悩みどころと逃げどころ (小学館新書 ち 3-1)

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レビュー : 72
  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098252749

作品紹介・あらすじ

ちきりん、ウメハラ流「いい人生」の探し方

月間200万ページビューの社会派ブロガーちきりん氏と、世界一のプロゲーマー梅原大吾氏の異色人生対談。「梅原さんは学校が嫌いで、授業中は寝てばかりいたという。それなのに私の周りにいる、一流大学を出た誰よりも考える力が凄い。いったいどこで学んだの? 学校の役割って何なんだろう……」。そんな、ちきりん氏の疑問から始まったこの対談は、「いい人生の探し方」にまで発展しました。
小さい頃からゲームという“人生で唯一無二のもの”に出あいながらも、「自分の進む道はこれでいいのか?」と悩み続けた梅原氏。一方、いわゆる“エリートコース”を自分から降りたちきりん氏は「頑張って、頑張って、それでもダメだったら、自分の居場所を探すために“逃げる”のも幸せをつかむ方法」と言う。立ち位置も考え方もまったく違う二人が、足かけ4年、100時間にもわたって語り合い、考え抜いた人生談義。学校で真面目に勉強してきたのに競争社会で行き詰まっている人、やりたいことが見つからなくて悩んでいる人必読! 今日から人生が変わります!


【編集担当からのおすすめ情報】
合計100時間にも及んだお二人の対談は、深夜まで続くこともしばしばでした。会議室で何時間も語り合ってから、さらに近くのファミレスで軽食を取りながら熱論を交わす。相手の考え方に時には反発し、時には「なるほど」と感心する。お互いが納得するだけでなく、読者の皆さんが人生を考えるヒントになるような内容になるまで話し合っていたら、いつの間にか足掛け4年が経っていました。不満だらけだった学校時代、悩んであがいて、回り道して辿り着いた今の居場所、そしてこれまで語られることのなかった、それぞれの将来像や本音までが綴られています。

感想・レビュー・書評

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  • ちきりんは「好きなことって言うけれど、人から評価されて初めて『コレは自分の好きなことなんだ』と思えたりしませんか?」とプロゲーマーであるウエハラに疑問をぶつける。
    思うに自己からの評価が高くないと好きなことは続けられない。そうでなければ好きでい続けることなく厭になるだろう。周囲からの評価も自己評価の指針になるから、その割合が大きいか小さいかという差なんだと思う。


    対談の大きなテーマは「学校教育」であるが、ゴールと方法論をセットで指し示される現状の学校教育に対して懐疑的であるという点ではふたりの見解は一致している。

    ウメハラ 学校でゴールと方法論をセットで指し示されてしまうと、「自分で考え、悩んであがいた上での自己決定」なんてバカらしくてできなくなる。(P.139)

    指し示された方法論でゴールに辿りついた人とそもそも指し示された方法論に適応できなかった人。この真逆の立場を端的に説明するために「学歴がないと例えばアルバイト先でレジのお金が足りなかった時に、一番に疑われる」といった学歴差別の実態をウメハラはいう。

    その逸話を聞いて「今は生きていく力が強い人ほど学校に頼らない」という主張が揺らいでしまうのだが、絶句し持論の揺れを認めるちきりんは誠実ではあったと思う。


    "指し示された方法論とゴール"というのは詰まるところ高度成長期に設定されたモノだ。成長のピークを超え、人間で言うところの中年〜壮年期を迎えた社会には相応しくない若作りなモノだ。

    だから、結果として、力のある人は既存の力(=学校)には頼りにはしない。それ以外のモノを用いて世と対峙する。


    eスポーツ・プロゲーマーについて素朴に思うのは、これからも間違いなく職業として成り立ちはするのだろうが、腕を魅せる舞台自体が商品であるゲームである以上限界があるだろうなぁとは思う。

    かつての高橋名人や橋本名人のようにPRマンになっていくのだろうか?

