上級国民/下級国民 (小学館新書)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 788
レビュー : 74
  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098253548

感想・レビュー・書評

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  • とりあえず煽って本を売っている人かと思って避けきたが、話題なので一度手に取ってみました。

    一章、二章はわかりやすくて、モヤっとしていたものを言葉にしてくれてありがたかった。
    三章は、わかりにくかったし、終わり方も、えっ?って感じ。たしかに人間には想像できないスピードで技術が進歩し、シンギュラリティが来ればもう人間は全てただの生物なのかもしれないけど。

    富める人とそうでない人、モテる人とそうでない人の差が、現代において大きくなっているという傾向がわかった。

    そして、持てる人は自己責任論に行き、信じるものは自分という宗教を信じている。

    一方で、何かしら持てていない側になっている人は、自己責任的な考えは持ちつつも、アイデンティティ(日本人とか、白人とか)という、自分にしかないものを大切にすることで、何かを、持とうとする。

  • ○自分は本当の意味で上級国民なのか下級国民なのかを考えさせられる内容だった。
    ○貧困というのは根深い問題を根本から解決することは未来永劫不可能ではないかと思う。

  • フランス高過ぎる最低賃金問題
    →経験の無い若者を雇わなくなり、同じ賃金なら中高年
    団塊の世代
    第二次世界大戦後の1947〜の3年間
    中高年の既得権のため若者が犠牲に
    2020以降団塊の世代が75歳以上になりはじめ、労働市場から完全に退場。働き方改革は団塊の世代が引退したことで初めて可能になった。正社員が既得権を諦めるなど有り得なかった。
    平成は団塊の世代の雇用を守る時代
    令和は団塊の世代の年金を守る時代になる
    働き方改革が進んでも社会保障改革はますます困難に。2040年を過ぎれば徐々に高齢者の数は減っていくのでそれまでじっと我慢して対症療法を繰り返す

    リベラルな社会
    私は自由に生きている、私の自由を侵さない限りあなたも同じように自由に生きる権利がある
    リベラルはLGBTや同性婚を支持。奴隷制や植民地は許されない悪。どうしようもない属性で自由を奪うから。個人の自由を最大化。これは逆を言うと本人の意思で格差が生じるのは当然、努力は正当に評価され社会的豊かさに反映されるべきという能力主義であり、リベラルの本質。
    自己実現と自己責任がコインの裏表

    絶望する白人
    世界がリベラル化しているのに右傾化しているように見える。半分の理由は知識社会に適応出来ない人が増えているから。トランプを支持するのはプアホワイト。白人の分裂で、アンダークラスは誰からも同情されない見捨てられた人々になる。白人は黒人を差別してきた原罪がある

    ベーシックインカムは破綻する
    例えば日本でベーシックインカムを始めれば貧困国の女性に子供を産ませる。貧しい人々の経済合理的な行動で豊かな国のベーシックインカムは破綻する
    →人種差別国家になる

  • 不愉快な真実について淡々と書いているけれど、富が格差拡大を加速させて、分断を深めるというエグい内容。ポピュリズムは下級国民による知識社会への抵抗運動と言われると、背筋が寒い。
    子供に何て語り聞かせればいいのだろう。

  • 海外と国内の差がなくなっていく一方で、
    国内での経済的な格差・性的な格差が拡大していく。
    そういった上級国民/下級国民に別れる日本の中でどのように生きると
    人生戦略が最適化されるかをまとめている。面白い。
    知的社会では、いかに知識を身につけて更新し続けるか、
    新しい価値を生み出し続けるかが求められるので、
    それができるような自分にとっての最適な分野を早く見つけようねなど、納得の話が多い。結構、残酷、シリアスな話も多いけど、

  • やっぱり難しい。もう一回読み直し!

  • 社会の格差と分断が激しくなっている原因についての考察。生涯未婚率の男女の違いの背景や、男は年をとると友達がいなくなり、女はいくつになっても新しい友達関係をつくることが出来る理由について、著者の仮説には唸らされる。

  •  この格差社会や日本の内外で起こっているポピュリズムの台頭について、参考文献を挙げながら、大変わかり易く解説している。
     この先も続く団塊の世代への忖度と若年層への負担の付け替え、知識の格差による社会の分断、米国のトランプ政権が盤石な訳(米国民の分断)などわかりやすかった。
     リバタニアとドメスティクスは新たに知ったのでもう少し勉強したい。

  • 20190929 現代の知識社会の行き着く先についての解説書。日本人で男で上場会社勤務。妻あり子供なし。そんな自分の日常が壊されない社会であれば良いと思ってるが何か行動しないと気付いたら分断されてしまう可能性もあると理解。

  • 一言で書くと、
    社会的な分断(格差)が生まれる原因と、分断によって引き起こされる社会問題をまとめている。

    本書では
    団塊の世代と若年層世代の日本の雇用格差、
    金、地位のある人とない人のモテ格差、
    知識格差によるアメリカでの収入格差、

    を取り上げ、それぞれの格差が人々の考え、行動をどのように導くかを解説する。
    それぞれの考え行動は、さらに格差を生む方向へと社会を動かしていく。

    世の中のパワーバランス(人口分布、富の分布、知識の分布)を正しく理解することが、世の中の流れ、動きを理解していくことに欠かせないことを気づかせてくる一冊。

著者プロフィール

作家。1959年生まれ。2002年国際金融小説『マネーロンダリング』(幻冬舎文庫)でデビュー。『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』(幻冬舎)が30万部を超えるベストセラー、『言ってはいけない残酷過ぎる真実』(新潮新書)が45万部を超え、新書大賞2017に。『幸福の「資本」論』(ダイヤモンド社)など著書多数。

「2019年 『2億円と専業主婦』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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