仕事にしばられない生き方 (小学館新書)

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レビュー : 36
  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098253241

作品紹介・あらすじ

人生で最も大切な「仕事」と「お金」の話

人気漫画家ヤマザキマリが本音で語る「仕事」と「お金」の話。

現在は漫画家の著者ですが、経験した仕事は、チリ紙交換のアルバイトに始まって、絵描き、露天商、大学教師、料理講師、テレビリポーター、美術イベントのキュレーター、普通の勤め人など、数知れず。

当然、良いことばかりでなく、さまざまなトラブルや苦労を経験してきました。

海外で借金返済に追われ、家を追い出されたり、ダブルワークならぬ「10足のわらじ」を経験したり、仕事で活躍すれば、上司から妬まれたり。

トラブルなどがあるたびに、著者は働くことについて考え、働き方を変えてきました。

「好きな仕事か、向いている仕事か」

「お金にならない仕事をいつまで続けるべきか」

「嫌な上司がいたらどうすべきか」

「望んだ仕事なら、限界まで働くべきなのか」

そんなことについて考えるヒントが豊富な体験的仕事論です。

母から学んだお金の話や、自らが経験した借金の怖さなどについても言及。

「仕事」と「お金」についての本音が満載です!

【編集担当からのおすすめ情報】
今回、ヤマザキマリさんは、自身が経験した様々なトラブルについても、本音で述べてくれています。

借金の怖さや、帰国後に活躍していた組織を離れることになった理由、『テルマエ・ロマエ』大ヒット後のトラブル……。

トラブルの際にどのようなことを考え、どう決断してきたのか。

仕事について、お金についてどう考えているのか。

本書では、人生を振り返りつつ、そういったことを述べていきます。

仕事やお金、人生哲学について考える人に読んでいただきたい一冊です。

感想・レビュー・書評

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  • 圧倒されて上手く言えないのだけれど、人間は自分のために生きていいのだと、改めて感じた。そして、自分ときちんと向き合って、過大評価でも過小評価でもない自分の芯を持って生きていきたいと。
    それから、思い込みで他人を非難してはばからないひとは、そこに自身の人となりが駄々洩れしてることに気づいていないのだろうな…とも思った。ある程度の経験と視野を自覚していれば、自分と異なる人生や価値観があることに思いを馳せずにはいられないだろうと思ったから。
    広く落ち着きある目で世界を見られるようになりたい。

  • 一言で表すなら、波瀾万丈の人生だ。共通点なんてなさそうなくらい、わたしとまるっきり違う人生。母の代わりに14歳で一ヶ月ヨーロッパ旅行。17歳でイタリアに飛び、美術学校に通いつつバイトに明け暮れたこと。ジリ貧でアパートを追い出され、駅で一夜を明かしたこともあるそうだ。20代後半、パートナーが商売で失敗した負債を背負い、鬱になり病院の精神科に入院。妊娠していたが、帰国してシングルマザーになることを決意。しばらく日本で働くも、再婚しシリアやポルトガル、シカゴを転々とする。その間『テルマエ・ロマエ』が大ヒットしたが、彼女は裏で苦しんでいたこと。多国籍の友人たちがいるからこそ分かる世界から見た日本の出版業界の異常さも含め、物事を俯瞰して見ることが大事だという。既存の価値観を疑い、新しい価値観を切り拓くことの大切さも、お金を価値の基準にしたらダメなことも。あまり思い出したくない経験も書かれていたことをあとがきで知ったが、そういうふうに自身の弱さもさらけ出せる強さが好き。お金がないから好きな海外旅行を控えていたのだけれど、貯金と時間のどちらが大事か答えが出た。マリさんのように「貨幣価値があまり意味をなさない国」に行きたいという思いがむくむく湧いてきた。

    p63
    なんであれ、自分の中に考える基準になるものがあると、人生は少しだけ、しのぎやすくなる。漠然と悩んじゃうから不安ばかりが募っていくわけで、振り出しに戻った時の最初の一歩の踏み出し方さえわかっているば、生きることはもっと怖くなくなるんじゃないか。自分にとっての物差しにできるかどうかは、頭の中で考えていたってダメで、やっぱり、身をもって経験した実感があることが大事なんだと思います。

    p67
    14歳のあの時の私が、心の中のもうひとりの自分を意識することで、目の前の困難を乗り越えていくことができたのは、自分自身を俯瞰することができるようになったからだと思います。
    何があろうと、どこかで私のことをじっと見ている、もうひとりの私がいる。自分は自分を見放さない。
    そう思うと、強くなれたし、なんだってできる気がしました。不安な気持ちに飲み込まれそうな時も、自分自身の核にある本質は変わりはしないのだからと、どんなことでも乗り越えていける勇気を持つことができたのです。

