小学生のための読解力をつける魔法の本棚 (教育単行本)

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098373864

感想・レビュー・書評

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  • 子供の学力・コミュニケーション力を上げるには読書がいい。
    それは分かってるんだけど...。
    具体的にどういう風に子供をノせればいいか書かれている本。
    巻末の推薦図書リストが有難い。

  • 小学生って、これから長く生きていくための
    人間としてのベースをつくっている段階なんだ
    と思っています。
    なので、読書についても、
    5年とか10年後になにか心の中で芽が出ればもうけもの
    のような気がします。

    この本で一番よかったのは、第6章でしょうか。
    以下目次から
    ====
    第6章 子どもの人間力を育むために
    ・自分の考えをまとめ、言葉にする力を育てる
    ・自分の意見を発信できる力を育てる
    ・人の心を感じられる力を育てる
    ・読解力をつける目的とは
    ・読書で「考える」基盤づくりを
    ・子ども時代にこそ、たくさんの読書体験を
    ====
    第7章のブックリストもなかなかよいですね。
    低学年中学年向けには、絵や文章の美しさに触れられる本を
    推薦してくれています。
    人間としてのベースって、そのあたりがコアな気がしますね。

    2011/01/31

  • 絵本は良書の紹介を見かけますが、子どもが小学生になって、これからどんな読み物を読んだらいいのかな?と思ったところでこの本に出会いました。
    筆者の人柄もあたたかく、読んでいて楽しかったです。
    選書は小学生には高度なものも多い印象ですが、とても参考になります。
    私も読んでみたい、読み返してみたい気持ちになりました。

  • ブックリストが興味深い。
    小学生以上にも活用出来るラインナップです。
    読書は一生モンですね。

  • 小学生に読解力をつけさせるには?
    読解力とは、本を読んで、書かれている内容を理解し、また、行間から書きての言いたいことを汲み取る力です。つまり、書きてというひとりの人間と向き合えるかどうかであり、コミュニケーション力にも通じます。

    読解力をつける為に…
    低学年
    ①書く作業を繰り返すこと。
    機会的に、書き写していくうちに、文章や言葉の切れ目などが、理解できるようになってきます。
    教科書を使用し、本文を書き写す。

    ②書き写し学習の発展
    見出しをつける。

    単元3つ分ぐらい写し終えたあたりで、より深い学習にうつる。

    まとまりごとの内容を簡単にまとめさせる。見出しのようにする。

    見出しをまとめるには、内容の理解はもちろん、表現の工夫が必要。

    ③書き写しの学習の仕上げ
    学習のまとめ

    高学年の学習
    読んだ内容を400字にまとめる。

    いきなり、小学生で、400仕上げるにまとめる作業は、難しいので、まず、読んだ本の内容を話させること。

    ①主要なエピソードが交えることができていれば、ok
    ②できるだけ、まとめて話させるようにする。5w1H

    それが出来てきたら、400字のまとめ。

  •  このところ「子どもからどうやって読書感想をひきだすか」をテーマにいろいろと手に取っている。
    そしてこの本!今の私には、かなりど真ん中。
    自分が子どもに「読解力」をつけたいか?というと、まだ低学年だし、そこまで望んだわけじゃあない。
    でも、この本を読んでいくうちに今、自分がしようとしていることが読解力の種をまくことなのかも?と思い出した。
     自分で読むのをいやがり、いつまでも読み聞かせ。。。と内心、心配もしていたけど、それも大丈夫って言ってくれてる。いろいろ意見があるだろうけど、ホッとした。
    あまり力まず、良い本を読んであげたい。
    「低学年のころから主人公に感情移入しながら読むという読書の経験をたっぷりしておくこと。そして高学年になり、その基盤が整ったところで、さらに”自分ならこうするのに”と、少し批判的な視点を持ってよませていくことです。」
    後半の高学年むけ?のテストなどはそのうち再読したい。
    試験文をうっかり読んでしまって、「杜子春」いいなあ、絵本でないかな。。
     
     巻末の本棚は圧巻!どれもこれも懐かしくて震えた。
    江戸川乱歩も読ませていいの!?少年探偵団シリーズ、実家から持ってこよう!とか。アルセーヌ・ルパン、ほれたなあーとか。アン、ジェーン、三銃士。うっとりする。子どもと語れる日がくるのかなあ。

