絶望の超高齢社会: 介護業界の生き地獄 (小学館新書 な 15-2)

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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098252824

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  • 風俗業界の書が多い中村淳彦氏、今回は介護業界の取材です。「絶望の超高齢社会 介護業界の生き地獄」、2017.6発行です。重労働で低賃金、人が集まらない。団塊世代が75歳になる2025年には介護職が100万人不足になると。その介護現場の実体は、崖っぷち状態。介護施設は現代の姥捨て山か。入居者の80%は安全の名のもとに拘束状態(安全か虐待かはどこまでもグレー)。介護職員は奴隷のように働かされ、かつ低収入で貧困にあえぐ。介護では生活できず風俗に。法務省は元受刑者を、厚労省は失業者を介護に。また、暴力団も参入。
    2000.4スタートした介護保険制度は機能してるのか。著者は介護のあり方を24h介護から排泄・入浴・食事など最低限の介護にすることと介護報酬をアップして女性介護職の売春を減らすことを提言されています。

著者プロフィール

1972年生まれ。ノンフィクションライター。AV女優や風俗、介護などの現場をフィールドワークとして取材・執筆を続ける。貧困化する日本の現実を可視化するために、さまざまな過酷な現場の話にひたすら耳を傾け続けている。『東京貧困女子。』(東洋経済新報社)はニュース本屋大賞ノンフィクション本大賞ノミネートされた。著書に『新型コロナと貧困女子』(宝島新書)、『日本の貧困女子』(SB新書)、『職業としてのAV女優』『ルポ中年童貞』(幻冬舎新書)など多数がある。また『名前のない女たち』シリーズは劇場映画化もされている。

「2020年 『日本が壊れる前に』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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