悩みどころと逃げどころ (小学館新書 ち 3-1)

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本棚登録 : 869
感想 : 98
  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098252749

作品紹介・あらすじ

ちきりん、ウメハラ流「いい人生」の探し方

月間200万ページビューの社会派ブロガーちきりん氏と、世界一のプロゲーマー梅原大吾氏の異色人生対談。「梅原さんは学校が嫌いで、授業中は寝てばかりいたという。それなのに私の周りにいる、一流大学を出た誰よりも考える力が凄い。いったいどこで学んだの? 学校の役割って何なんだろう……」。そんな、ちきりん氏の疑問から始まったこの対談は、「いい人生の探し方」にまで発展しました。
小さい頃からゲームという“人生で唯一無二のもの”に出あいながらも、「自分の進む道はこれでいいのか?」と悩み続けた梅原氏。一方、いわゆる“エリートコース”を自分から降りたちきりん氏は「頑張って、頑張って、それでもダメだったら、自分の居場所を探すために“逃げる”のも幸せをつかむ方法」と言う。立ち位置も考え方もまったく違う二人が、足かけ4年、100時間にもわたって語り合い、考え抜いた人生談義。学校で真面目に勉強してきたのに競争社会で行き詰まっている人、やりたいことが見つからなくて悩んでいる人必読! 今日から人生が変わります!


【編集担当からのおすすめ情報】
合計100時間にも及んだお二人の対談は、深夜まで続くこともしばしばでした。会議室で何時間も語り合ってから、さらに近くのファミレスで軽食を取りながら熱論を交わす。相手の考え方に時には反発し、時には「なるほど」と感心する。お互いが納得するだけでなく、読者の皆さんが人生を考えるヒントになるような内容になるまで話し合っていたら、いつの間にか足掛け4年が経っていました。不満だらけだった学校時代、悩んであがいて、回り道して辿り着いた今の居場所、そしてこれまで語られることのなかった、それぞれの将来像や本音までが綴られています。

感想・レビュー・書評

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  • 学校的価値観という概念。学校の評価の仕方が何年もの間刷り込まれていて、その事がさも常識のようになるから個性が消えていき、さらに自分の人生を楽しむことが出来ずらくなっている。

  • 「社会派ブロガーちきりん氏と、世界一のプロゲーマー梅原大吾氏の異色人生対談」という1冊。
    足掛け4年、合計100時間に及ぶ対談、と聞くと少し構えてしまいますが、新書の200ページ弱のフォーマットの中に読みやすく凝縮されているので、エッセンスが上手に凝縮されているんでしょうか。

    対談本というと、「師匠と弟子の対談という形で、師匠の主張をわかりやすく伝えるもの」「違う立場の人が特定のテーマを議論するもの」とありますが、本著は後者ですかね。お互いにバックグラウンドが違うので、相手の専門分野に触れる時は前者のニュアンスもちょっとありますが。
    前者の対談本が存在する理由は、とっつきづらいような難しい内容もかみ砕いて伝えられるってコトなのだと思うんですが、後者の場合は、読みやすさゆえに流し読みして何も残らず終わってしまう、というリスクもあるのが難しいところ。
    とは言え本著は、単に「ブロガーとプロゲーマーの対談」ではなく、「学歴エリートだけどその単一価値観の世界から抜け出せた人と、学校ではずっと寝ていて中卒で自分が輝く場を見つけた人が、人生をどう満足のいくものにするかを考える本」という発想で作られたところが、化学反応を生みやすくしていたのかなと思います。

    本著の中で特に印象的だったのは、本著の終盤で触れられた大人の役割。とにかく盲目的に「こうしたら勝てる」を教える現在の学校教育ではなく、「こうしたら楽しいでしょ」が本来だ、というのはその通りだと感じました。
    その通り、なんですが、自分の日々をキッチリ変えていけるか?はそれこそ「悩みどころ」なんだと思います。思考停止に陥らないためにも、職場のオジサン的価値観内での会話に閉じず、もっと交友関係を広げるなり、新しい物に触れるなり、考える機会を増やすコトが大事だし、自分から周囲にそのキッカケを提供できたら素敵なコトだなと感じました。

