将棋カメラマン 大山康晴から藤井聡太まで「名棋士の素顔」 (小学館新書 459)
- 小学館 (2023年10月2日発売)
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感想 : 10件
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784098254590
作品紹介・あらすじ
将棋界50年の秘蔵写真・秘話が満載
いまでこそ藤井聡太ブームによってオープンな印象を与えるが、50年前の将棋界は伝統と格式を重んじる“閉鎖的な世界”だった。
そんな将棋界の魅力に惹かれた筆者は、棋士たちの懐に飛び込むスタイルで信頼を得て、棋士のプライベートにも密着。鋭い眼光で勝負に臨む姿だけでなく、名棋士たちの「生き様」を写真に収めてきた。
大山康晴、中原誠、米長邦雄ら伝説の棋士、天才と呼ばれた谷川浩司や羽生善治、そして今秋には史上初の「八冠」に手が届くと目される藤井聡太──。彼らの貴重な写真と弦巻氏だけが知る秘話は「将棋界の貴重な記録」でもある。
2023年夏に将棋連盟の新会長に就任した羽生善治氏との特別対談も収録。
みんなの感想まとめ
将棋界の魅力と人間味を深く掘り下げた一冊で、著者が50年にわたり撮り続けた棋士たちの貴重な写真とエピソードが満載です。特に、昭和から現代にかけての棋士たちの人間臭い表情やユーモア、執念が伝わってきて、...
感想・レビュー・書評
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長く将棋界に寄り添って来た写真家の一冊。
将棋界の本て、将棋界にいる人たちが面白いので、だいたい面白い。
だけどそういうのも、藤井聡太さんとか見てるともうないのかな。頭のいい優等生ばっかりなのかなあという感じ。
写真に写ってるのが、禿げたおっさんばっかりだったというんが時代を感じる。
なんか、ある意味昭和プロレス本とおんなじ香りも感じながら。 -
84頁のエピソードは米長が語ったことになってる。他人が言いふらした説は?
【書誌情報】
将棋カメラマン――大山康晴から藤井聡太まで「名棋士の素顔」
著・撮/弦巻 勝 五段(六段?)
構成:欠端大林
定価:1320円(税込)
発売日:2023.10.02
判型/頁:新書判/240頁
ISBN:9784098254590
https://www.shogakukan.co.jp/books/09825459
【目次】
(カラー口絵)秘蔵フォト 名棋士の素顔 [1-32]
目次 [034-037]
凡例 [038]
序章 「棋士の世界」に魅せられて 039
昭和日本の『ダンス・ウィズ・ウルブズ』
「ウルトラマン」との4年間
『棋士・その世界』
深夜の呼び出し電話
『将棋マガジン』の創刊
第1章 大山康晴の豪放、升田幸三の美学 055
大名人・大山康晴がうろたえた場面
唯一見せた不機嫌な表情
将棋会館建設費を自ら調達
「伝説の3名人」揃い踏み
升田幸三と「陣屋事件」
「いまの将棋連盟、大物は誰だ」
第2章 米長邦雄の狂気、中原誠の自然体 077
米長邦雄の「予言」
物議を醸した「砂丘ヌード」
「頭が悪いので東大に進学」
酒乱カメラマンの反省
「林葉事件」が残したもの
いまだ墓前に立たず
伝説の「名人戦」ドキュメンタリー
中原誠と「ツルマルボーイ」
第3章 異能の奇人・変人 101
かくも魅力的な将棋指し
封印した森安秀光の親子写真
将棋会館からの〝飛び降り未遂〟
「ピュアな天才」森雞二
「スーパーシート」にこだわる理由
イグナチオ教会で祈る加藤一二三
大内延介と吉永小百合の親交
トップ棋士は何が違うのか
最年長棋士・青野照市と「鷺宮定跡」
第4章 ネット将棋の先駆者から伝説の美少女まで 127
個性派棋士たち「それぞれの輝き」
谷川浩司が「天才少年」だった頃
阪神大震災で被災
「シャッター音は背後から」の屈辱
島朗の恐ろしい記憶力
ネット将棋の先駆者・武者野勝巳
テンパイ即リーの美男子・真部一男
田丸昇の「幻の引退写真」
敗者に鞭打つ「大山ワールド」
林葉直子「40年ぶりのモノクロ写真」
第5章 羽生善治から藤井聡太へ 149
研究者的思考の新時代
原田邸にいた「賢そうな小学生」
先崎学を傷つけたキャプション
「悪役」がいない羽生世代
「家ではカピバラみたいですよ」
「弟子・羽生善治」を語らぬ二上達也
「羽生世代」の群像
村山聖「早く将棋をやめたいな」
藤井聡太を輩出した「人柄の板谷門下」
藤井聡太は「時代を映す鏡」
第6章 渡辺淳一、団鬼六、小池重明…… 175
将棋を愛し、将棋に愛された人々
「鷺宮の文豪」渡辺淳一先生
影響を受けた『異邦人』
撮らなかった写真
「鈍感力」の本質
石立鉄男のプライド
大内延介先生へのドッキリ
巨匠・団鬼六と真剣師・小池重明