    いずれにせよこの本で語られていることは「勝った人間の上から目線」という響くだろう。『悩みどころと逃げどころ』という題名を掲げてはいるが、これはミスリードもいいところだと思う。彼女の筆名の頭にInという接頭語をつけるに相応しい。

    ちきりんの持論に利用されそうになったウメハラ氏が「例えばメルマガで独占インタビューさせてくれといわれたら、恩義があるので一回だけは応じますが、それっきりです」と返したのは象徴的。

    「人生に正解はない」という帯だが、この本は買わないのが正解。

  • 社会派ブロガーと世界一のプロゲーマーの対談本。
    二人のことはそこまで知らなかったけれど、名前は聞いたことがあったので手に取った本書。
    一見、対極に位置する価値観を持つ二人のようでありながら、根底で通ずるのは「納得した人生を送るためにはどうすればいいのか」を全力で考えているということ。
    人の数だけ答えがありそうな問いに、「自分は果たして思考停止せずに腹落ちできる人生を歩めているのだろうか」と、思わず振り返らせられた一冊でした。

  • *学校というレールに敷かれた人たちはWHYをしない。
    *WHYをすることで常に物事の理由や本質を求める。
    *早く行きたければ一人で進め、遠くに行きたければみんなで進め
    *要領の良い人が勝てるのでは勝負のスパンが短いときだけ。仕事や人生など長いスパンでの勝負は本質的に大事なことをやり続けた人が勝てる
    *既製品としての良い人生は、自分の判断なしに大きな船にのること。でも本当に良い人生は船の進む方向を自分の頭で考えること。自分で人生を決めることが圧倒的に大事
    →ただ、決めるときも本当に自分の意思なのか、トイ続ける必要がある
    *社会的評価はゴールじゃない。むしろそれを求めることで本質的なことから遠ざかることもある
    *若いうちからやりたいことが見つかることが幸せとは言い切れない。やらないと後悔するってことはやらざるを得ない。でも可能性は低い。だけどたとえ失敗しても本気でやりきってればOKだよね。
    *必死になってあがいたり自分で考えたりする先に納得のいく自分の人生が見つかる。

  • 面白い。
    全然立場が違う二人の対談。
    最後まで意見が一致することはないし、譲ることも寄せることもない。
    ケンカしてるの?と一瞬心配になるところもあるけど、してない。
    ふたりともサッバサバ!!
    答えもない。お互いの意見のぶつけ合い。でもなんとなく見えてくるものがある、という不思議な対談本。
    一読の価値あり。
    自分の進むべき道を、自分が腹落ちすることが大事!

  • 読んでいて少しハラハラするくらい、対立を恐れず率直なやり取りが、対談本としてはとても緊張感がある内容に感じられた。人生の目的を考える上で、とても参考になった。

  • 初めてAudibleで読んだ(聴いた)記念すべき1冊。

    社会派ブロガーちきりん氏とプロゲーマー梅原大吾氏が学校教育をテーマに対談するという話。
    全く背景の異なる2人だが、現在の学校教育が嫌いであることを共通点として幼少期から将来に向かってどんどん話が膨らんでいく。大テーマは学校教育であるが、そこから派生する様々なエピソードに惹きつけられた。

    ・第1章で梅原さんが述べた「そんなに尖っていない人は学校に行ったほうがいい」という話はもっとフォーカスされていいと思う。ただ梅原さん自身もこの話が1章だけで終わりとなってしまい、消化不良に感じた。

    ・学歴がないことで受けた梅原さんが差別的な扱いは刺さるものがあった。

    ・周りの環境に(悪く言えば)落ちこぼれが多かった梅原さんと、総じて優秀な層に囲まれてきたちきりん氏。2人の背景の違いから生まれる「周りの苦しんでいる人」像の違いが面白い。逃げすぎてどうしようもないところまで行ってしまった梅原さんの知り合いと、真面目で逃げられずに苦しんでいるちきりん氏の知り合いの対比など。

    ・総じて今の学校教育が絶対的な悪者の前提で話が進んでいるので、教育関係者のコメントも聞いてみたい。

  • ぐうの音も出ない程面白かった。
    「学校的価値観」という言葉が重く感じる。
    「早く行きたければ一人で進め。遠くまで行きたければ、みんなで進め」というアフリカの諺が心に残った。