    p69
    だいたい、はなっから「自分はこういう人間です」なんてわかるわけがないんです。わかっているつもりでいるなら、それは、たぶん「これまでの自分」に過ぎない。自分なんてものは、そうやっていろんな経験をするたびに、どんどん上書きされて、更新されていくものじゃないでしょうか。
    だとしたら「私って、こうだから」と、やる前から自分の枠や限界を決めてしまう必要もない。その時、その時に、自分がやれることをやってみればいい。

    p83
    物欲に支配されている時、人は、たぶんその物が欲しいというより、自分の心の中にある空白を埋めてくれるものが欲しいんじゃないか。それが何かわからないから、ちょうどぴったりくるものを探して、あれもこれもと買い続けてしまう。

    p85
    もっと俯瞰して、考えよう。人生にはこういう時代もある。そしてそれはきっと無駄にはならない。

    p90
    お金のあるなしで、人間や物事の値打ちを決められてたまるものか。

    p91
    「いいかい、マリ。ちゃんと考えるんだ。そして考えたことを、自分の言葉で人に伝えること。そうすると、ひとりで頭の中で考えているのとは、まったく違うことが起きることに気づくはずだ。人は対話をすることで、考えたことをさらにその先に展開していくことができる。大事なのは、どっちが正解か、勝ち負けを決めることじゃない。互いの考えを持ち寄ることで、もっと深く考えることができることなんだ」

    p96
    私が思う真の贅沢は、ひと言で言うとしたら、人間関係にこそある。
    人と人が出会い、互いを尊重し、それぞれが育んできた知性や教養を持ち寄った時に、生まれるもの。与えられた命と知性を使って、この世界をより深く掘り下げ、知っていく喜び。これ以上の贅沢があるでしょうか。

    p122
    生きることは、自分が本当に大切だと思うことを大切だと言い続けるための闘いなのだと思います。

    p160
    肝心なのは、いつでも、自分がどこでどうしていたら、生き生きとやれるのかを考えることのはずです。
    本当は嫌だと思っているのに、自分の本心をささいなことだとねじふせてしまうのが、いちばんよくないことだと思うのです。

    p164
    どうせ暮らすなら、なるべく貨幣価値が意味をなさないところがいいなと考えていました。

    p174
    手塚治虫は、トキワ荘で切磋琢磨していた頃の赤塚不二夫に、こう言ったといいます。
    「いい漫画を描きたいなら、漫画から学ぶな。一流の映画や小説、音楽と接しなさい」

    p178
    物事を考える時、私は、できるだけ俯瞰して考えるようにしています。
    それについて自分が、何を感じ、どう思ったのかという主観的な感情をひとまず横に置いて、できるだけ俯瞰して、客観的にとらえ直してみると、その出来事の持っている本質的な問題点が見えてくるからです。

    p279
    人生なんて本当にあっという間ですから、やるべきことを優先して、どんどんやっていかないと、やりたいと思った時には、時間切れになってしまいます。

    p310
    欲望というのは、人それぞれ、いろんなかたちをしているけれど、その底に何があるのかと掘り下げていくと、人間は、みな、孤独で「さみしい」ということに行き着くんじゃないか。

  • ヤマザキマリさんの波乱万丈な人生からお金との付き合い方について書かれていました。
    お金に振り回されるーよくよく考えると自分も振り回されてるなぁと思いましたし、きってもきれないお金だからこそ、うまく付き合っていかないと、と思います。
    それ以外にも、自分に芯を持つ、という話がしっくりきました。

  • こんな生き方あるんだ!って思った。
    ヤマザキマリさん自身の生命力がすごいし、ヤマザキさんの母の「可愛い子には旅をさせよ」精神というか、子を信じる力がすごい!
    私はひたすら守られたレールの上を進んできて、もう身動きが取れないと思う。けれど、自分の子はどうだろうか、と考えさせられる。

  • やはりこの人の生き方は好き。困難な波がやってきても、それに乗ってより遠くへ行くことが出来ている。波を読むのが上手いのだ。それは天性のものなのか、若いときから一人旅、イタリア留学など様々な経験を積んで得られたものか分からないが。

