審判はつらいよ (小学館新書)

  • 小学館 (2024年5月31日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784098254743

作品紹介・あらすじ

パリ五輪で続出「誤審騒動」で話題沸騰の書

柔道での不可解判定をはじめ、疑惑のジャッジが相次ぎ、“誤審ピック”と揶揄されたパリ五輪。“黒子”の審判員が、これほどまでに注目された大会は過去になかっただろう。

勝敗の判定に不可欠な審判員には絶大な権限を与えられるが、そのジャッジは正しくて当たり前、「誤審」しようものなら猛烈な批判を浴びる。近年は機械による映像判定に仕事を奪われつつあり、“競技の番人”としての「権威」も低下している。

それでも彼らはなぜ「ジャッジマン」として競技に身を捧げるのか。

日本人として初めてW杯の開幕戦で主審を務めた西村雄一氏(サッカー)、公式戦3000試合出場の橘高淳氏(プロ野球)ら、第一線で活躍した8競技の審判のインタビューで構成。“柔道の国際大会で誤審が頻発する背景”について、長く国際審判員を務めた正木照夫氏の言及はとりわけ興味深い。

彼らが「審判」を目指した理由、自身の「誤審」を巡る騒動、機械判定に対する複雑な思い--競技ごとに異なる判定の難しさとともに「審判としての誇り」を語り尽くした一冊は、朝日新聞「天声人語」(8月11日付朝刊)でも取り上げられて話題を集めている。

感想・レビュー・書評

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  • スポーツには実は欠かせない存在、審判員にスポットを、あてた作品。
    サッカー、プロ野球、アマチュア野球、柔道、ボクシング、飛び込み、ゴルフ、大相撲。
    相撲の行司が差し違えをした場合に切腹するという覚悟から装束として短刀を纏うという。
    各競技ごと他の審判が大変に見えるのも面白い。ビデオ判定が普及しても試合を演出するのは選手だけでなく審判。
    スポーツ観戦に新たな視点を与えてくれる楽しい一冊でした。

  • 例えば野球で、点差とイニングとベースとカウントが全て埋まった時、球審が「頼むからスイングしてくれ」と願う心境などは、打ってくれ or 抑えてくれと祈るだけの観戦者が普段経験しにくいもので、なるほどと思わされた。あらゆる映像が録られる時代、誤審の発見やジャッジへの批判は過去最大の状況で、スポーツの1つの曲がり角とも思える。業務への機械導入と運用は、企業の課題でもあり、審判が直面している問題もその一環に過ぎない。本書では各競技の、ならではの審判心理や事情が紹介され、スポーツファンなら必ず関心を引くはず。これをきっかけに審判業への理解が加わり、判定に対する狭量への戒めにできれば、より観戦を楽しめるのかも。

  • 選書番号:857

  • 2024/11/26
    この本ダレが書いとんねん!より
    子供がスポ少でサッカーやりはじめたもんで、わりと楽しめて読めた。
    まったくスポーツ観戦しない女なので、知らないことばかりでめちゃくちゃ勉強になった。
    ちょいと知識増えたし、今後、子供の試合見るにも審判ばかり見ていきそう。

  • スポーツ審判員の判定をめぐる議論は尽きない。本書は、8名の審判員へのインタビューを通じて、彼らがそれぞれ独自の哲学を持ち、ジャッジに臨んでいる姿を克明に描き出す。基本的にはフリートーク形式で進行するが、本書著者によるビデオ判定と、生まれ変わって審判員をやりたいかという二つの質問が、各々の個性を際立たせている。

    特に、ビデオ判定に対する見解は多様で興味深かった。私はこれまでビデオ判定を積極的に導入すべきと考えていたが、現場で活躍する審判員たちの生の声を聞き、その考えに若干ではあるが変化が生じた。

    本書を手にした時、日本国内では高校野球の地方予選が真っ盛りで、間もなくパリ五輪が開幕しようとしていた。このタイミングで本書を読んだことで、スポーツ観戦がより一層豊かになるだろう。

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