「マウント消費」の経済学 (小学館新書)

  • 小学館 (2025年1月30日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784098254859

作品紹介・あらすじ

消費トレンドはモノ・コトからマウントへ

「こんな素敵な場所に旅行してきました」
「こんな美味しい料理を楽しみました」
「こんな特別な人と過ごしています」

SNSで頻繁に目にするこうした投稿。その背後には、多くの人が無意識のうちに抱える「マウント欲求」が潜んでいる。令和の日本では、SNSの普及とともにこの欲求が顕在化し、日常のあらゆる場面に深く浸透している。一見ネガティブに映るこの現象だが、実は日本経済を活性化させる「隠れた切り札」として大きな可能性を秘めている。

なぜテスラやアップルは次々と新たなイノベーションを生み出せるのか。
NewsPicksやSAPIXが絶大な支持を集める理由とは。

その答えは、「マウント消費」という次世代の消費トレンドに隠されている。

本書は、ベストセラー『人生が整うマウンティング大全』の企画・プロデュースを手掛けた筆者が、自身の豊富な知見を余すところなく凝縮した渾身の一作である。「マウンティング」という人間に備わる根源的な欲求が、どのように社会を進化させ、イノベーションを生み出し、経済を動かしてきたのか。そのメカニズムを解き明かしながら、これからの日本が目指すべき成長戦略を提示する。

【編集担当からのおすすめ情報】
「マウント」の本質に迫ることで、日本の未来を切り拓く道筋が鮮やかに浮かび上がっています。次世代の消費トレンドや価値観を鋭く分析し、独自の視点と抑制の効いたユーモアを交えて、これからの社会の在り方を鮮烈に描き出す──知的な挑発が光る本書は、読む方の思考を刺激し、新たな視座を提供することでしょう。

感想・レビュー・書評

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  • 「マウント消費」とは何なのか聞いたことはなかったが、
    非常に興味深く読めた。
    MXデザイナーの役割は「優越館」を感じされる体験の設計とある。令和の時代における「さりげなく自分を際立たせる」という新たなマウントのありかた。
    この本でいろんな例が挙げられている。その中で慶應三田会が紹介されてあった。今私が受験生なら何としても慶應大学への進学を目指すだろうなと思った。

  • なんで特定の商品に嫌悪感があるんだろう
    っていうものを少し解決してくれる本だった

    実際はその商品やサービス自体に
    恨みがあったり嫌いというわけではなくて

    マウント欲うまく刺激することに世の中苦労してると思うけど
    自分も操られないようにしないとなと思った

  • 承認要求を満たしてくれるサービスに踊らされてしまっているのかと思うと馬鹿馬鹿しい気がしてくる。筆者の言うMX体験なるものは興味深いが、自分が好きなことを楽しみたいなと思う。

  • 『#「マウント消費」の経済学』

    ほぼ日書評 Day857

    面白いという評判を聞いて。
    一読の価値はあると思うが、再読する類ではないので、情報がひどく陳腐化しないうちに図書館で予約されるのが良いだろう。

    モノ消費がコト消費に転じたというのは、つとに指摘されることだが、それが "マウント消費" なるものへさらに進化している、その本質は所有や体験することによる欲求充足ではなく、SNS等を通じてそれらを所有・体験できている自分を他者に "見せびらかす" ことによって得られる満足感だというのが、かいつまんでいうところの本書の主張である。

    やや極端な物言いをしたが、"ブランド品を所有すること自体ではなく、そのブランド品を持つことで「自分は他者とは違う」と感じられる優越感に対して価値を見出す" とか、売る側も、"単に高機能なスマートフォン売るのではなく、「これを所有することで、どれほど先進的で洗練されたライフスタイルを体現できるのか」といったストーリーとともに訴えかけることで、消費者の「マウント欲求」を満たしていく、それこそが、現代の消費コードを捉える上で必要不可欠な視点と言えるだろう。" と言われれば、確かにそうかもと思い当たる節がある。

    そうした観点からこれからの商品・サービス開発にあたっては、"MX(マウンティングエクスペリエンス)" を重視すべきという。
    「他社よりも一歩先を行く体験」や「こんな特別な体験をしたのは私だけ」と言う優越感を感じさせる仕掛けを前面に打ち出し、SNSで容易に「映える」ようなものが客受け

    後半は、そうしたクライテリアに該当する商品やサービスを多数取り上げ、各事例ごとに2-3ページで簡単に解説を加える内容だ。
    上で見たような特別体験やSNS映えすることがヒット要因となっているサンプルケースをざっと押さえるという観点で、このパートだけでも一読の価値があると思う。