  • 正直、テルマエロマエの原作を読んだことがないし、映画もテレビで見たけどハマれなかったので、それほどヤマザキマリさんに興味が湧かなかったのだが、友人の薦めで読んでみたら、びっくりした。こんなにすごい人だと思わなかった。なんせ今まで生きてきた人生が濃い(普通の日本人が、イタリアで借金取りに追われることはないと思う)。経験から語るお金との向き合い方には、説得力がある。自分の芯をしっかり持ってる方で、考え方がとても尊敬できた。この方の漫画作品も読んでみたいと思った。
    この本には名言が詰まってる。読み進めながら、感動しながらメモをとっていたくらいだ。資本主義社会の中で、お金やら人間の生産性やら、効率化ばかりが重要視されている昨今の状況を、ヤマザキさんは冷静に見つめ、もっと大切なものがあるのではと説く。歴史は繰り返すとも。この本を読んで、いかに自分を俯瞰すること、知性と教養を持ち、他の人の価値観を認めることが大切かを学んだ。そして、人間の根底はみな孤独で寂しいものなのだ、ということも。人生に迷った人は読むべきと思う。

  • 仕事をするときに、言われたことしかやらないのはもったいない。余計なことをしたばっかりに、失敗したり責任を取らされるのが嫌だと思うからだけど、どうせやるのなら、やりたいようにやってみればいい。
    そのほうが、うまくいってもいかなくても、自分の経験値が上がるから。
    この考え方、いいなぁ。

    どこへ行っても食べていける人になりたい。
    その思いで、自分の世界を狭めず、どんなことにも挑戦していく筆者の姿に、勇気をもらった。

  • レビュー省略

  • 就活前に読めてよかった。
    へたな就活本とかよりよっぽど説得力がある

  •  ヤマザキマリの著書を水風呂に浸かりながら読み了える気分は格別。
     高校を中退してフィレンチェに絵画留学と聞くと、えらく優雅に見えるけど、苦学に苦労を重ねたのだなぁ……。
     並の女性なら餓死か自死ではないだろうか。

     帰国してからは札幌テレビに顔を出していたという。おぉ、STV。私が札幌に残っていれば、もっと早く彼女の存在を知っていたはず。

  • 面白かった。

    テルマエロマエしかよんだことないけど、こんなバックボーンを持った人が著者とは知らなかった。

    いわゆる普通の人生をはみださないように生きてきた身としては、著者の波乱に満ちた人生に驚きを持って読んでしまった。

  • 著者の、10代の頃からの仕事や人生を綴ったエッセイ。若い頃から波乱万丈というか、外国行ったりお金に苦労したり、いろいろあって大変だったのだなぁと。
    日本でノホホンと暮らしていた自分とはまるで違う人生。

    仕事への向き合いかたも書いてますが、半分は本人の苦労話であり、仕事探しのノウハウ本では無い。
    読み物として面白かったです。

  • ヤマザキマリさんの本、一度読んでみたかったのです。

    深い。とても深い方なのだと思いました。
    実は著者のマンガは読んだことがないのですが、
    おそらく、
    全力で描いているだろうと想像がつきます。

    翻って私の仕事への姿勢を反省したり、
    参考にしたいと思えることがあったり。
    忙しかった日々の後に読んだのですが、
    頑張ろうっていう気になりました。


    「どん底を経験すると経験値が上がる」
    というのは、共感します。

    「本気で投げれば、本気で返ってくる」
    最後にとても印象的な言葉でした。

    『プリニウス』を読んでみたくなりました。

  • お金と仕事の話と半生。
    成功しているように見えて、実は苦労人だったようだ。

  • <目次>
    序章やりたいことで生きていくー母・量子の場合
    第1章働くこと、自立することージョゼッぺとの日々
    第2章持てる力をすべて使ってーテルマエ前夜
    第3章風呂か、それとも戦争かー先人達が教えてくれたこと
    第4章私の働き方改革ートラブルから学んだこと
    第5章仕事とお金に縛られない生き方
    あとがき

    P204当たり前えお思っていた価値観の外に出ること

    著者自身が半生を語ることにより、その考え方を記す本。
    とくにお金に関して。

  • チリ紙交換一日して500円。一日働いて500円。でも500円あればおにぎり食べて生きていける。その最低ラインを体に叩き込んでいたからこそ、イタリアの辛い生活も乗り越えていけたヤマザキマリさん。

  • 良し。良しです。
    毎度同じ渡伊の話から詩人の方の話もあるのでそこは飛ばして、今どのように感じているかなどを少しいただく。
    生きてりゃいいじゃん、離れてみたっていいじゃん、など。

