東京路線バス文豪・もののけ巡り旅 (小学館新書)

  • 小学館 (2023年3月31日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784098254484

作品紹介・あらすじ

バスで突入!東京ワンダーランド!!

小説の舞台、パワースポット、観光名所……。
バスに乗れば、いつでも、誰でも、気軽に行ける。
東京ワンダーランドへ、さあ、出発!!

物を書くのが仕事なのに、家でじっと原稿に向き合うのが大の苦手――。
そんな作家が路線バスに飛び乗って、東京中をぐるぐる巡る。
永井荷風『日和下駄』ゆかりの地や『鬼平犯科帳』の鬼平の家を探してみたり、「お岩さんの井戸」や「平将門の首塚跡」といった怪奇スポットを訪れて、様々な邪推を重ねてみたり……。
その気になればすぐにできるのが「バス旅」一番の魅力。
数々の写真とともに、章末ではその時に乗ったバスルートも解説。
旅のお供にも最適な自由気ままな一冊。

感想・レビュー・書評

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  • ICカードが1日乗車券になるなんて、知らなかった!
    それも、運転手さんに「これ、一日券で」と頼むだけだなんて。世の中便利になっているのね~。


    作者のバス愛が、「鬼平」愛が、あふれて
    くすくす笑いながら読みました。

    乗り降りステップが少ないバスって助かるのよね~。

    作者の次回作?永井荷風「日和下駄」を下敷きに犯行現場を予告する場所探しも兼ねて?
    のバス旅、これゃ現場に行ってから読むか、
    読んでから行くか?楽しみができました。


  • 都バスを乗り継いで、各テーマに沿ったセルフスタンプラリーをするような小さな旅。街の見え方が変わる面白さがあった。

    これから大通りを走る際はバス停や行き先が気になってしまうだろう。時には積極的に都バスに飛び乗ってみたい。乗り放題の旅に出てみようかな。さあ、どう乗り継ぐかを考えてみよう。業10系統の路線バスは必須で。

    この本の中で引用されていた荒俣宏先生監修の作品も読んでみようと思う。トリビアの泉に出てた人、帝都物語を書いた人だったと知らなかった。「夏への扉」を並行して読んでいたのだが、予期せぬところでSF被りを果たした。本書の中でも行き当たりばったりの良さが書かれているが、本の外でも良い偶然が起きていた。

  • 都バス愛に満ち溢れた都内の小さな旅。ICカードでお手軽な一日乗車券を駆使して作家や小説ゆかりの地を巡る。

    ブログからWeb記事そして単行本となったからか、筆者の作品とは異なり肩の力を抜いた記述が冴え渡る。身近な地、身近な交通機関であってもテーマがあるとこんなにも魅力的な旅になることが、実に新鮮。

  • (借.新宿区立図書館)
    本屋さんで見て「もののけ」(と路線バス)に反応して読んだが、もののけはお岩さんと将門だけだった。なお、文豪は荷風の『日和下駄』と池波正太郎の「鬼平」関係。まあ古地図とか関連本などをもとに都バス利用で東京巡りといった本。歴史とか由緒とかあまり細かいところはうまく避けているので気軽に読める。ただ、掲載の切絵図などはかなり縮小、モノクロ化しているので、場所についての説明を理解するためには別に地図を用意した方がわかりやすいかも。この本の中でも国会図書館デジタルコレクションの切絵図を利用しているので、それをネットで見るのも良いかも。
    なお、著者は作家さん。どんな作品を書いているのかちょっと気になった。

  • <目次>
    第1章  永井荷風『日和下駄』を歩く
    第2章  鬼平の「墓」と「家」を探せ
    第3章  『四谷怪談』のお岩さんは実在した!
    第4章  飛び回る生首が描いた北斗七星をぶらり

    <内容>
    ブログにそぞろ書いていたことを、講談社Webマガジンの編集者が目に留め、そこで連載が開始されると、小学館の編集者が注目し、単行本化という流れ。ただこのレベルの知識はこのへんのマニアは持っている気がする(自分も大半は知っていた)。あとは書き方なんだろうな?もともと小説や旅系の文章を書いていた人。それはうまいよね…

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著者プロフィール

1965年、福岡県生まれ。東京大学工学部卒業。労働省(現厚生労働省)勤務後、フリーライターに転身。96年、『ビンゴ BINGO』で小説家デビュー。『劫火』『残火』で2005年と10年に日本冒険小説協会大賞(第24回、29回)、『地の底のヤマ』で11年に第33回吉川英治文学新人賞と第30回日本冒険小説協会大賞を受賞。14年、筑豊ヤクザ抗争を描いた『ヤマの疾風』で第16回大藪春彦賞受賞。他の著書に『光陰の刃』『最果ての街』『目撃』『激震』などがある。本作は『バスを待つ男』に続くシリーズ第二弾。最新刊は、シリーズ第三弾の単行本『バスに集う人々』。

「2023年 『バスへ誘う男』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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