  • 学校エリートとプロゲーマー。
    対極の2人が語る学校教育というテーマ。
    結果成功してるから言える、てこともあるかもしれないけど、学校教育は今の在り方が正しいとは思えない、この2人の間によりよい着地点が見つかるような気がする。

    いい人生かどうかは自分で人生を決めた納得感があるかどうか。

    納得感を得ながら成長できる教育になっているか?
    学校の中の評価軸にとらわれていないか?
    何が評価されるのか、市場で何が求められているのか、嗅ぎ分けるスキルが必要。

  • 人生=結婚生活みたいなのが印象に残っている。この選択をして良かったのかはその後どうするかよる。
    いろいろやってみてダメなら違うのやってみたらいい。

    対談本なので深い内容かと言われればそうでも無いと個人的には思う。
    ただ梅原さん思考は気になり本を読んでみようかと思います。

  • 梅原大吾さんという人をこの本で初めて知ったんだけど、世界的トップの人はすごいなぁと単純に感心してしまった。
    勝つという結果だけ重視するのではない、というのは、私の好きな相撲やフィギュアにも通ずるところがあって、やはり、勝ち方や姿勢がよくないと、いくら強くても批判されるんだよね。
    泥臭さとか愚直さが好きなのは日本人ならではなのかな?と思ってたけど、梅原さんは外国でも大人気らしいから、そういう美学は世界共通なのかも。

    学校教育に関しての本なんだけど、ちきりんさんと梅原さんの言ってる事にいちいち納得。
    自分で決める力、選ぶ力ってのは、私自身、それが出来ないから、その力の重要性はよくわかる。
    自分で決めた事なら、しんどくてもご褒美がなくても頑張れる。他方で、少しでも人の顔色うかがって決めたことについては、うまくいかなかった時に誰かのせいにしたくなってしまう。

    でも自分の人生だし、誰か責任をとってくれるわけじゃない(35過ぎて本当にこれは痛感する)から、誰かのせいにしても何にも解決しない。
    自分の人生を自分のものにする力というのが、「良い人生」を送るために必要な生きる力なんだと思った。

  • 面白い。
    全然立場が違う二人の対談。
    最後まで意見が一致することはないし、譲ることも寄せることもない。
    ケンカしてるの?と一瞬心配になるところもあるけど、してない。
    ふたりともサッバサバ!!
    答えもない。お互いの意見のぶつけ合い。でもなんとなく見えてくるものがある、という不思議な対談本。
    一読の価値あり。
    自分の進むべき道を、自分が腹落ちすることが大事!

  • ちきりんは「好きなことって言うけれど、人から評価されて初めて『コレは自分の好きなことなんだ』と思えたりしませんか?」とプロゲーマーであるウエハラに疑問をぶつける。
    思うに自己からの評価が高くないと好きなことは続けられない。そうでなければ好きでい続けることなく厭になるだろう。周囲からの評価も自己評価の指針になるから、その割合が大きいか小さいかという差なんだと思う。


    対談の大きなテーマは「学校教育」であるが、ゴールと方法論をセットで指し示される現状の学校教育に対して懐疑的であるという点ではふたりの見解は一致している。

    ウメハラ 学校でゴールと方法論をセットで指し示されてしまうと、「自分で考え、悩んであがいた上での自己決定」なんてバカらしくてできなくなる。(P.139)

    指し示された方法論でゴールに辿りついた人とそもそも指し示された方法論に適応できなかった人。この真逆の立場を端的に説明するために「学歴がないと例えばアルバイト先でレジのお金が足りなかった時に、一番に疑われる」といった学歴差別の実態をウメハラはいう。

    その逸話を聞いて「今は生きていく力が強い人ほど学校に頼らない」という主張が揺らいでしまうのだが、絶句し持論の揺れを認めるちきりんは誠実ではあったと思う。


    "指し示された方法論とゴール"というのは詰まるところ高度成長期に設定されたモノだ。成長のピークを超え、人間で言うところの中年〜壮年期を迎えた社会には相応しくない若作りなモノだ。

