最終章まで一気に読んでしまいました。

  • 事例を示しながら嫉妬について紐解く。加害者・被害者どっちの立場でもアドバイスあり。筆者本人が嫉妬する側として苦しんだ事例もあり。面白かった。
    ・あえて自分を忙しく追い込むことも、嫉妬を激化させない効果あり
    ・地域の活動や趣味の活動など、意識的に仕事以外のつながりを持つ

  • 嫉妬との関わり方について、参考になりました。

  • 人間の本性にある嫉妬ほどみっともなく恐ろしいものはない。なんか変と感じたら、嫉妬しやすい人をよく分析してその場所からなるべく離れること。自身の幸福こそ最大の復讐。足を引っ張る人間に付き合う必要はないのだから。

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著者プロフィール

1961年生まれ。大阪大学医学部卒業、京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。京都大学博士(人間・環境学)。専門は精神医学、精神分析。フランス政府給費留学生としてパリ第八大学でラカン派の精神分析を学びDEA(専門研究課程修了証書)取得。精神科医として臨床に携わりつつ、精神分析的視点から欲望の構造について研究。日生病院神経科医長、人間環境大学助教授を経て、現在、神戸親和女子大学教授。著書に『オレステス・コ
ンプレックス—青年の心の闇へ』『17歳のこころ—その闇と病理』(共にNHK出版)『分裂病の精神病理と治療7—経過と予後』(共著、星和書店)など、訳書に『フロイト&ラカン事典』(共訳、弘文堂)などがある。

「2005年 『攻撃と殺人の精神分析』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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