- Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
- / ISBN・EAN: 9784098254118
作品紹介・あらすじ
『半沢直樹』の源流は「任侠映画」だった!
コンプライアンス遵守が盛んに叫ばれる現代。かつて全盛を極めた「やくざ映画」の命脈も風前の灯火だ。しかし、その中は「組織論」「義理と人情」など、日本社会の本質を理解するカギがそこかしこに隠されている。
『仁義なき戦い』『人生劇場 飛車角』『博奕打ち 総長賭博』『緋牡丹博徒』『県警対組織暴力』--日本映画史に燦然と輝く名作を紐解きながら、難解と思われがちなこのジャンルの「歴史」「全体像」「楽しみ方」をわかりやすく解説。
なぜやくざ映画は、我々の心を掴んで離さないのか。不健全な作品にしか、救えない魂があるからだ。
【編集担当からのおすすめ情報】
やくざ映画が大好きなマニアから、「興味はあるけれどなかなか手を出せないというビギナーまで楽しめる入門書。わかりやすい解説と独自の視点で、映画史・時代劇研究家の春日太一氏が”不健全映画”の世界へと誘います。
編集者の一推しは、詳細なスター&脇役名鑑。なぜ田中邦衛や長門裕之、ピラニア軍団が重宝されたのか、その秘密がわかります。
感想・レビュー・書評
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かつての隆盛はどこへやら近年は韓国ノワールに押され気味の日本やくざ映画。その歴史を紐解きながら「面白そう!」と思わせてくれる入門書。時代劇研究家でもある著者の「半沢直樹は時代劇よりもやくざ映画に近い。半沢を楽しめた人はやくざ映画も楽しめるのではないか」という導入も巧い。ちなみに私は数年前に酒場で隣の席の男性と東映やくざ映画の話で盛り上がって「お若いのによく知ってますね」とビールを一杯奢ってもらったことがあります。世の中何の知識が役に立つか分かりませんよ?w
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コンプライアンス遵守が盛んに叫ばれる現代。かつて全盛を極めた「やくざ映画」の命脈も風前の灯火だ。しかし、その中は「組織論」「義理と人情」など、日本社会の本質を理解するカギがそこかしこに隠されている。
『仁義なき戦い』『人生劇場 飛車角』『博奕打ち 総長賭博』『緋牡丹博徒』『県警対組織暴力』--日本映画史に燦然と輝く名作を紐解きながら、難解と思われがちなこのジャンルの「歴史」「全体像」「楽しみ方」をわかりやすく解説。
なぜやくざ映画は、我々の心を掴んで離さないのか。不健全な作品にしか、救えない魂があるからだ。
あっという間に読み終えた。もう少しボリュームがあっても良かったかも。 -
やくざの基本組織図や簡単な用語、有名作品、俳優、考察に筆が及んでおり短い時間でやくざ映画についての知識が得らえれるありがたい本。
現実とは違うという意味では「時代劇」の属するジャンルになるのかもしれない。