炎上するバカさせるバカ 負のネット言論史 (小学館新書)

  • 小学館 (2021年11月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784098254125

作品紹介・あらすじ

炎上は日本人最大の娯楽となった

自己責任論争、「羊水腐る」発言、フジテレビデモ、バイトテロ、タピオカ屋恫喝、上級国民、五輪エンブレム……数々の炎上騒動を見てきたネットニュース編集者が、負のネット言論史を総括する。序章「炎上は日本人最大の娯楽となった」にはこうある。
〈日々発生する炎上は、まさにその瞬間、ないしは数日間の娯楽として消費されるものの、当事者にとっては深い傷を残すこともある。
これまで、無数の炎上騒動が発生したが、これらの歴史を一つ一つまとめて振り返るのは、その時代の人間の性を示すことになるのではないか(中略)炎上の歴史というものは、本当にどうしようもない人間の愚かな面を暴き出してくれるものである。そうした愚かな面について今一度振り返り、まともな人生を送る一助となれば幸いである。 〉

【編集担当からのおすすめ情報】
ネットニュース編集者として数々の炎上騒動を見てきた著者は、2020年にセミリタイアした今、日本人が炎上を娯楽として消費する一方、炎上の対象となった相手が社会的に抹殺されてしまう現実に警鐘を鳴らします。炎上騒動の歴史を振り返れば、「なんでこの程度のことにあれほど批判が殺到したのか」と冷静になれるかもしれません。

感想・レビュー・書評

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  • これまで、無数の炎上事件が発生したが、これらの歴史をまとめて振り返るのは、その時代の人間のサガを示す事になるのではないか。


    SNSでこれまで無数に起こった「炎上事件」の歴史をまとめた一冊です。
    バカッター騒動からバイトテロ、自己責任論争に上級国民、自粛警察などなど。毎日どこかのSNSで規模の大小はあれど起こっているような印象の炎上事件ですが、こうしてまとめて見るとある意味圧巻。
    ああ、あったなあこんな事、で済むような話もあれば、こんなことでこんなに燃えたのかと思うような話、流石に燃えるべくして燃えたなこれは、という大事件まで。愚かかつ悲惨としか言いようのない事件の数々が一冊で振り返れます。
    いつも物語ばかり読んでるので、実際の事件の話をこんなに一気に見ると、人間のリアルな負の感情にうんざりしてきます。

    SNSも、本来は便利で楽しいもののはずなのに、最近は人の揚げ足取りや一見正義ぶった他者叩きを「エンタメ」「気晴らし」として消費する風潮が強くて、SNSを見るのもストレス溜まる事もありますよね。
    私は情報収集くらいにしか使っていないのでそこまでストレス感じる事は少ないですが、本当に負担に感じたり自分や近しい人から見て使い方下手かもと思うようなら、この本の言う通り思い切って距離をとるのも手かもしれません。

  • 炎上する人、した人、させた人たちを取り上げ、なぜ炎上したのか、させたのか、その結果どうなったのか、また、どんな人たちが炎上したのかが記載されている。(「炎上の主役のスターバカ軍団」と表現されており2014年は「キセキの世代」とのこと)

    『本来インターネットは「集合知」や「見知らぬ人との出会い」「イノベーション」等が産み出されるものだが、今は「バカと暇人のもの」になっている』旨を著者は述べている。

    炎上の結果、悲劇が起きてしまうこともある。繰り返さないためにも、ITリテラシーの向上や啓発活動、プラットフォーム事業者の自主的取組の支援・アカウンタビリティの向上、発信者情報開示に関する取組、相談体制整備・法整備が重要との意見も述べており理解・共感できる。

    ネットの書き込みはごく一部の人たちが極端な意見と表現で特定の人を炎上させると考えている。ほとんどがどうでもよい理由であったり、そもそもがどうでよいことに対してでもあるが、ネットの言葉は良くも悪くも社会を動かしてしまう。憂さ晴らしや妬み嫉み、それぞれの正義感などの理由でネットへ書き込みをしているのだと思うが、配慮や考慮の足りない書き込みは日本人のウラオモテの落差の表れかなと感じる。

    内容はシンプルでユーモアもあり読みやすく、「そんなこともあったな~」と楽しめるものだった。

  • スシローでの事件をはじめ、2022年・23年もSNSでの「炎上」案件が絶えません。
    なぜ、ここまで社会問題になっているにもかかわらず「炎上」するような行動をとり、それをSNSにアップロードして自身の人生を(あるいは家族の人生も)台無しにしてしまうのでしょうか。
    そのあたりを知りたくて手に取ったのですが、「ようするにバカだから」という結論に終始していて、新しい学びはなかったな、というのが正直な感想です。

    炎上させる側(攻撃する側)のメンタリティについては、『「許せない」がやめられない』という坂爪氏の書籍に詳しく、そちらを参考にしたほうが深く理解できるように思います。

    本書はこれまでの「炎上案件」を概観し、事例を面白おかしく紹介しているもので、決してつまらない本ではないのですが、一抹の物足りなさを感じる気もします。
    また、取り上げているネタには少し古いものもあるので(30代以上の方であれば問題ないでしょうが)、若い世代にとってはいまいちピンとこない部分もあるかもしれません。

  • 彼の本にしてはwoo

  • ネットの炎上の歴史を振り返り、書くべき内容が無い人は、書き込むべきではないと諭す本。そういえば、そんなバカな騒ぎがあったなと、振り返ることができるが、この部分が長く、ちょっと飽きる。
    しかし、軽々しく炎上して騒ぎに乗っかると碌なことがないということは学ぶことができる。

  • 有り 007.3/ナ/21 棚:1

  • 年表見てあったなと思うものもあれば知らなかったものもありました。
    ネタを見つけ出して炎上させる人がいる。

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著者プロフィール

編集者、PRプランナー、ライター
1973年生まれ。東京都立川市出身。大学卒業後、博報堂CC局で企業のPR業務を担当。2001年に退社し、しばらく無職となったあとフリーライターとなり、その後『テレビブロス』のフリー編集者に。企業のPR活動、ライター、雑誌編集などを経て『NEWSポストセブン』など様々なネットニュースサイトの編集者となる。主な著書に、当時主流だったネット礼賛主義を真っ向から否定しベストセラーとなった『ウェブはバカと暇人のもの』(光文社新書)、『ネットのバカ』(新潮新書)、『夢、死ね!』『内定童貞』(星海社新書)など。無遠慮だが本質を突いた鋭い物言いに定評がある。

「2020年 『意識の低い自炊のすすめ 巣ごもり時代の命と家計を守るために』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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