学校を変える

  • 小学館
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本棚登録 : 38
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098373628

作品紹介・あらすじ

文部科学省も一目置く、茅ヶ崎市パイロットスクール5年間の実践。東京大学・佐藤学教授の理念と指導の下、全国教育関係者から「浜之郷小は教師の希望です」と言わしめた「学びの共同体」システム作りの真実を詳説。

感想・レビュー・書評

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  • 2003年刊行。神奈川県茅ヶ崎市浜之郷小学校の実践を描き出したもの。大瀬校長の熱意がこの学校の実践を引き出したと言えようが、一般化しづらいかも。教師側の戸惑いもさもありなんか。ただ、朝読書、一人一役の校務分掌など、実践内容は興味を引く。なお、志半ばで病に倒れた大瀬先生には深い哀悼の意を表したい。

  • 特に印象に残ったのは、浜之郷小学校では、一役一人制により会議をなくし、勤務時間の8割を専門家としての仕事(授業、授業準備、カリキュラム作成、研修)に傾注させていること。学校改革が成功した一番の要因は、このシステムにあると感じた。

    Googleでも20%ルールというものがあるが、成功する組織というのは、人の能力に対して敬意を払う仕組みがある。人を信用しないシステムの上に成功はない。この職業に就いて8年目になるが、専門家としての仕事に8割の時間を使えていない(使えるような環境ではない)。私だけでなくほとんどの職場でそうのような状況ではないだろうか。

    本業率を80%にし、担当する業務に関しては、担当者に責任を持ってもらい一任する。会議→会議→会議→会議…と了承を得なければ進まないシステムをなくすだけで、全てがうまく行くように感じる。

  • 64
    こういう切磋琢磨する学校っていいなと思う。
    仕事に対して真剣に向き合っている
    そんな印象を受けました。

  • 「この小学校の挑戦は、華々しい取り組みでもなければ新奇な改革でもない。訪問者を圧倒する授業が展開されているわけでもなければ、格別に優れた教師や子供たちがいるわけでもない。むしろ逆である。…いたって地味で平凡で日常的な取り組みなのである。…この小学校を訪れた人々はまず、学校の静けさに驚く。700名前後の子供が…、教室では小さな声が風のささやきのように響きあっており、…。訪問者たちは、教師や子供の声や身振りのしなやかさと柔らかさにも驚くだろう。…」

  • 教育関係の職を目指している人には、ぜひ読んで欲しい本。
    そうでなくても、ぜひ。
    ただ現在の教育にケチをつけるだけでなく、実際にがんばっている学校のお話しです。
    まだまだこれから。私も頑張ろうと思いました。
    教師達の手記であり、学術書っぽいかたさは全くないので、気軽に読めます。

  • 分類=小学校教育・浜之郷。03年11月。類書に『学びの風景』(アマゾンで取り扱いなし)がある。

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