フリーメイソン 秘密結社の社会学 (小学館新書 は 8-2)

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  • Amazon.co.jp ・本 (299ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098253159

作品紹介・あらすじ

「都市伝説」は本当か。

世界最古で、最大の友愛組織、フリーメイソン。その「謎」を理解すれば、世界がわかる。

■いつできたのですか。
■どんな儀礼をしますか。
■宗教団体なのですか。
■陰謀集団なのですか。
■日本人は入れますか。
■なぜアメリカに、多いのですか。

・・・23のQ&Aで解き明かす、入門書にして決定版。

フリーメイソンについて理解を深めること。それは、日本人が21世紀の国際社会を生きていくための基礎教養である――本文より

【編集担当からのおすすめ情報】
2017年は、近代フリーメイソン誕生から300年の節目です。巷に溢れる「都市伝説」に飽き足らなくなった方々へ。ベストセラー『ふしぎなキリスト教』を世に送り出した筆者が、フリーメイソンの「疑問」にやさしく答えます。

【目次】

まえがき

第一部 起源・儀礼・象徴
Q1 日本人はなぜ、フリーメイソンをよく理解できないのですか
Q2 フリーメイソンは、石工組合なのですか
Q3 フリーメイソンは、いつできたのですか
Q4 フリーメイソンは、秘密結社なのですか
Q5 フリーメイソンは、どんな儀礼をしますか
Q6 コンパスと直角定規は、フリーメイソンのしるしですか

第二部 独立戦争・宗教・ジェンダー
Q7 ジョージ・ワシントンは、フリーメイソンですか
Q8 フリーメイソンは、宗教団体ですか
Q9 ユニタリアンは、フリーメイソンなのですか
Q10 フリーメイソンは、反カトリックなのですか
Q11 ヨーク・ライトは、フリーメイソンなのですか
Q12 スコティッシュ・ライトは、フリーメイソンなのですか
Q13 テンプル騎士団は、フリーメイソンなのですか
Q14 グランドリアンは、フリーメイソンなのですか
Q15 イルミナティは、フリーメイソンなのですか
Q16 東方の星は、フリーメイソンなのですか

第三部 日本・ユダヤ・陰謀論
Q17 マッカーサーは、フリーメイソンなのですか
Q18 フリーメイソンは、陰謀集団なのですか
Q19 フリーメイソンは、ユダヤ人と関係ありますか
Q20 アフリカ系の人びとは、フリーメイソンに入れますか
Q21 日本人は、フリーメイソンに入れますか
Q22 なぜアメリカに、フリーメイソンが多いのですか
Q23 フリーメイソンを理解すると、なぜ世界がよく見えてくるのですか

あとがき

感想・レビュー・書評

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  • フリーメイソンの基礎がしっかりと学べます。
    そして、なぜ日本ではフリーメイソンの陰謀論が囁かれているかの理由も論理的に開設されています。
    この本を読み、フリーメイソンへのイメージが一変しました。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/685965

  • 陰謀論によく使われるフリーメイソンの実態が解説されている。
    これを読むと某都市伝説番組がバカらしく思えてくる。

  • 「都市伝説」は本当か。世界最古で、最大の友愛組織、フリーメイソン。その「謎」を理解すれば、世界がわかる。■いつできたのですか。■どんな儀礼をしますか。■宗教団体なのですか。■陰謀集団なのですか。■日本人は入れますか。■なぜアメリカに、多いのですか。23のQ&Aで解き明かす、入門書にして決定版。
    イギリス好きで以前から気になっていたフリーメイソン。その成り立ちや目的が簡潔に書かれているので入門書にはちょうどいい感じ。ただかなり閉ざされた組織なのは間違いないので、実際今はどんな活動をしているのか、会合では何を話すのか気になる点は多い。もう一歩突っ込んだ中身が知りたい。いろんな本からの抜粋がとても多く、まとまってはいるけどこの著者自身が専門家というわけでもないのだなという印象を受けた。

  • 今月1冊目。
    難しい。フリーメイソン は石工てこと。
    危ない集団のイメージだが背景があった

  • 秘密結社として名高いフリーメイソンの実態について記載されています。秘密結社といっても所謂巷で囁かれているような怪しい団体ではなく、国家や宗教団体とは異なる一つのコミュニティとして存在していると述べられており、そういったコミュニティの必要性についても記載されておりました。
    フリーメイソンというと陰謀論の方に目がいきがちですが、そういった陰謀論に反旗を翻す新たな視点を共有してくれる本としてとても参考になりました。

  • アメリカに行くとユニテリアンに所属してる橋爪のフリーメイソン解説。

  • 東2法経図・開架 361.65A/H38f//K

  • まあしかし、橋爪先生も本当によく本を書く。フリーメイソンということばには昔から何かしら気になるところがあった。秘密にされているから中身に興味がわくのだろう。いったい集まって何をしているのか。いろいろな儀式があったり、いろいろな階級があったりするのは分かった。皆でロッジと呼ばれるところに集まる。ロッジは各地域にあって、その上にグランドロッジがある。国家といっしょで、それぞれが承認し合って成り立っている。なんとなく、そのシステム的なところは分かった。けれど、結局のところ、集まって何をしゃべっているのか、社会に向けて何か活動をしているのか、その辺のことは分からずじまいだった。人々は何を求めてそこに集まるのか。宗教ではないのだから、何かの救いを求めるわけでもないだろう。まあでも、集まっていいわけだ。いろいろな価値観や宗教を持った人間が集まって、議論などをする。その中で、自分の考えが深まっていけば集まる意味はあるわけだ。夏目漱石のところにも人は集まったし、梅棹忠夫の家にも集まった。―いや、それとはちょっと違うか? ただ、秘密主義だったり、儀式があったり、階級があったりすることの意味が理解できない。私自身に、そういうことに対する興味がないからか。

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著者プロフィール

橋爪大三郎(はしづめ・だいさぶろう):1948年生まれ。社会学者。大学院大学至善館教授。東京大学大学院社会学部究科博士課程単位取得退学。1989-2013年、東京工業大学で勤務。著書に『はじめての構造主義』(講談社現代新書)、『教養としての聖書』(光文社新書)、『死の講義』(ダイヤモンド社)、『中国 vs アメリカ』(河出新書)、『人間にとって教養とはなにか』(SB新書)、『世界がわかる宗教社会学入門』(ちくま文庫)など、共著に『ふしぎなキリスト教』『おどろきの中国』『おどろきのウクライナ』(以上、講談社現代新書)、『中国共産党帝国とウイグル』(集英社新書)などがある。

「2023年 『核戦争、どうする日本?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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