  • 二人の話の食い違いが実に面白い。

  • ブロガーのちきりんとプロゲーマーの梅原大吾が教育について語る一冊。
    所謂教育の話ではなく、ぶっちゃけた話を成功した2人の視点で語っている。

    ===

    学校は必要か?
    ・何だかんだ学歴で見られる。ない人にしか分からない悲惨さがある
    ・行っておけばいいという考えも悲惨な人生を生む
    ・大学なんて行かないでいいっていうのは大抵明確にやりたいことを持っている人。言い方は別として自分で生きる力のないならとりあえず学校は出たほうがいい


    学校に意味があるのか?
    ・テスト前だから勉強しろ?
    ・考える力がつかない。日本人よりもアメリカ人の方が具体的で深い質問をする
    ・疑問は出てきたら半分くらいは答えにたどり着いてる。

    日本人はもっとwhyの質問を立てた方がいい
    社会性を上げる意味では日本の教育はいい。トイレは綺麗。食事も行儀よく

    手をあげる子が高く評価される。ビジネスでは手をあげても結果でしか評価されないのに。そういう現実を教えていない


    中学生で専門性を狭めるのは早いというけどほんとう?
    ほとんどの人は回りながら適性を見つけていく。
    →幅を広げたいからコンサルとかまさにそう。
    だから日本は満遍なく何かできるけど、尖って何かできる人がいない
    ※天才と言われる人たちは中学くらいからは頭角表してる


    新ゲームがリリースされた当初は強いキャラを使って勝ち続ける。
    それだと工夫しなくなる
    でも使いにくいキャラを使って勝つ方法を模索するほうが頭を使って考えるので長い目で見たら勝てるようになる。
    学校教育でも効率よくやって、一夜漬けで点数をあげる効率のいいだけの人が多いので、社会に出て長期的にはダメになる。
    →赤本とかから入るの謎だった。
    公式とかも毎回計算して出してたw
    公式覚えられなかったのもあるけど、意味理解しないで公式だけ使うのどうなんよと思って。

    日本のゲームはアメリカより強い。それはノウハウを共有し合うから。アメリカは目先に賞金の出るゲーム大会があるのでみんなそこで勝つためにノウハウ溜め込む。日本では日本の中で勝とうとせずに世界で勝つために日本のレベルを引き上げようという意識があるから共有し合う。早く行きたけば1人で行け、遠くに行きたければみんなで行け。
    日本のバブル期の製造業もまさにそうで、世界で通用するために産業全体を上げていく目線だった
    →面白い。日本の直近の産業ではこういうことできないんかな


    なぜ自分は評価されないのか?
    マーケット評価は大事。
    自分の方が成績いいのに、雰囲気的に評価はあいつの方が上とか。
    それってマーケットで何が求められているのかを理解しているかどうか
    →よくある。要領いいって若干ネガテイブな含みあるけど、こー考えると重要よな


    人生に正解があると思い込む。正解の教育を受けてきたから。
    その中では自分で決断して意思決定するのは怖いこと

    一方で人生なんて自己満足。正解はないので自分が正解だと思ったら幸せ


    優勝賞金750万円を全額寄付した話。
    お金のためにゲームしてんじゃねーぞって宣言したくて寄付を決めた
    試合前に寄付を宣言せず買ってから寄付した。
    試合前に宣言するとしないといけない空気になるし、目の前にお金がないから口だけで言えちゃう。
    でも試合前に宣言してないと寄付しない選択も取れちゃう。だから本気で寄付するのかっていう自分の本音が確かめられる。

    →確かに想像で言ってるだけって多いかも。めっちゃハードだけど頑張れるの?にYESって答えるけど、それってめっちゃハードじゃない今の状況で言ってるだけだしなあ

  • めっちゃ良かった。

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著者プロフィール

【ちきりん】社会派ブログ「Chikirinの日記」運営者

「2013年 『強く生きるノート 考え方しだいで世界は変わる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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