「さみしさ」の研究 (小学館新書)

  • 小学館
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本棚登録 : 225
レビュー : 30
  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098253388

作品紹介・あらすじ

老い、孤独、そして独立--すべてを語る。

天才・たけしが「老い」と「孤独」をテーマに男の生き方について語る。世間に迎合せず生きるための「さみしさ」との付き合い方とは。自らの独立騒動や、大杉漣氏、松方弘樹氏、漫画家・さくらももこさんなど友の死についても深く語る。
「ニッポン社会も、老化が止まらない」の章では、小学館新書の前作『テレビじゃ言えない』同様のタブーなき社会事象も展開。高齢化社会の欺瞞と矛盾をえぐり出す。

【編集担当からのおすすめ情報】
相変わらずの毒舌・ブラックユーモアは健在! 今回の天才・たけしは、高齢化社会のウソと欺瞞を真っ向からぶった切りながら、自分の中にある「孤独」や「死生観」と向き合います。なぜこの男は70代になっても「不良少年」でありつづけられるのか。その答えが余すところなく記されています。

感想・レビュー・書評

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  • たけしさんは、私にとっては「こういう大人になりたい人」の一人だ。
    決して参考に出来る生き方をしている訳じゃない。
    若い時には悪いことも散々やっただろう。
    確かに映画監督としての名誉とかはあるだろうが、そこに憧れている訳じゃない。
    ただやはり「頭で考えていること」が非常に参考になる。
    下町の貧乏な家庭出身だから共感できるのか?という点も否定はしない。
    たびたび他の著書でも出てくるとおり、母親の影響が非常に大きいのだろう。
    マザコンというよりは、「おばあちゃんの知恵」的な感じ。
    それこそ昔っから語り継がれてきた「人として生きることで大事なこと」を、そのまま言っていたのだろう。
    「上手く行っていたって、驕るんじゃない。たまたまなのだから」
    「人に嫌われたからって媚びるんじゃない。あんたを好きな人もいるんだから」
    「大体大した才能も無いのに偉そうなこと言うんじゃない」
    今は表現する言葉が変わって「モラル」とか言われる。
    「モラル」になってから、訳が分からなくなった。
    ちゃんとした大人に、きちんとした言葉で叱られた方が心には刺さるだろう。
    そういう当たり前のことが今の日本では疎かで、そこを著者も危惧している。
    そういうちゃんとしていない大人がやがて老人になり、益々醜い老人が増えている。
    「大体老人なんてドンドン老いて醜くなっていくのだから、そんなもんだと思って受け止めろ」
    「オレは人前で芸をするのがやっぱり好きだから、醜い老人になっても全部さらけ出してギャグにする」
    流行語にもなった「忖度」だが、言いにくいことをズバリ言うことこそ、今必要なのではないだろうか?
    (2019/2/5)

  • オリンピックのマラソン開催問題言い当ててる。
    すごいな。

  • たけしの考え方がそのままの口調で伝わってきて読みやすい。

  • ビートたけしさんの、意外なエッセイ。さみしさ、なんて見た感じからは想像もつかなかったけど、、、やっぱり多方面で活躍する方は、自分を俯瞰する目線を持ってる。自分を、そして、世の中を。だから活躍できるし、芸事も出来るんだな。博学。かなり本も読んでると聞いたことがある。独特の語尾は少し気になるんだけど、あくまでも芸人に徹するというご本人の拘りなのかもしれない。

  • 第1章は星4つだけど、第2章以降は星3つ。なので、全体的には星3つ。まあ、週刊ポストの連載をまとめたものだから仕方ないけど、特に第3章以降は、あんまり「さみしさの研究」になってないよね。
    タイトルどおりの内容は第1章で、殿の老いに対する考え方や死生観には共感できるものところが多かった。特にp27
    「『老い』と戦っても勝ち目はない。それを判断できる力が、『自分を見極める力』だ。『自己客観視する能力』とか『状況判断能力』とも言い換えられるかもしれない。」
    は、心に留めておこうと思う。

  • いだてん〜東京オリンピック噺 所謂「寄る年波」ってのは間違いなくある 非難囂々の毒ガスネタをツービートでやってた若い頃は そういう「老後があるだけ儲けもん」って感覚が、何かを変えていく気がするんだよな。 晩年にウンコ漏らしながらでも高座に上がった古今亭志ん生しょうさんだ。囁き 孤独礼賛らいさん本 孤独を肯定してくれる本が心地良い 『龍三と七人の子分たち』 藤竜也 紀州のドン・ファン 体内から大量の覚醒剤 女に免疫がないまま社会的地位とカネを持って「デビュー」しちゃうとロクなことがない 余裕のないジジイの色欲ってのは、見苦しいだけなんだよな。 「話せる人」になる方がよっぽど有意義だ。 阿川佐和子 2人共博学なんで、会話がドンドン盛り上がってさ。 自分が如何に知識がないか、知らない事が沢山あるかを知ること。それしか自分を客観視できる力を鍛える方法はないんだからさ。 78歳のスーパーボランティア・尾畠春夫 「老人に夢を」という陰謀 世の中の流れに迎合せずに飄々と生きるのは難しい 樹木希林 橋田寿賀子 自然と肝が据わる 戒名 三田圭子の次男 清水良太郎 清水アキラ 清水健太郎 吉澤ひとみ パレスチナの紛争 やおよろず八百万の神 答えを出さない曖昧さ 世の中は「⚪︎か×」じゃ決まらない事だらけなのに、そういう純粋培養のヤツラは「こっちが正しくてこっちが悪い」っていう二元論に直ぐ寄りかかっちまう。マークシートの解答みたいで、そっちのほうが居心地が良いんだろう。 宅間守 サバイバル刑 川崎の堀之内 京都・うずまさ太秦の撮影所 パイプカットするほど女道楽も散々やってさ 破天荒で豪放磊落 大杉漣 急性心不全 「生きる喜び」の裏には常に「死の冷酷さ」がある 明治大学の同級生・星野仙一 衣笠祥雄さちお さくらももこ「PTA推奨じゃないシニカルな笑い」 TARAKO 寺内貫太郎一家 くぜてるひこ久世光彦 内田裕也シェキナベイベー 西城秀樹 予定調和メディア 成宮寛貴 小出恵介 ビックバン・ベイダー すべて「定型フォーマット」に落とし込まれていく 杉田水脈みお LGBTは生産性がない マイノリティを批判して悦に入る 心許ない じゅばん襦袢姿 はれのひ 本庶佑ほをじょたすく 日野皓正てるまさ 剥き身で書くのは 神事しんじ きょくじつしょうじゅしょう旭日小綬章

