老いが怖くなくなる本 (小学館新書)

  • 小学館 (2022年6月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784098254057

作品紹介・あらすじ

老いることはつらいことなんかではない

年を取り、老いていくことへの不安は誰にでもある。
定年後に第2の人生が始まるといっても、老化によって体が衰え、頭の働きも鈍っていくのであれば、不自由になること、できなくなることが増えていくのではないか。人生100年時代といわれる現代、長生きはできても、人の世話になって生きる不自由な期間が増えるだけなのではないか。第2の人生のスタートからゴールまでが長くなればなるほど、老化は、より切実で心配な問題になってくる。
認知症、がん、脳卒中、心臓病、さらには金銭問題。長い老後を「老い」とともに生きる私たちに不安の種は尽きない。長生きなどしなくていいという声さえ聞こえてくる。
しかし、そこには大きな誤解がある。高齢者専門の精神科医として、30年以上にわたり医療現場で高齢者とじかに接してきた著者が解き明かす「老い」の実像と、幸せな老後へのヒント。幸せな老いとみじめな老いを分けるものとは? いつまでも若々しく元気な高齢者がやっていることとは?
認知症は恐れるに足らず。健康寿命を延ばす秘訣は“恋”にあり。老年医学の第一人者が人生100年時代の幸せな生き方を伝授する。


【編集担当からのおすすめ情報】
私も含め、年齢を重ねていくと漠然とした不安に襲われることがあります。身体のあちこちにガタがきているのは実感しますし、友人らの中にはすでに亡くなった人もいますし、そこまで至らずとも重い病に苦しむ人も少なくありません。「老後2000万円問題」など金銭的な不安要素も抱える人も多いです。しかし、老人専門精神科医である著書の考え方を知ると心が軽くなります。なんとなく、いずれ訪れる老いから目を背けている人にこそ読んでもらいたい一冊です。必ずやポジティブになれます。

みんなの感想まとめ

老いることへの不安を和らげ、幸せな老後を実現するためのヒントが詰まった一冊です。著者は高齢者専門の精神科医としての経験をもとに、老いに対する誤解を解き明かし、ポジティブな視点を提供します。「今日行く所...

感想・レビュー・書評

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  • 高齢者に大事なのはきょういくときょうよう。今日行く所があり、今日用事がある。ステキな言葉をいただきました。大切にしたいです。

  • 10年前は毎月一回朝から夕方までずっとテニスをした日の次の日だけが痛かったのですが、次第に週末のテニスをしただけで痛くなるようになりました。コロナのお陰で早朝に歩くようになってから膝や腰が痛いのはだいぶ和らぎましたが、気づいてみると還暦まで秒読みとなりました。

    この本の帯には「65歳が分水嶺」と書かれています。65歳まで働くという前提なので、60歳を過ぎて65歳までの過ごし方が大事なのだと思います。この本を読んで「老い」と戦うのではなく、老いを受け入れて老後をラクに楽しく生きるヒントを得たいと思いました。

    以下は気になったポイントです。

    ・80歳になるくらいまでは、ある程度老いのスピードを遅らせることはできる、つまり老いと闘うことができる、一方で80歳を過ぎると、老いを減速させようとしても、それが叶わなくなってくる「受け入れる」段階になる(p4)

    ・不思議に思うのは、認知症に「ならないため」の方法については一生懸命に調べ実践する人が多い中、「なった時」にどうするかを考えている人は驚くほど少ない(p17)認知症になっても知的活動ができなくなるわけではない、それまで培ってきた能力は保たれる、特に「専門分野」「得意なこと」はかなり後まで残る(p22)

    ・2019年の健康寿命は男性72歳、女性75歳となっており、平均寿命との差で考えると、男性で12年、女性で14年は誰かの手を借りて生きなければならないことになる。(p28)前頭葉を刺激するとよい、楽器演奏は良い(p29)

    ・できなくなったことは諦めて、できることは「やり続ける」姿勢が大事(p33)

    ・認知症患者さんとの関わりでは、相手の言っていることを否定せずに話を合わせてあげるのが基本、相手を安心させることで笑顔を引き出す(p41)