  • お金に苦労するが、お金にとらわれずやりたいことをやり続けるために俯瞰する、経験する、期待も、絶望もしないということをいろんな場所、いろんな人と会って知ったという著者の経験は否定できない。もともと漫画をやるつもりはなかったが、自分にやれることやるべきこととして捉えると実は性に合っていたということがままあり、行動が大事という。

  • 著者のヤマザキマリさんを濱田マリさんと勘違いして購入してしまった一冊です
    女優でタレントでナレーターなどもこなす濱田さんとタイトルがミスマッチで気になってつい手を出してしまいました 汗
    読み始めてやっとあぁ・・・と勘違いに気づきました 笑
    以前から漫画家の原稿料は思っているほど高くないとは聞いていましたが、漫画に関してはスロースターターだった著者が溢れる思いで執筆したものが映画にもなり世界中に翻訳され出版されているのに、、、
    またお金というものだけでなく溢れる思いに突き動かされて書いた作品に、家族との不協和音やらご自身の体調やらに影響が出るなど、著者の想いとは別な方向に物事が進んでしまうなど
    働くとは何なのか、お金とは、考えさせられる一冊でした

  • 軽い読み物だと思って手にしていた。読んでみると超ヘビー級の一冊。
    著者が歩んできた人生を丁寧に振り返った本。最初の章では、母親を語っている。この母にして、この子供ありというエピソードだということが、のちの自らの体験を語るところで判明する。本人は苦しかった経験をたくさんしているが、苦労とは感じていない精神的な強さを持っている。生き抜く力に満ち溢れた人の伝記を読んでいることに気が付く。人と同じことで安心することなく、自分であり続けることは、自由なのだけど、孤立し孤独感、寂しさを感じてしまうもの。それでも、自分を肯定して自分らしく振舞ってみたらいい。今の仕事でも自分らしさを全開にして取り組めば、おのずと道が開けてくる。自分らしさを出し、全力で目の前の仕事に取組み、違うと感じたら、別の道に行ってみればいい。体を壊してまで、続ける必用は無い。
    そんなときに、人生のパートナーがいてくれたら心強い。著者の例ではあまり助けにはならなかったようだが。
    著者が描きたかった漫画が「プリニウス」とのこと。ぜひ読んでみたいと思った。

  • ヤマザキさんのエッセイは、漫画を含めてほぼ読んでいます。ヤマザキさんの人生は一つなので、重複するところはたくさんあります。ちょっと新鮮味がなくなったので星三つ。(初めて「望遠ニッポン見聞録」を読んだ時の衝撃からだんだん冷めてくる)
    今回は仕事とお金について、ばかりではなく、お金にまつわる話を初めて告白した、というところが新しいかもしれません。ヤマザキさんの、漫画よりも奇なりの人生そのものが語られるのは、ほかの本と同じ。どこかにキラリと光ることばや、共感できる場所がきっとあるはず。わかりやすい文章で書かれているので、若い人が読むには良いと思います。まだまだブラック企業が大手を振っている日本ですから、手遅れにならないうちに・・・。

  • 自分を貫く事で勝負してきたから何かに依存しなくても生きれると察した訳だ。まずは貫く事なんだなと。気持ちに、余裕をと。立ち止まって考えよと。

  • 読了。仕事のことで悩んでいたので、気分が楽になった。仕事をサボれと書いてるわけでないが、死にたいほど辛いなら止めていいようだ。昔、職場の先輩に言われたことを思い出す。「どんなに客が怒っていても、大丈夫。命まではとられない。」

  •  お金という価値観をどう持つか、非常に考えさせられた。
     この本読んだあとに、インド映画(パッドマン)を見たら似たようなことを考えさせられた。
     これは今自分に与えられている(お金という価値にとらわれるな)というメッセージなのかもしれない。啓示か?

     作者の強さに励まされた。すごいですよ、この方。自分の経験を確実に糧にしていっている。ただじゃ転ばないとはこのこと。読んでてもとても好感が持てた。ここまではっきりとした価値観を持つには、まだ自分は経験不足だな...。

     お金は生きていく上で大事だけど、一部分でしかない。そのバランスってのが難しいのよね。
     またしばらく経ったら読み返してみたい。
     

  • 20181229 生き方の参考にするにはいろいろ条件をチェックした方が良い。凹まないというよりは常に今を頑張っているので凹みようが無い生き方。楽しめる目的とそのための才能を磨く事。結局は出会いなのかも。

