小学生のための読解力をつける魔法の本棚 (教育単行本)

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098373864

作品紹介・あらすじ

「本を読むのに国語ができない」、そう悩んでいる親御さんは多いのではないでしょうか。ではどんな本をどう読めば、読解力がつくのでしょうか。麻布学園の国語教師である著者が、「本を読むのに国語ができない謎」を解き明かし、家庭でできる国語力アップのための読書法を公開します。また、読解力は、勉強のためだけでなく、人が豊かに生きていくために必要な、判断力や思考力のベースにもなります。そんな人間力を育むためにおすすめの、170冊のブックリスト付きです。

感想・レビュー・書評

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  • 『読解力は生きる力』。
    人生の土台になる力として、読解力の必要性や育む方法が書かれている。

    読解力については思ったよりも深く考察されていて面白かった。
    ブックリストなども参考になった。


    名作に触れることが大切とあったけど、幼児期の読み聞かせから活字ばかりの本への移行はどうしたらスムーズにいくのだろうか(自分が絵がない本が読めない子どもだったので特に不安)…疑問が残った。

  • [墨田区図書館]

    読書の大切さ、読書の勧め方などいくつかの要点と、沢山の推薦書をまとめた本。
    1章~3章は読書の心得、4章では家庭での学習法、5章では芥川龍之介の「杜子春」と遠藤周作の「海と毒薬」を題材にした長文読解問題、6章で更に読書の大切さを述べて最後の7章で推薦図書を挙げている。

    ■類語辞典
    読書の中心は「物語」だが、同時に図鑑、類語辞典も用意しよう。
    「例解学習類語辞典 似たことば・仲間のことば」
     http://booklog.jp/item/1/4095016612

    ■読んだ本の紹介本をつくろう
    自分なりの言葉で表現する力をつけるために、B5サイズのノートを1冊用意し、見開き2ページを上下左右4つのパートにわけて各箇所に書く。
    ・右上:本のタイトル、作者名、出版社名などの基本情報とともに、子どもの感想を"保護者が聞いて"メモする
    ・右下:メモした内容を子どもにチェックさせ変更・訂正内容を書き込む
    ・左上:本の紹介文を書く
    ・左下:漢字や調べた語句の意味などを記入する

    ■本を読むのに国語が出来ない場合は、精読を
    精読できているかどうかを確認できるのは、音読。発音やイントネーションによってわかる。特に助詞の「て」「に」「を」「は」などにも注意して。

    ■大人の世界を教えてくれる漫画
    ・手塚治虫の「ブラックジャック」、「火の鳥」
    ・池田理代子の「ベルサイユのばら」
    ・山本鈴美香の「エースをねらえ!」
    ・井上雄彦(たけひこ)
    ・浦沢直樹
    ・かわぐちかいじの「太陽の黙示録」

    ■低学年のための学習法
    教科書の本文などをノートに書き写す。一字一句、句読点も含め、丁寧に。親は「叱らない 怒らない」で、やりたがってもドリルなどではなく童話を書かせたり、「見出しつけ」、「まとめ」などをやってみると良い。

    ■高学年のための学習法
    ・読んだ本の内容を400字にまとめる。受験を控えていても、できれば月に1冊は読んで要約すると良い。読書が苦手なら好きなジャンルや読み易いものを、読書画習慣化している子なら日頃あまり読まない名作を中心に。
    ・いきなり書かせずに、まずは言葉で説明させる、時系列にストーリーを追った中に、登場人物や場所、主要なエピソードを交えていればとりあえず合格。
    ・何回か語らせることで要約出来てきたら、「5W1H(誰がWHO、何をWHAT、いつWHEN、どこでWHERE、なぜWHY、どのようにHOW)」をおさえて書く。
    ・要約のコツは、物語の盛り上がり部分を見極めて、そこにボリュームを置いてまとめること。