森安秀光の死に流した涙
第7章 将棋界の「思想」はどこへ向かうのか 197
テレビカメラに立会人が激怒
ネット中継で失われた「情緒」
対局室に充満する商業主義
「藤井一強時代」が問いかけるもの
老カメラマンの「遺言」
特別対談 将棋界の「伝統と未来」[羽生善治×弦巻勝] 211
「デビュー戦」撮影秘話
「被写体」として感じる撮影技術
対局を通じてつながる100年の歴史
大山流「盤外戦術」の真相
「将棋界の魅力」をどう守るか
あとがき 珠玉のタイトル戦写真25枚 [228-237] -
半世紀にわたり将棋界の写真を撮り続けてきた著者ならではの棋士エピソードに触れることができる
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久しぶりに星1、いや0にしたい。
https://x.com/aokikenichi/status/1835672940563882002
に書いたけれど
老害不快
なんでお前が将棋の未来を語ってんだよ未来はお前じゃなくて若手が切り拓いているよ -
歴代の名棋士達を映してきた弦巻勝氏の随筆。
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将棋カメラマンとして長年にわたり、棋士を撮りつつ交流を続けてきた中での様々な出来事や思い出を綴ったもの。著者は、棋士と一緒に麻雀をしたり酒を酌み交わし、深い付き合いをしてきたことから、将棋界からの信頼がとても厚い。昔と今の棋士、将棋界、ファンやサポーターの違いについての話が面白い。内容は濃く、著者の将棋界に対する思いの深さがひしひしと伝わってくる。良い本だと思った。
「(大山康晴 将棋連盟会長)車を降り、早足で歩き回ってアポイントもない企業に自ら飛び込んでいく。「将棋の大山ですが、社長さんはいらっしゃいますか」社長がいない場合は印刷の扇子を、社長が出てきた場合には直筆の扇子を渡し、関西将棋会館の建設費の拠出協力を呼びかける。交渉が終わって車に乗り込むと、会社の従業員が見送りに立っている。後部座席の大山先生は前を向いたままこう言った。「この会社がいい会社かどうか。車が見えなくなるまで、外に出て手を振っていればいい会社」」p65
「(米長邦雄)自分自身にとっては消化試合であったとしても、相手にとって重要な対局ほど、本気で負かしにいかなければならない」p82
「(林葉(中原)事件)人間のたったひとつのことを取り上げて、全人格を潰すような風潮は良くないということである」p90
「棋士でない僕に対しても、毎年、羽生家からお中元とお歳暮が送られてくる」p158
「藤井聡太さんの活躍を見ていつも思うのは、将棋の強さもさることながら、取材に対する受け答えや立ち振る舞いの完成度だ。使う言葉にも教養が感じられ、将棋同様にまったく隙のないコメントが繰り出される」p171
「「飲む、打つ、買う」を地で行くような棋士が勝てない時代に移り変わったということだろう」p173
「(渡辺淳一)「成功するために大切なのは努力ですか、それとも才能ですか」すると、渡辺先生が言う。「ひとついえることは、努力ができない人というのは何をやってもだめなんだ。ひとつのことを続けるというのは成功の必要条件だ」」p184
「(立石鉄男について)鶴巻さん、テッチャンは仕事がないわけじゃないんだ。あれでも芸能人としては全盛期は凄かった人だから。何でも仕事を受けるわけには行かないんだよ」p188
「立石鉄男さんは2007年、急性動脈瘤破裂のため急逝した。64歳だった。晩年の立石さんを支えていたものは、若き日に活躍した人気俳優としてのプライド、そして将棋であったと思う」p190
「ネット中継に映る対局室の変化もまた、僕のような古い人間にとっては驚きだ。いちばん大きく変わった点は、対局場にスポンサーの「主張」が入るようになったことだろう。棋戦名が書かれたパネル、主催紙の題字や社旗。一般企業がスポンサーに入っている場合には棋戦名に社名が入り、その会社が発売している飲料や菓子が画面に映り込む場所に配置される。かなりの広告効果が期待できるのだろう。それらは対局者の思考を直接阻害するものではない。とはいえ、対局場の旅館の歴史や格式はそれらによって消されており、いまや対局室内に「情緒」を求めるのは不可能になっている」p202 -
昭和から現代の棋士たちの、人間臭い顔がわかってとても面白い。著者はカメラマンなので、棋士の写真が多いのもありがたい。棋士の執念、ユーモア、温かさみたいなものが、文章と写真で伝わってくる。将棋好きや、将棋界に関心のある人なら持っていて損はない一冊。私にとっては永久保存版の本だ。
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昔の将棋界の話は凄く面白い。
最後の羽生先生との対談も良かった。