    だから、結果として、力のある人は既存の力(=学校)には頼りにはしない。それ以外のモノを用いて世と対峙する。


    eスポーツ・プロゲーマーについて素朴に思うのは、これからも間違いなく職業として成り立ちはするのだろうが、腕を魅せる舞台自体が商品であるゲームである以上限界があるだろうなぁとは思う。

    かつての高橋名人や橋本名人のようにPRマンになっていくのだろうか?

    いずれにせよこの本で語られていることは「勝った人間の上から目線」という響くだろう。『悩みどころと逃げどころ』という題名を掲げてはいるが、これはミスリードもいいところだと思う。彼女の筆名の頭にInという接頭語をつけるに相応しい。

    ちきりんの持論に利用されそうになったウメハラ氏が「例えばメルマガで独占インタビューさせてくれといわれたら、恩義があるので一回だけは応じますが、それっきりです」と返したのは象徴的。

    「人生に正解はない」という帯だが、この本は買わないのが正解。

  • 社会派ブロガーと世界一のプロゲーマーの対談本。
    二人のことはそこまで知らなかったけれど、名前は聞いたことがあったので手に取った本書。
    一見、対極に位置する価値観を持つ二人のようでありながら、根底で通ずるのは「納得した人生を送るためにはどうすればいいのか」を全力で考えているということ。
    人の数だけ答えがありそうな問いに、「自分は果たして思考停止せずに腹落ちできる人生を歩めているのだろうか」と、思わず振り返らせられた一冊でした。

  • *学校というレールに敷かれた人たちはWHYをしない。
    *WHYをすることで常に物事の理由や本質を求める。
    *早く行きたければ一人で進め、遠くに行きたければみんなで進め
    *要領の良い人が勝てるのでは勝負のスパンが短いときだけ。仕事や人生など長いスパンでの勝負は本質的に大事なことをやり続けた人が勝てる
    *既製品としての良い人生は、自分の判断なしに大きな船にのること。でも本当に良い人生は船の進む方向を自分の頭で考えること。自分で人生を決めることが圧倒的に大事
    →ただ、決めるときも本当に自分の意思なのか、トイ続ける必要がある
    *社会的評価はゴールじゃない。むしろそれを求めることで本質的なことから遠ざかることもある
    *若いうちからやりたいことが見つかることが幸せとは言い切れない。やらないと後悔するってことはやらざるを得ない。でも可能性は低い。だけどたとえ失敗しても本気でやりきってればOKだよね。
    *必死になってあがいたり自分で考えたりする先に納得のいく自分の人生が見つかる。

  • 対極にいるようで似ている2人の対談。
    対談形式のおかげで、非常に読み易い。

    各テーマごとに2人の意見のどちらに近いのか?を考えて読んでしまい、筆者たちの思い通りに読まされていた。
    2人は対極にいるようで、共通点がある。
    後半で「学校的価値観」から見えてくる共通点は、とても共感できるものだった。

    「人生の選択」に悩む人にぜひ読んでほしい一冊。
    かく言う私も、悩んでいるときに巡り合った一冊で、とても救われた。

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著者プロフィール

ちきりん

関西出身。バブル最盛期に証券会社で働いた後、米国の大学院留学を経て外資系
企業に転職。2005年に書き始めた社会派ブログ「Chikirinの日記」は日本有数の人
気ブログとなり、ツイッターのフォロワーは30万人を数える。2011年からは独立
し、文筆活動に専念。デビュー作となった本書のほか、『自分のアタマで考えよ
う』(ダイヤモンド社)、『社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう』(大和書房)、
『未来の働き方を考えよう』(文藝春秋)などの著作がある。

ブログ    https://chikirin.hatenablog.com/
ツイッター  https://twitter.com/InsideCHIKIRIN

「2013年 『ゆるく考えよう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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