    「親子で本のないようについて楽しく語り合ってみてください。そして、そんなやりとりを繰り返す中で、自然と”ぼくはこう思うな”などという、子どもなりの視点が育っていくのです。」
    「親子で学習するときの鉄則は、”叱らない”」
    「そもそも宿題ではない自宅学習に取り組んでいるのですから、それだけでもほめてあげるべきなのです。」
    1)教科書をまるまる書き写す
    2)物語を400字にまとめる
     ・まずは内容を言葉で説明させる
     ・まとめて説明させる
     ・5W1H「ダレが、なにを、いつ、どこで、どのように」で要約させる
    「要約のコツは物語の盛り上がり部分を見極めて、そこにボリュームを置いてまとめること」
    「こどもによってはとくに気に入ったエピソードがあればそこははずせないでしょうし、主人公への思い入れも深かったりします。それはそれでいいのです。」
    「この学習で大切なことは、ストーリー全体を見渡せる能力をそだてることと、言いたいことをより短い言葉で表す工夫をこらせるようになることです。」

    「とにかく子どもの能力を信じること。すべてはここから始まります。」
    「”何があろうと大丈夫。この子はちゃんとできるようになるはずだ”という思いと、”どうして間違えたのか”という具体的な検証の努力が合わさったとき、子どもは伸び始めるのです」

  • 「小学生のための」と入っていますが、大人向けにも十分通じる内容ではないかと思いました。最近ビジネス書やノンフィクションに偏っているので少し反省して文芸書でも読んでみようかという気になりました。推薦図書がたくさん紹介されているので、子供に読ませる(読み聞かせる)前に読んでおくのも良いかも知れません。

  • 親御さんに向けた本ですが、参考になりました。
    本を読むことは、感情が豊になるだけでなく、人間関係を築く術も身につけられます。
    深いわ~。

  • 小学生のための読解力をつける魔法の本棚
    著:中島 克治

    読書をしている子どもたちは、読解力がある。さらに言えば、その力は国語の成績の範囲にとどまらない。

    本書では、自分の子どもに本を好きになってもらい、できれば読解力を伸ばしたい、国語を得意科目にしてやりたい(苦手意識をなくしたい)と考える方々の役に立てるように記されている。

    狭い意味での目的である国語の成績の上昇のみなず、子どもたちの人間性を高めることにつながっていくことも著者は望んでいる。

    構成は以下の7章から成る。
    ①読解力の育て方・伸ばし方
    ②急がば回れ 読書は学力を高める近道
    ③読解力をつける読書と漫画活用術
    ④家庭でできる学年別学習法
    ⑤長文読解問題に挑戦
    ⑥子どもの人間力を育むために
    ⑦おすすめブックリスト

    子どものころ、大人時代を含めて、30歳頃迄ほとんど本を読まず、漫画・ゲームで育ってきた自分にとって、以後の本との付き合いを始めて、いただいた恩恵は数知れない。

    読書が全てではないものの、人間性をつくる過程において、子ども時代から本をそのひとつのツールとして活用できれば、人生の広がりも素晴らしいものとなると考え、自分の子どものプラスになることが何かと模索するために本書を手に取った。

    読書から得られるものは、国語の点数があがるや、読解力が増すというったものではなく、世界の広がりや他者への理解や器を大きくする、人間性を育むことが一番の成果として得られる。読解力等も大切ではあるものの、それは副次的なものなのかもしれない。

    読書への向き合い方は人それぞれ、年代や性格や目的によっても変わるものの、基本的な向き合い方や心構えを知ることで、継続性であったり、親として見守ってあげる度量は本書で学ぶことができる。

  • 麻布中学の国語の先生が書いた一冊。

    読書好きにするために、、
    ・親が自ら本を読む姿勢を見せる
    ・すぐ本が取れる場所に置く
    ・子供が選んだ本を否定しない
    ・息抜きに名作漫画を読む
    など実際に行動に起こしやすいことが記載。

    後半には、低学年、高学年向けにオススメの本が記載されているが、どれも我が子には難しそう。

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