  • ヤマザキマリさんの本、すでに20冊以上読んでいます。
    そのなかに彼女のエッセイが数冊あって、
    毎回周囲のかたの状況が変わっていて
    たとえば今回はご主人も義妹さんも転職された話があったりして
    長いつきあいの友人の近況を聞いているよう。
    また、過去のいろいろな経験についても、さらに理解が深まります。

    5年前に出版された『男性論 ECCE HOMO』を読んだときに
    日本の商習慣文化について書いていたことがあって
    「読んでいてちょっと辛かった」
    「この本の最後でその話に触れてほしくなかったというのが本音」
    と、珍しく彼女に対してnegativeな感想を書いていた私。

    今回その件について、時間がたったことで彼女の中でも整理ができたように思いました。
    生意気な言い方ですが、またひとつ苦労を重ねたことで、彼女がさらに成長したというか。
    勉強になりました。

  • タイトルから"仕事"を除いて「しばられない生き方」としても通じるし、対象を、"お金"や"世間"などと入れ替えても主意は変わらない。「 テルマエ・ロマエ」で有名な著者は、芸術家の母に育てられ、10代の頃から海外を一人旅し、海外留学し、様々な職歴と人生経験を重ねており、浮き沈みが激しい体験談は、それこそ漫画の様に面白かった(失礼)。しばられない生き方というのは、物事をフラットに見れること、そしてプレッシャーに対して自分のエネルギーを反作用出来ること、だと思う。現在、人生の蓄積の放出先として漫画に注力する著者だが、本書の主旨からすると、"漫画"にしばられない生き方も将来の選択肢なのかもしれない、と感じた。

  • ヤマザキマリさん、テルマエロマエの作者さんくらいにしか知らなかったけど、本書を読んで、あの作品を描くまでに様々な苦労があったんだなぁともう一度違う視点から漫画を読みたくなりました。
    音楽家の母に育てられ、貧しいながらも何か買うときに本当に必要なのか考えさせられ、いきなり高価なものを買う母を反面教師にしつつ。でもイタリアへの絵の留学は行かせてもらい、そこでもまたすったんもんだがあったわけですが、全ての事柄が後で生きてくるんです。
    まるで、漫画の伏線のように。
    私は同じ職場でずっと働いていますが、死ぬまでこのままは嫌だと最近感じています。そんなことはきっとないとは思うのですが、人生経験が乏しく、学びがないのです。そこには安心がありますが、日本の悪いところでそれで幸せなのか? ということです。働く=お金もらう、それが人生なのに、まるで死んだように働く人がいます。
    グローバルなヤマザキマリさん視点で、今の私達を俯瞰してみると、あれ? なんか違うんじゃないかとふと思いました。お金があるから幸せではなく、本当に幸せなの人それぞれってことに気づかせてくれます。

    ぶっ倒れるまで働いたり、ひどい契約を結んだりしてましたがヤマザキさんはようやく、描きたいものをいい環境で描けるようになったんですね。それは幸せなことだと思います。


  • 仕事、というかお金との付き合い方のような。
    ヤマザキマリさんの過去が壮絶で、成功されてからも結構で、色々考えさせられた。 子どもたちにブレないことを伝えたいが自分がぶれぶれで困る。

  • 仕事とお金について考えることが多く、
    何かヒントなればと読み始めたのだが
    テルマエ・ロマエとか軽く
    吹っ飛ぶ様なエピソードが満載で
    凄まじい。
    (ドラマチックと言うのは失礼だろうけど)

    作者の信念の芯(骨)が母から形成されて海外に出て太くなって、母になって太くなって強くなっていく…色々負のループはあれど
    「生き延びてさえいれば、なんとかなるさ」

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著者プロフィール

【著者紹介】 ヤマザキ マリ(やまざき まり)
漫画家。1967年、東京生まれ。17歳でイタリアに渡り、フィレンツェにて油絵を学ぶ。その後、エジプト、シリア、ポルトガル、アメリカを経て現在イタリア在住。『テルマエ・ロマエ』(KADOKAWAエンターブレイン)で漫画大賞2010、および第14回手塚治虫文化賞短編賞を受賞。900万部のベストセラーに。他に『モーレツ!イタリア家族』、『ルミとマヤとその周辺』、『スティーブ・ジョブズ』(いずれも講談社)、『プリニウス』、『パスタぎらい』(新潮社)、『ヴィオラ母さん』(文藝春秋)、『望遠ニッポン見聞録』(幻冬舎)など。

「2019年 『地球生まれで旅育ち ヤマザキマリ流人生論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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