悩みどころと逃げどころ (小学館新書 ち 3-1)

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レビュー : 72
  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098252749

感想・レビュー・書評

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  • ちきりんは「好きなことって言うけれど、人から評価されて初めて『コレは自分の好きなことなんだ』と思えたりしませんか?」とプロゲーマーであるウエハラに疑問をぶつける。
    思うに自己からの評価が高くないと好きなことは続けられない。そうでなければ好きでい続けることなく厭になるだろう。周囲からの評価も自己評価の指針になるから、その割合が大きいか小さいかという差なんだと思う。


    対談の大きなテーマは「学校教育」であるが、ゴールと方法論をセットで指し示される現状の学校教育に対して懐疑的であるという点ではふたりの見解は一致している。

    ウメハラ 学校でゴールと方法論をセットで指し示されてしまうと、「自分で考え、悩んであがいた上での自己決定」なんてバカらしくてできなくなる。(P.139)

    指し示された方法論でゴールに辿りついた人とそもそも指し示された方法論に適応できなかった人。この真逆の立場を端的に説明するために「学歴がないと例えばアルバイト先でレジのお金が足りなかった時に、一番に疑われる」といった学歴差別の実態をウメハラはいう。

    その逸話を聞いて「今は生きていく力が強い人ほど学校に頼らない」という主張が揺らいでしまうのだが、絶句し持論の揺れを認めるちきりんは誠実ではあったと思う。


    "指し示された方法論とゴール"というのは詰まるところ高度成長期に設定されたモノだ。成長のピークを超え、人間で言うところの中年〜壮年期を迎えた社会には相応しくない若作りなモノだ。

    だから、結果として、力のある人は既存の力(=学校)には頼りにはしない。それ以外のモノを用いて世と対峙する。


    eスポーツ・プロゲーマーについて素朴に思うのは、これからも間違いなく職業として成り立ちはするのだろうが、腕を魅せる舞台自体が商品であるゲームである以上限界があるだろうなぁとは思う。

    かつての高橋名人や橋本名人のようにPRマンになっていくのだろうか?

    いずれにせよこの本で語られていることは「勝った人間の上から目線」という響くだろう。『悩みどころと逃げどころ』という題名を掲げてはいるが、これはミスリードもいいところだと思う。彼女の筆名の頭にInという接頭語をつけるに相応しい。

    ちきりんの持論に利用されそうになったウメハラ氏が「例えばメルマガで独占インタビューさせてくれといわれたら、恩義があるので一回だけは応じますが、それっきりです」と返したのは象徴的。

    「人生に正解はない」という帯だが、この本は買わないのが正解。

  • 早く行きたければ一人で進め。遠くまで行きたければ、みんなで進め。
    今この市場では何がも飲められているか、それを嗅ぎ取るスキルが重要
    他者がどう思おうと、自分はこうだから幸せです
    自分で人生を決めたという納得感
    敗北が受け入れられない人の多くは、とことんやっていない
    お金で手に入る自由っていうのは、物理的な自由。精神的な自由に関しては、お金が入れば入るほど制限が多くなって、むしろ損なわれてしまうことが多い
    目の前の美味しそうな人参を食べる前に、これを食べたら、何がどう変わるんだろうと考える必要がある

  • ・今は生きていく力が強い人ほど学校に頼らない。親も教育熱心で経済力がある家ほど、公教育をあてにしなくなっている。彼らは「日本の公教育にはたいした価値がない」と思い始めている。

    ・質問する力を鍛えないところ、特にWhy(なんで?)を突き詰めないところが、日本の学校の致命的な問題。

    ・「やりたいことは成就できなかったけど、いい人生だった」と思える人の条件は自分の人生を決めたという納得感があること。

    ・敢えて”逃げる”という言葉を使うのは、世の中、絶対逃げちゃダメって思ってる人が多すぎるから。やめることは逃げじゃなくて、自分の好きなもの、自分に合ってるものを見つけるためのプロセスのひとつだから、絶対やっちゃいけないってことではない。

    もし、6歳の親なら日本からすぐ離れる。例えばマレーシアは多様な文化がある国。日本は変わりたくない人が大半を占めるつまらない国。

    身体にガタがきたらすぐ逃げる。

    3年とりあえず働いてみる、一方でガマンできなかったらすぐ次を考える発想。3年あったらなんでもできる。

    お涙ちょうだいものの話術で共感えたらわかってもらえるなら簡単。一切触れずに、それでもちきりんの考え方って面白いといってもらいたい。だから失敗体験などは言わない

    Daigo the BeasTV特別版 『悩みどころと逃げどころ』ウメハラ×ちきりん対談本発売記念 対談番組 は以下参照↓
    https://www.youtube.com/watch?v=y1npARgIpVw

  • 社会派ブロガーとプロゲーマーによる人生談義。
    全く考えが異なる二人のやりとりを追うのは、それはそれで楽しいけれど、自分も参加する気持ちで読みたい一冊。
    梅原さんが言う生き方をしていたら、大半の人が道半ばでお迎えがきてしまうと思う。だからこそ時間の大切さを、本当の意味で理解しなければいけない。
    「辛かったら逃げてもいい」という言葉はよく聞くけれど、ちきりんさんが使う場合の解釈は「自分で自分の居場所を創ること」で、こちらの方が断然いいと思った。
    最終的に「自己決定」が重要。どうせ負けるなら自分自身に誠実な敗者になろう。
    タイトルが内容にそぐわないのが残念。

著者プロフィール

【ちきりん】社会派ブログ「Chikirinの日記」運営者

「2013年 『強く生きるノート 考え方しだいで世界は変わる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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