- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784098254422
作品紹介・あらすじ
群れずに、つながるコミュニケーション術! 不安がちで群れたがり、集団からはみ出す人を攻撃しがちなのは、日本人の特性だからしかたない…と諦めてはいませんか?たしかに、我々は、中途半端に壊れた「世間」に残る強い同調圧力や、枠組みを疑わせない教育、親から受け取る価値観の呪いに縛られ、コミュニケーションに悩み、息苦しさからなかなか逃れられずにいます。しかし、同調圧力の正体や扱い方を知り、コミュニケーションのトレーニングをすれば、孤立するでもなく、群れるでもなく自分が一番心地良い距離で、社会と関わることもできるのです。脳科学界の中野信子氏と演劇界の鴻上尚史氏が、心地良く生きるためのコミュニケーションについて語りつくす痛快対談です。息苦しさから抜け出すいくつかのヒント ●気持ちいい情報は大体間違いと思え●完全な自立はない●他人の知恵を使うトレーニングをする●コミュニケーションが得意とは、仲良くすることではない●親からの受け取った価値観の鎧は脱げる●枠組みを疑わせない教育から抜け出す●不都合なことを脳のせいにしない●エンタメで人生の避難訓練をする 【編集担当からのおすすめ情報】 終末モノの映画で危機管理を学んだり、戯曲を言葉のやりとりの手本にしたりと、エンタメを捉え直すことでコミュニケーションのトレーニングができます。息苦しく感じることも、視点をすこしずらすだけで、苦しさが軽減されるかもしれません。そんな人生を少し楽にしてくれるヒントがたくさんつまっています。
感想・レビュー・書評
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中野氏の著作は、わりと読んできたつもりでいるが、対談ものを手にしたのは初めてだった。鴻上氏の引き出し方が良かったのか、中野氏の人柄が垣間見えるという単著ではあまり味わえない部分もあり、2人のコラボを面白く読了。同調圧力に息苦しさを感じている人や、コミュニケーション力の底上げをしたい人にはおすすめ。
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【中野信子サン】私達日本人は、分かりやすくて面白いことは、どこか他人に後ろ指をさされかねない、よくないことだと考える傾向がありますよね。 【鴻上尚史サン】それは小学校以来の教育に問題があると考えます。国語の教科書に載っている文章は、つまらないほど価値が高いと評価されている...ちなみに、活字離れの一番の原因は、異様に芥川賞の評価が高いこと。芥川賞は物語が面白いことより、文体で勝負。本を読み慣れたレベルの高い人達向け。直木賞こそ活字の面白さ、物語のも白さがあるんです。【中野信子サン】本屋大賞受賞作も好き。
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◆大人のコミュニケーションは「群れずに、繋がる!」◆
人と違うことに敏感になって、大勢の意見に賛成(心から賛成している訳ではないけど)することはありませんか…「どうすればうまくコミュニケーションがとれるのだろう」と悩むこともあるでしょう。著者のこの言葉が心に残りました。「コミュニケーションが得意というのは、誰とでもすぐに仲良くなれること」ではなく「コミュニケーションが上手いというのは、もめた時になんとかできる能力がある人です」。 -
列挙されている同調圧力の具体例には頷けた。他人に同情する気持ちのシンパシー、相手の立場を想像できるエンパシー、共に苦しむコンパッション。この三つを念頭に人間関係を育んでいきたい。
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●「世間」とは、現在もしくは将来の自分に関係のある人たち、学校のクラスメイトや会社の同僚、地域のサークルや親しい近所の人など自分が知っている人たちによって作られている世界です。反対語は「社会」。現在も未来も何も関係のない人として構成された世界です。今この「世間」がどんどん壊れてきている。
●好きなことをやって生きていても、好きなことをやらずに生きていても、人生の苦しみはそれほど変わりません。「楽しい」の表現のドーパミンの快感は、貧乏だろうが富裕層だろうが、脳がホモサピエンスものである限りそう変わらない。
●日本人に多いセロトニントランスポーターの少ない人。不安になりやすい民族と言うことになる。災害などのリスクが多い国なので、危険に対してきちんと備えられる不安傾向の高い人が生き延びやすかったのではないか。
●仲間を認知するためのオキシトシンと言う物質は、他人と近い距離に長くいたり、一度でも握手のような接触があった場合に、仲間だと認識して絆をつくります。でも不思議なことに、同時に妬みの感情も強めるんです。仲間のルールに従っていない人、仲間だから我慢しなさいと言う圧力をかけてしまう。これが「同調圧力」の正体だと思っています。
●米作文化。麦より米の方が作るまでのステップが多く、抜け駆けは許されないので、みんな一緒にやりましょうという人しか生き残らせてもらえなかった?
●論破する事は気持ちが良いことではあるんでしょう。でも本当に有利な交渉は100対0で勝つことではなくて、51対49で辛くも勝って相手に花を持たせつつ、恨みを残さないことです。
●英語には「そこをなんとか」みたいな言葉が存在しない。日本独自。
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「同調圧力の正体や扱い方を知ってトレーニングすれば、心地良い距離で社会と関わることができる」とある。「ほんまか?」まずはその主張を受けとめてみたい
#同調圧力のトリセツ
#鴻上尚史
#中野信子
22/11/24出版
#読書好きな人と繋がりたい
#読書
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https://amzn.to/3K8OvUB -
知能指数の高い人たちの考えている事はよくわからないなぁ、と言うのが率直な感想。
共感出来る箇所は非常に少なかった。
それと鴻上氏の言ってた「生きるとは演じること」という持論には大反対。生きるとはありのままの自分を曝け出す事だと思う。
著者プロフィール
鴻上尚史の作品






未読だったので、読んでみたくなりました(^人^)
本の紹介をありがとうございますm(。-ω-。)m
未読だったので、読んでみたくなりました(^人^)
本の紹介をありがとうございますm(。-ω-。)m
コメント、フォローありがとうございます\(*^^*)/
今回は冒頭から、ん?と違和感がありました。中野さんの人...
コメント、フォローありがとうございます\(*^^*)/
今回は冒頭から、ん?と違和感がありました。中野さんの人となりが伝わってきて面白かったです(^-^)