    ・セロトニンを分泌し老化対策にもつながるポイント、1)食事でタンパク質(肉、魚、卵、牛乳、大豆など)、2)太陽の光(メラトニンの分泌)を浴びる、3)適度な運動(p67)

    ・暖色系の色(赤、ピンク、オレンジ、黄色)は男性ホルモンを刺激し分泌を促す効果がある、服以外なら、ネクタイ・スカーフ、マフラー、バックなど(p89)

    ・肉を食べるおすすめの時間帯は、朝か昼、肝臓の働き(タンパク質をアミノ酸に分解し、再びタンパク質に合成)は午前中から昼前にかけてが活発になる、夕方以降は悪くなる(p96)

    ・新しい体験は良いことだが、すごいことに挑戦する必要はない、普段やらないことや未体験のものであればいい、行ったことのない店でランチ、普段は読まない作家の本を読む、これらが前頭葉を鍛える(p115)常に何かを学び続けるのも良い(p120)知識吸収よりも経験型、アウトプットが良い(p123)

    ・シニア時代は続けることが何より大事、そして現役時代のように「馬の合わない人とも付き合う」必要はない(p129)

    ・歳をとるほど、一流のもの、本物に触れることが大切になる、質の高い美味しいものを食べ、素晴らしい芸術に触れ、本物を体験する(p132)

    ・コレステロール値がやや高め、ちょっと太めくらいの人たちが長生きしやすい(p145)

    ・糖質制限は良くないかも、人間の脳を動かすエネルギー源はブドウ糖しかない、それが不足すると脳の働きは低下する、朝ごはん抜きは脳がエネルギー不足となる(p150)

    ・好かれる人というのは、仕事をきちんとこなすことはもちろん、元部下、後輩であっても丁寧な言葉使いで接して、けして自分の過去の功績をひけらかさない(p172)

    ・高齢になっても働き続けることは健康を維持し、老化を遅らせる上で非常に有用である、現役時代に培った能力を活かして転職するのもよし、起業でも良い、月に5万円も稼げれば良い(p187)

    ・リタイアした人にとって大切なのは、「きょういく」と「きょうよう」、「今日いく場所がある」「今日は用事がある」毎日を無目的に生きるのではなく、その日に必ずすべきことがあるという状態を整えておくことで心身ともに健康を保ち続けることができる(p188)

    2022年7月4日読了
    2022年10月15日作成

  • 私も含め、年齢を重ねていくと漠然とした不安に襲われることがあります。身体のあちこちにガタがきているのは実感しますし、友人らの中にはすでに亡くなった人もいますし、そこまで至らずとも重い病に苦しむ人も少なくありません。「老後2000万円問題」など金銭的な不安要素も抱える人も多いです。しかし、老人専門精神科医である著書の考え方を知ると心が軽くなります。〈 目次をみる 〉
    第1章 認知症に脅える必要はない
    第2章 「老人性うつ病」だけには気をつけろ
    第3章 祈り短し恋せよシニア
    第4章 前頭葉を刺激する頭を使い続けるヒント
    第5章 高齢期をよりよく生きるヒント
    第6章 幸せな老いは必ず迎えられる

  • 2026.01.24 朝活読書サロンで紹介を受ける。

    恋愛。ワクワクドキドキすると認知症にならない。
    動脈硬化。糖質オフはしすぎないほうがよい。
    ホモシステイン。脳卒中になりやすい。ビタミンBを取る。
    「食べたい」と思うのは身体が欲している。
    IPS細胞により、老いにくくなる。

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著者プロフィール

1960年、大阪府生まれ。東京大学医学部卒業。精神科医。東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学校国際フェロー、高齢者専門の総合病院である浴風会病院の精神科を経て、現在、和田秀樹こころと体のクリニック院長。高齢者専門の精神科医として、30年以上にわたり高齢者医療の現場に携わっている。 主な著書に、『80歳の壁』(幻冬舎新書)、『70歳が老化の分かれ道』(詩想社新書)、『死ぬまでひとり暮らし』『死ぬのはこわくない』『80過ぎたら認知症はフツー』(興陽館)などがある。

「2025年 『80歳で体はこう変わるからやっておきたいこと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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