  • ビートたけしのエッセイ。
    「さみしさ」をテーマにするなんて、意外で驚きます。
    年齢を気にしない、いつまでも子供のような破天荒さで活躍する人だというイメージでしたが、きちんと自分の「老い」も意識し、そのうえでの立ち位置を考えていることがわかります。

    地位に驕らず、名声に溺れず、きちんとその時々の自分を冷静に把握できているからこそ、長い年月、人に愛され支持され続けているのでしょう。

    周りへの毒舌ぶりがすごいと思っていましたが、自分への厳しいつっこみもしており、甘さはありません。

    TVでの発言は、荒唐無稽なものが多いですが、書かれていることは至極もっともで、納得できることばかり。
    ムチャクチャな発想の人ではなく、とてもまっとうな感性の持ち主なんですね。
    当たり前のことを、世間から飛びぬけたこの人がこの人らしさの論理を持って語ると、ぐんとすごみが増してくるものです。

    年を取って高齢者になったら、自分を客観視するべきだということ。
    それをわきまえて、ブラウン管の前で突飛な発言をしてみせる本人。

    また、樹木希林さんや大杉連さんなど、芸能界での知り合いの訃報について、思い出と一緒に語られているのも、貴重な話です。

  • たけし節の効いた内容ではあるが、たけしが普段から口にしていることが大半なので、それほど真新しさは感じられなかった。しかし、たけし氏はきちんと自分の立ち位置を分かったうえで毒舌を吐いたり行動したりしているところが他の人との違いであり、だからこそ言葉にも重みを感じるのだと思う。
    それとは別にたけしのように歳をとっても常にやりたいことがあり続ける生き方を見習いたいと思う。自分も含めて彼と同じ年齢にったときに、みんなが彼のように常にやりたいことを持ち続けていれば日本も元気でいられると感じた。

  • 意外と面白かった。色々な思い出話(裏話)を語っているのでそれが面白いのですが、そのネタを懐かしむ自分も歳を取ったものだと実感させられたり・・・。

    ビートたけしのインタビューを書き起こしているだけなので、ビートたけし「著」というものではないですし、内容も薄っぺらいので、値段分の価値はないと思います。
    興味があって、手に取る機会があれば、というお薦めしかできません。

    ただ、その分、ご本人の気持ちや思いがストレートに書かれているので、それが「意外と面白かった」という感想になりました。

  • 一言で言えば、成功した表現者が、その成功の決定的な要素である自分の置かれている立場と期待を十二分に把握した上で、この国の大きな課題【さみしい老後】を語ったかのように思わせる一冊。その点では、期待に応えたり、考えさせられるような話しは無い。標題は編集者がつけたのだろう、プロはなるほど上手い。

    著者は、これでもかこれでもかという具合に、自分の貧しい育ちや「虚像」としての芸人の立場で、言って良い範囲の芸能界話題に限って言いたい放題。だが、人生のさみしさを語る上で欠かせない、真の友人、そして絶対に欠かせない家族については何一つ出さない。激烈な競争業界で功成り遂げた時に、そうした人間関係をすべて失ったと言うのなら、それは実に標題にふさわしいのだが。今後も元気よく「新しいことをやりたくてウズウズしている」、「いつ死ぬか分からないので、トコトンやりたいことをやってやる」と書いて終わる。結局、それぞれの置かれている立場で、自己評価を間違わず、人は人自分は自分で、やりたいことをやるのが一番、というのが結論。「本当の孤独」なんかはちっとも書いていない。もし書いてあっても、同じ頂点に立たなければわからない類いのことなんだろう。

    だから、大部分の自分の老いと孤独、友の死の章は、「へーっ、そうなんだ」ほどのエピソードの羅列。「ニッポン社会も老いている」は少し読ませる。安倍政権が、何でもありのタケシに似てきてとんでもないことしていても、「仕方がねーなー」ゾーンに入り支持率が下がらないとか、AI(人工知能)は賢い奴らが上手に儲ける格差拡大の道具などはなかなか。『新しい道徳』(北野武著:幻冬舎)がそうであったように、社会的な発言を口にできる芸能人がほぼ皆無な中、ビートたけしという芸人の成り上がり方と、同時に確実に進行させた発言環境の作り方の上手さ、バランス感覚の凄さに今回も舌を巻く。

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