イスラーム金融とは何か (小学館新書)

国際通貨研究所

• 小学館 (2024年2月1日発売)

作品紹介・あらすじ

世界のマーケットを動かすイスラームパワー

1970年代のオイルブームを契機に成長を続け、その後も原油価格の高騰を背景に、世界の金融市場で関心が高まっている「イスラーム金融」。
いまやイスラーム諸国の人口は約20億人、世界人口に占める割合が26％を占めるに至り、もはや「異端」として片づけられない存在となっている。
さらに近年では、金融の世界的サステナビリティやバブル抑制といった観点からも大きな注目を集めている。
その本質は、「イスラームの教義に従った」金融手法。たとえば、 「利子の授受の禁止」「投機的取引の禁止」「不確実な取引の禁止」「アルコールや豚肉の取引の禁止」など、西欧の伝統的な金融ルールとは大きく異なるスキームを持つ。
それゆえ、これまでわが国でもあまり理解されてこなかったと言える「イスラーム金融」。この独特の金融概念の要諦を、国際経済・金融・通貨などの諸問題に関する調査研究を行なう国際通貨研究所に集った各ジャンルのスペシャリストたちが、徹底解説する。

感想・レビュー・書評

[yashiti1さんの感想 · 2024年9月2日]

現地で働いて、実際に体験した、金融プロフェッショナルの人たちの話は、とても面白い！

リーマンショックは未然に防げた？や、喜捨の考え方、ありがとうと言って怒られる体験などは、目から鱗だった。

[桜美林大学図書館さんの感想 · 2024年7月6日]

https://cool.obirin.ac.jp/opac/volume/939067

[takatakanaonaさんの感想 · 2024年5月20日]

迅速性には欠けるかも知れないが
融資に共同責任として関わる
イスラム金融の法がまともな気もする

[Go Extremeさんの感想 · 2024年2月19日]

歴史と現状､取引原則：イスラーム金融専業銀行・ウィンドウ方式のイスラーム銀行　コンベンショナル方式　ムラ‐バハ取引・短期金融　ムダ‐ラバ取引・長期金融　システミックリスク アジアの金融現場：シャリーア・コミッティ/アドバイザリー　イスラミック・ファースト戦略 イスラーム金融哲学：リバー・ガラル禁止　金融資本主義 サステナブルファイナンス：タクソノミー　情報開示 脱炭素潮流・エネルギー転換：再生可能エネルギー・水素・CO２回収・省エネ ３つの潜在性・２つの課題：安定・金融包摂・社会貢献モデル　顧客開拓・規模

著者プロフィール

1995年に東京銀行（現三菱東京UFJ銀行）によって設立された公益法人。国際金融・国際通貨について、シンポジウムの開催、出版物の刊行や調査研究の実施を通じて、国内外での質の高い情報提供と政策提言のための活動を行っている。理事長は大蔵省財務官、東京銀行会長などを歴任した三菱東京UFJ銀行特別顧問の行天豊雄。
ホームページURL：http://www.iima.or.jp


「2007年 『ユーロへの挑戦』 で使われていた紹介文から引用しています。」