上級国民/下級国民 (小学館新書)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 783
レビュー : 74
  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098253548

感想・レビュー・書評

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  • ITの出現で便利になり、誰もが情報発信できるようになったことで知らん人からのネガティブシャワーを浴びるようになったなぁ。自分の周りで時間をうまく使っているなと思う人がFBやSNSをやっていなかったので、自分も真似して少しずつ離れてみた。すると本を読む時間が取れ、資格も2つ取れた。自己責任の世界なら、自分の時間を確保し知識を付けることに時間に使うことは成果は不明だけれどもやって損はない気がした。

  • モヤッとしていたものを、橘さんが今回も整理して教えてくれました。(ただし、本書を理解するには、思想や現代社会の背景知識は必要だと思います)

    印象に残ったところ
    ・モテと非モテによる分断
    [用語]
    インセル(Incel):非自発的禁欲の意、モテない男性
    チャド(Chad):モテる男性
    ステイシー(Stacy):魅力的な女性

    ・非モテ(インセル)によるテロ
    非モテの男性は性愛から排除される事で人生を丸ごと否定されてしまう。(誰にも関心を示されない「大きく黒い犬」の問題。)
    =>今までは、モテない男性の話題は笑い事として感じていたが、本書を読んで、モテないことを契機に発生するテロ問題を知って、笑い事では済ませれなくなってきました。好きになっても、傷ついて自信を失くし、誰からも愛されない男性。そんな中から、将来を悲観し、周りのもの全てを憎む人間ができるのは想像に難くない。救う手立てが思いつかない。。

    ・テクノロジーの発展によってとてつもなく豊かな知識社会が生まれると、人々は共同体のくびきから逃れ、一人一人が自由意志を持って自己実現を目指すようになる。これが「リベラル化」

    ・ベーシックインカムはなぜ破綻するのか?
    貧しい人々の経済合理性によって、豊かな国のベーシックインカムは崩壊する

  • ・上級国民/下級国民がモテ/非モテにつながる
    ・ゆたかな社会における幸福とは、愛情空間が満たされること
    ・「知識社会化・リベラル化・グローバル化」という巨大な潮流にいる⇒ひとびとの全体としての幸福と引き換えに「上級国民/下級国民」へと分断

  • この本はSさんからのプレゼント。「読むと暗くなるかも」という話であったが、それほど極端には暗くはならなかった。
    確かにこういう両極端が生まれつつあるのは感じられるし、その傾向がますます加速されそうな予感もするので暗くはなるのだが、一方、誰もが所属階級からの逸脱の可能性が十分にあるということが救いにもなっているのかも知れない。人生、何があるか予測不可能だ。そしてまた、お金だけで決まってしまうものもそんなにないような気がしているからだろう。どんな暮らしをしているかよりも、それを本人がどう感じているかがポイントになると思う。(コアラ)

  • ○自分は本当の意味で上級国民なのか下級国民なのかを考えさせられる内容だった。
    ○貧困というのは根深い問題を根本から解決することは未来永劫不可能ではないかと思う。

  • 今の世の中は、どうなっているんだろう。
    どんな背景があるのだろう。

    こうしたもやもやを、あるストーリーで、整理して見せてくれる著書。

    自分自身としては、それほどの知的能力があるわけではないが、「裕福なサイバーリバタリアン」の考え方がしっくりくる。

    社会は分断化されていくのだろう。これからも加速度をつけて。

  • 【配架場所、貸出状況はこちらから確認できます】
    https://libipu.iwate-pu.ac.jp/opac/volume/520357

  • たいへんショッキングな内容。
    中流が無くなる?!
    中の上くらいが良いんだけど・・・

  • 本のタイトルから敬遠していたのですが、オススメされたので読んでみました。

    タイトルほどのどぎつさはなく、

    平成と令和の時代がいかなる時代だったのか。
    現在の格差はどのような原理で起こるのか

    という内容で、今の社会を構造的に俯瞰できる非常に良い本でした。

  • フランス高過ぎる最低賃金問題
    →経験の無い若者を雇わなくなり、同じ賃金なら中高年
    団塊の世代
    第二次世界大戦後の1947〜の3年間
    中高年の既得権のため若者が犠牲に
    2020以降団塊の世代が75歳以上になりはじめ、労働市場から完全に退場。働き方改革は団塊の世代が引退したことで初めて可能になった。正社員が既得権を諦めるなど有り得なかった。
    平成は団塊の世代の雇用を守る時代
    令和は団塊の世代の年金を守る時代になる
    働き方改革が進んでも社会保障改革はますます困難に。2040年を過ぎれば徐々に高齢者の数は減っていくのでそれまでじっと我慢して対症療法を繰り返す

    リベラルな社会
    私は自由に生きている、私の自由を侵さない限りあなたも同じように自由に生きる権利がある
    リベラルはLGBTや同性婚を支持。奴隷制や植民地は許されない悪。どうしようもない属性で自由を奪うから。個人の自由を最大化。これは逆を言うと本人の意思で格差が生じるのは当然、努力は正当に評価され社会的豊かさに反映されるべきという能力主義であり、リベラルの本質。
    自己実現と自己責任がコインの裏表

    絶望する白人
    世界がリベラル化しているのに右傾化しているように見える。半分の理由は知識社会に適応出来ない人が増えているから。トランプを支持するのはプアホワイト。白人の分裂で、アンダークラスは誰からも同情されない見捨てられた人々になる。白人は黒人を差別してきた原罪がある

    ベーシックインカムは破綻する
    例えば日本でベーシックインカムを始めれば貧困国の女性に子供を産ませる。貧しい人々の経済合理的な行動で豊かな国のベーシックインカムは破綻する
    →人種差別国家になる

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著者プロフィール

作家。1959年生まれ。2002年国際金融小説『マネーロンダリング』(幻冬舎文庫)でデビュー。『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』(幻冬舎)が30万部を超えるベストセラー、『言ってはいけない残酷過ぎる真実』(新潮新書)が45万部を超え、新書大賞2017に。『幸福の「資本」論』(ダイヤモンド社)など著書多数。

「2019年 『2億円と専業主婦』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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