    実際、ただの水を目立つ缶に入れただけのLiquid Deathや、本当の古着を一度バラして仕立て直したMaison Margielaの再構築デニムあたりは、評者も初耳だった。
    会員制別荘のNOT A HOTELあたりまでくると、ステルスマーケティングではないか?と穿った見方もしたくなってくるし、次のクライナー…某SNSで見かけた情報だと、色とりどりの小瓶が可愛いと評判の欧州発リキュールだが、ボッタクリ系で大人気らしい…など、"やれやれ" という品々もあるのだが。

    さらに(評者もジョギングで使っているような)ランニングアプリで募集されるランイベント等を「自然な出会いの場」と位置付け、"同好の士" 同士でのマッチングを行う "コミュニティアプリ体験" は興味深い。
    一方で、慶應出身者限定の超高級老人ホーム、部屋のグレードを決めるのは「三田会」への寄付金額の多寡、ここまでくると笑うしかない。
    さらに、小学生向け米国トップ大学視察ツアー、すなわちハーバードやイェール等の有名大学を訪れ、同大教授による特別講義を受けるサービスは「#未来のハーバード生」といったハッシュタグ付きでSNSに投稿する "親マウント" という観点で、受入側も "寄付金" を集めることができ、Win-Winどころか三方よし(大枚を払う側が満足するのであれば…)だ。ただ。日本の大学で同じことをやると「裏口入学の温床」等と批判するダブルスタンダードがあるので難しいだろうが。

    飛距離ではなく "打球音" に特化したゴルフドライバーや、引退した(自民党の)政治家と、(スタートアップ)経営者をマッチングし、政治に物申せる優越感、まだまだ社会に影響力を行使できる自己満足感を "味合わせる" 等、他にも面白い取り組みが多数挙げられている。

    最後は、タイトルにもある "経済学" チックな主張で締める。
    「資本主義は無限の成長を前提とする仕組みである」が、「"マウント消費" には限界効用逓減の法則が働かない」、つまり"特別な自分" を演出できたことで自己表現欲求が満たされたはずが、さらに良いもの・進んだものに対する無限の欲求が湧き上がるというのだ。

    評者は、この主張を全面的に受け入れることはできないと考える。
    ここでいう "無限の欲求" とは究極的にはバブルであるという危惧の念を覚える。いつかどこかで "マウント疲れ" とでもいうべきタイミングが訪れ、"マウントする" 欲求自体は無くならないものの、それを測る観点・尺度は大きく様変わりすることは避けられないと予想するのだ。
    それは、多くのものを所有するかつての価値観が、ミニマリストへの賞賛に転じたように、同一軸上の対局に現れる場合もあるだろうし、リアル世界からバーチャル世界のように次元を異にすることもあるだろう。

    https://amzn.to/4h3FngU

  • 最初から最後までやかまし〜って感じの本です。まじネタ本。今物は売れない時代だけどそこにストーリーが〜ペルソナが〜とか付加価値つけてるけど違うんですよ、マウントエクスペリエンスが大事なんです、いかに人に気持ちよくなってもらうかってのはマウント心を満たして差し上げるのが一番に決まってるだろ!技術力とか価格とかじゃなくて人がどんな風にマウントを取り合っているかを知ることでもう一度消費を活性化できる!と最後の最後まで真面目にふざけた一冊で面白かったです。

  • オーディブルにて。
    MX=マウンティングエクスペリエンスという言葉は筆者の造語なのかな?経済学としては利用すべき感情であるのは理解できるが、マウント消費、虚しすぎる。

  • 出落ち。
    タイトルが最大のメッセージ。
    すべての事象を強引に「マウント消費」に結びつけようとしている。
    途中までは良かったが、新書サイズの文章を書くために無理に大風呂敷を広げたのか、結果として全く説得力を感じなかった。

  • マウンティングだらけのこの世の中に辟易していたところ、タイトルに惹きつけられ、購入。マウンティング欲求によって消費活動が活発になっている世の中の仕組みについて、分析し、分かりやすく言語化してくれている本です。とても読みやすいし、様々な事例が紹介されているので、ほほぅ!となるポイントも沢山。「他者から浮くのは嫌だけど、他者よりちょっと良いポジションでいたい」日本人には、マウンティングエクスペリエンスは、がっちりハマるというのは、すごく納得しました。

  • そんなさりげないマウントもあるのか!と京都人みたいに難しい。
    たしかに特に大人の女性の消費はマウント消費が多そうだし、マウント消費の方が使う額多そう

  • トピックとしては面白いものだっただけに、後半が事例の列挙になっていたのがもったいなかった。行動経済学などの知見と組み合わせれば、人が見栄のためにいかにお金を使っているのか、そのメカニズムはどのようなものか、などより突っ込んだ分析ができると思う。
    マウントの例で三田会とSAPIX出てきたのは笑った

  • 筆者の「本を出した」というマウント・エクスペリエンス(自分が他者より優れている特別な存在でありたいという欲求を満たす体験)のためにあるような一冊。
    持論を展開するにはエビデンスも分析も不足しており、序盤でネタが尽きたのか、中盤からは無理に事例を詰め込んだ印象を受ける。