    ■低・中学年向けの本
    ・01. 100万回生きたねこ
    ・02. ぼく おかあさんのこと…
    ・03. だるまちゃんとかみなりちゃん
    ・04. いたずらきかんしゃちゅうちゅう
    ・05. よるのようちえん
    ・06. あおくんときいろくん
    ・07. かぞえうたのほん
    ・08. すてきな三にんぐみ
    ・09. みてるよみてる
    ・10. こんにちは あかぎつね
    ・11. ふらいぱんじいさん
    ・12. おにいちゃんがいてよかった
    ・13. だいじょうぶだよ、ゾウさん
    ・14. すきまのじかん
    ・15. ちいさいおうち
    ・16. よわいかみ つよいかみ
    ・17. なつのいちにち
    ・18. あなたがうまれたひ
    ・19. わすれられないおくりもの
    ・20. ほろづき 月になった大きいおばあちゃん
    ・21. 雨、あめ
    ・22. ほね
    ・23. はじめてのキャンプ
    ・24. よあけ
    ・25. うたのてんらんかい
    ・26. いのちのまつり「ヌチヌグスージ」
    ・27. バスにのって
    ・28. てん
    ・29. おじいちゃんがおばけになったわけ
    ・30. いやいやえん
    ・31. かいじゅうたちのいるところ
    ・32. クマの名前は日曜日
    ・33. だいじょうぶ だいじょうぶ
    ・34. ジュマンジ
    ・35. おこだでませんように
    ・36. ももいろのきりん
    ・37. 花さき山
    ・38. ききみみずきん
    ・39. ないたあかおに
    ・40. モチモチの木
    ・41. ごんぎつね
    ・42. ね、おはなしよんで
    ・43. まど・みちお全詩集
    ・44. 声で読む日本の詩歌166『おーいぽぽんた」
    ・45. ゆめくい小人
    ・46. おしいれのぼうけん
    ・47. 父さんギツネ、バンザイ
    ・48. またたびトラベル
    ・49. ちいさいモモちゃん
    ・50. 月の輪グマ
    ・51. ふしぎの国のアリス
    ・52. 赤いろうそくと人魚
    ・53. キュリー夫人
    ・54. 野口英世
    ・55. フランダースの犬
    ・56. 赤毛のアン
    ・57. オオカミ王ロボ
    ・58. ユタとふしぎな仲間たち
    ・59. 銀河鉄道の夜
    ・60. 星の王子さま
    ・61. ガリバー旅行記
    ・62. あしながおじさん
    ・63. ウミガメと少年 野坂
    ・64. 「うそじゃないよ」と谷川くんはいった
    ・65. ぼくはめいたんてい1『きえた犬のえ』
    ・66. 野菊の墓
    ・67. 白旗の少女
    ・68. 若草物語
    ・69. 走れメロス
    ・70. 跳ぶ教室
    ・71. にんじん
    ・72. 坊ちゃん
    ・73. 二十四の瞳
    ・74. ドリトル先生航海記
    ・75. 秘密の花園

