- Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
- / ISBN・EAN: 9784098253388
作品紹介・あらすじ
老い、孤独、そして独立--すべてを語る。
天才・たけしが「老い」と「孤独」をテーマに男の生き方について語る。世間に迎合せず生きるための「さみしさ」との付き合い方とは。自らの独立騒動や、大杉漣氏、松方弘樹氏、漫画家・さくらももこさんなど友の死についても深く語る。
「ニッポン社会も、老化が止まらない」の章では、小学館新書の前作『テレビじゃ言えない』同様のタブーなき社会事象も展開。高齢化社会の欺瞞と矛盾をえぐり出す。
【編集担当からのおすすめ情報】
相変わらずの毒舌・ブラックユーモアは健在! 今回の天才・たけしは、高齢化社会のウソと欺瞞を真っ向からぶった切りながら、自分の中にある「孤独」や「死生観」と向き合います。なぜこの男は70代になっても「不良少年」でありつづけられるのか。その答えが余すところなく記されています。
感想・レビュー・書評
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たけし節の効いた内容ではあるが、たけしが普段から口にしていることが大半なので、それほど真新しさは感じられなかった。しかし、たけし氏はきちんと自分の立ち位置を分かったうえで毒舌を吐いたり行動したりしているところが他の人との違いであり、だからこそ言葉にも重みを感じるのだと思う。
それとは別にたけしのように歳をとっても常にやりたいことがあり続ける生き方を見習いたいと思う。自分も含めて彼と同じ年齢にったときに、みんなが彼のように常にやりたいことを持ち続けていれば日本も元気でいられると感じた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
昔、はちゃめちゃな事ばかりしていて、テレビなども、たけし軍団が、お笑いを取るため、何でもやらかしていた。
お笑いが全盛期だったけど、少し低俗かな?と思っていたけど、逸見さんとのクイズ番組など、知識も豊富な方であり ある程度、節度を持って対応していることを知った。
映画監督や本の著者になり、広い分野で活躍されている。
芸能界の裏話や醜い繋がりなども、苦労人だから 言える言葉も多い。
そして、それを明け透けに、言葉飾らず、ズバッと、言える勇気と機転に感心する。
普通の芸能人が、言ったら、角が立ったり、批判を受けるだろうけど、辛口や経験豊富なたけしさんだから、この本でも、ズバリ!と、政界の面々にも、下ネタだけでなく、切り込んで、いる。
事務所の独立で、批判を受けたり、離婚話の事など、マスコミだけの報道を一方的に、テレビで報道されたりとされながらも、批判を軽く流す所など、やはり大物なのだと…。
この本の所で、大谷選手の良さを掲載されているが、私も、大谷選手が注目される前から、ファンであり、米国在住の親戚の者と、今日の「シヨータイム」なんて、毎度話しをしてきた。
やはり、たけしさんは、昔の盟友だけでなく、伸びて行く人物を見る目が違う。
「さみしさ」の研究……という題名だが、これからの活躍のステップとして、描かれた作品だと思う。
亡き父も、「幾つになっても、勉強!」と、言って何にでもチャレンジして来た姿を思い出す。
たけしさんの活躍を応援したい!!!
いつもの毒舌も聞きたいと思う! -
たけしさんの本は久々に読んだけど共感するところもあればそうで無いのもあるし、いずれにしても違う世界にいるんだなと実感。
交流のあった昭和の大スターとの逸話は面白かった。 -
「さみしさ」の話はごく一部であとは言いたい放題の興味深いお話でした。
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ひとつ上の世界。
上の世代の、良い面は吸収してオラオラさは持っていきたい -
毒の放出感が凄い。でもハマる。正直、お笑いは好きではないけど、たけしさんの書く本は読後感が爽快だし、好き。
老い、がテーマ。自身の老い、周りの人達の老い。そして日本という国の老い。
真っ向から斬り込む姿勢が素敵だと思う。 -
たけしの今までと、これからと交友関係と。
「もういい大人なんだから。」っていう考えを少し改めて行こうと思う。いくつになっても自分らしく、周りじゃなく自分の為に生きて行きたいって思った。 -
20210319 自分の考えを持っている人の意見は参考になる。今の世の中、何が正しいかなんて誰も分からなくなっているのだから参考になる識者をどれだけ確保するかも大事では無いだろうか。
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たけしさんは、私にとっては「こういう大人になりたい人」の一人だ。
決して参考に出来る生き方をしている訳じゃない。
若い時には悪いことも散々やっただろう。
確かに映画監督としての名誉とかはあるだろうが、そこに憧れている訳じゃない。
ただやはり「頭で考えていること」が非常に参考になる。
下町の貧乏な家庭出身だから共感できるのか?という点も否定はしない。
たびたび他の著書でも出てくるとおり、母親の影響が非常に大きいのだろう。
マザコンというよりは、「おばあちゃんの知恵」的な感じ。
それこそ昔っから語り継がれてきた「人として生きることで大事なこと」を、そのまま言っていたのだろう。
「上手く行っていたって、驕るんじゃない。たまたまなのだから」
「人に嫌われたからって媚びるんじゃない。あんたを好きな人もいるんだから」
「大体大した才能も無いのに偉そうなこと言うんじゃない」
今は表現する言葉が変わって「モラル」とか言われる。
「モラル」になってから、訳が分からなくなった。
ちゃんとした大人に、きちんとした言葉で叱られた方が心には刺さるだろう。
そういう当たり前のことが今の日本では疎かで、そこを著者も危惧している。
そういうちゃんとしていない大人がやがて老人になり、益々醜い老人が増えている。
「大体老人なんてドンドン老いて醜くなっていくのだから、そんなもんだと思って受け止めろ」
「オレは人前で芸をするのがやっぱり好きだから、醜い老人になっても全部さらけ出してギャグにする」
流行語にもなった「忖度」だが、言いにくいことをズバリ言うことこそ、今必要なのではないだろうか?
(2019/2/5)