    余談だが、ヴェルダースオリジナルのCMにも「彼もまた、特別な存在だからです。」ってあったなと思い出した。

  • モノ消費→コト消費→マウント消費。この流れは新しい視点で面白いと思った。
    MX(マウンティングエクスペリエンス)という造語が登場するあたりからは、ネタなのか本気なのかの判断に迷いつつ読んだ。アルコールハラスメントとかカラオケハラスメントとか、もはや何でもありのハラスメントみたいに、エクスペリエンスも増殖していくのだろうか。

    マウント消費の成功企業例を見ても、いまひとつぴんとこなかった。私自身がこの界隈に明るくなさすぎるのかもしれない。
    サービス精神旺盛な文章で小ネタも多く、読みものとして面白かった。

  • 著者が「モノ消費」、「コト消費」に続く「マウント消費」を提唱し、その消費の特徴やそれに倣った事例を挙げる。資本主義社会は限界効用逓減の法則が効かない、すなわち欲望の限界がない社会で、「マウント消費」は飽くなき欲望を推進させるものだという。著者はこの特性は生かして、日本独自の文化を海外にアピールすることが、今後の日本経済において重要だと主張する。

  • ふむ

  • 岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
    http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00665249

    消費トレンドはモノ・コトからマウントへ
    「こんな素敵な場所に旅行してきました」
    「こんな美味しい料理を楽しみました」
    「こんな特別な人と過ごしています」

    SNSで頻繁に目にするこうした投稿。その背後には、多くの人が無意識のうちに抱える「マウント欲求」が潜んでいる。令和の日本では、SNSの普及とともにこの欲求が顕在化し、日常のあらゆる場面に深く浸透している。一見ネガティブに映るこの現象だが、実は日本経済を活性化させる「隠れた切り札」として大きな可能性を秘めている。
    なぜテスラやアップルは次々と新たなイノベーションを生み出せるのか。
    NewsPicksやSAPIXが絶大な支持を集める理由とは。
    その答えは、「マウント消費」という次世代の消費トレンドに隠されている。

    本書は、ベストセラー『人生が整うマウンティング大全』の企画・プロデュースを手掛けた筆者が、自身の豊富な知見を余すところなく凝縮した渾身の一作である。「マウンティング」という人間に備わる根源的な欲求が、どのように社会を進化させ、イノベーションを生み出し、経済を動かしてきたのか。そのメカニズムを解き明かしながら、これからの日本が目指すべき成長戦略を提示する。(出版社HPより)

  • それらしいことをよくまとめただけの本、目が滑った

    以下は要約

    「マウント消費」とは何か
    日本特有の「さりげないマウント」
    経済成長の鍵としての「マウント消費」
    「マウンティングエクスペリエンス(MX)」の活用

    「マウント欲求」の顕在化と社会への浸透
    「マウント消費」の定義とメカニズム
    「マウント消費」が経済に与える影響
    日本が目指すべき成長戦略としての「マウント消費」

    本書は、現代の消費行動の根底にある「マウント欲求」に着目し、それがどのように経済を動かし、イノベーションを生み出しているかを分析することで、これからの日本が目指すべき新たな成長戦略を提示するもの

  • ■「マウント合戦」の背後には、現代社会特有の二つの新たな課題が潜んでいる。それが「マウント中毒」と「マウント疲労」である。
     「マウント中毒」はマウントを取ること自体が目的化している状態のこと。彼らにとって大切なことは内面的な充足感ではなく、「他者からどう見られるか」という外部評価だ。
     「マウント疲労」は他者のマウント投稿を閲覧し続けることによって引き起こされる精神的な消耗のことを指す。
    ■技術の進化だけでは消費者の心をつかむことはできない。真のイノベーションとは「技術の革新」ではなく「欲求の革新」だ。この視点から日本企業を見てみると多くの企業が未だに「イノベーション=テクノロジーの活用」という狭い枠組みに縛られているように見える。この思考から脱却しない限り日本からGAFAMのような世界的企業が生まれるみいこはない。プロダクトの性能向上に注力するだけではもはや市場で成功を収めることはできない。現代の消費者が心の奥底で求めているのは、「これを所有することで自分が他者と違う存在だと示せるかどうか」である。
     ここで重要なのが、「プロダクトマーケットフィット(市場との適合)」のさらなる先のステップである、「プロダクトマウンティングフィット(優越感の適合)」という新たな視点である。市場に受け入れられるだけでは不十分であり、「これを持つことで自分が他者よりも優れている」と感じさせる製品こそが消費者に真の意味での満足感を提供する。

  • 実例あり読み易いが、マウントという言葉に抵抗が出てしまうかな。
    マーケティングが本当に大事ですね

  • タイトルの印象より深い本で、事業に役立ちそう

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