    ■高学年向けの本
    ・01. 最後のひと葉
    ・02. ああ無情
    ・03. からだことば 日本語から読み解く身体
    ・04. エリカ 奇跡のいのち
    ・05. クローディアの秘密
    ・06. 霧のむこうのふしぎな町
    ・07. 子どもたちに自由を!
    ・08. 生物の消えた島
    ・09. 急行「北極号」
    ・10. コルチャック先生
    ・11. チョコレート戦争
    ・12. 宿題ひきうけ株式会社
    ・13. 風力鉄道に乗って
    ・14. ぼくらのサイテーの夏
    ・15. こがね谷の秘密
    ・16. ユウキ
    ・17. ビルマの竪琴
    ・18. 最後の授業
    ・19. クオレ
    ・20. 最後の一句
    ・21. 杜子春
    ・22. トムは真夜中の庭で
    ・23. 時の旅人
    ・24. 宝島
    ・25. ニルスのふしぎな旅
    ・26. 宇宙戦争
    ・27. クリスマス・キャロル
    ・28. 蜘蛛男
    ・29. 黄金虫
    ・30. ふしぎな数のおはなし
    ・31. 数の悪魔 算数・数学が楽しくなる12夜
    ・32. 青い鳥
    ・33. 高橋尚子 夢に乗って走る
    ・34. イチロー262のメッセージ
    ・35. 松井秀喜 55の言葉
    ・36. 前略 がんばっているみんなへ キタジマくんからのメッセージ
    ・37. 聞いて、ヴァイオリンの詩
    ・38. 青い宇宙の冒険
    ・39. 宇宙のみなしご
    ・40. きよしこ
    ・41. 川の名前
    ・42. あのころはフリードリヒがいた
    ・43. 清兵衛と瓢箪
    ・44. 雨の動物園―私の博物誌
    ・45. あすなろ物語
    ・46. 夏の庭 The Friends
    ・47. 今夜は眠れない
    ・48. 地球の狂った日
    ・49. 機関車先生
    ・50. すももの夏
    ・51. ライムギ畑でつかまえて
    ・52. 車輪の下
    ・53. 少年時代
    ・54. イワンのばか
    ・55. ひめゆりの沖縄戦 少女は嵐のなかを生きた
    ・56. 海のふた
    ・57. 海峡の光
    ・58. 夢にも思わない
    ・59. トニオ・クレエゲル
    ・60. 九月の空
    ・61. 裸の王様
    ・62. ミラクル
    ・63. 生きることの意味 ある少年のおいたち
    ・64. 古代への情熱 シュリーマン自伝
    ・65. ハックルベリー・フィンの冒険
    ・66. 光車よ、まわれ!
    ・67. ブランコのむこうで
    ・68. 海底二万マイル
    ・69. 夏への扉
    ・70. 三十棺桶島
    ・71. アクロイド殺人事件
    ・72. 八十日間世界一周
    ・73. 宇宙船乗組員
    ・74. モモ
    ・75. モンテ・クリスト伯
    ・76. 三銃士
    ・77. 家なき子
    ・78. 時をかける少女
    ・79. 潮騒
    ・80. 名人伝
    ・81. 最後の授業 ぼくの命があるうちに
    ・82. ご冗談でしょう、ファインマンさん
    ・83. 老人と海
    ・84. 嵐が丘
    ・85. ジェーン・エア
    ・86. 悪い仲間
    ・87. 家族八景
    ・88. 壁
    ・89. 白鯨
    ・90. 人間の証明
    ・91. 点と線
    ・92.老師と少年
    ・92. 老子と少年
    ・93. 四千万歩の男
    ・94. 西遊記
    ・95. 三国志

    ■絶版の本
    ・01. 潮騒の少年
    ・02. つぶやき岩の秘密
    ・03. ユリアと魔法の都
    ・04. 時計塔の秘密
    ・05. ちくま哲学の森 別巻 定義集
    ・06. かべの中のアフリカ

  • 【総評】全体的に薄味。大してノウハウ書いてない。視写はやってみたい。

    ・音楽や図工などの実技科目を大切に→好奇心
    ・ユニークな子供の表現は褒めるべし
    ★読み聞かせをするときは、子供にも目で文字を追わせる
    ・トイレ文庫はおすすめ
    ・筆者はいったい何を言いたいのか考える
     「要するに作者は…」

    ★低学年では「書く力」
     ①書き写し学習の基本〜教科書の視写〜
      マスに合わせて、句読点や漢字も正しく
     ②書き写し学習の発展〜見出しをつける〜
     ③書き写し学習の仕上げ〜学習のまとめ写し〜

    ★高学年では「要約力」400字程度で
     物語の中で使われている表現を使いながら、アウトプットすることに意味がある

  • 図書館で借りたけど、これは、買う!
    息子の成長に合わせて一緒に読みたい本がたくさん。

  • まだ娘も低学年という事もあり、テクニック的な事や家庭学習の方法について書かれてある部分には興味がわかなかったが

    読解力とは「人と向き合える力」。
    同時に自分にどう向き合っていくのか」という内面の豊かさや想像力にも通じる。
    読書とはそもそも人間の内面に関心を持つ、ということ。

    という考え方にはとても共感出来た。

  • 小さい頃は物語を、大きくなったら小説を読もう
    その通りだと思う。
    いわゆる「お勉強」は受験目前で十分だし、真の教養はやはり身になる読書が一番。当たり前のことしか書いてないが、子どもの教育に熱中しすぎてつい、当たり前のことを忘れてしまった時などに読むとよいかも。

    巻末のおすすめ170冊リストもよい

  • 社会人になって読書熱があがったBOAYAは、子供にはもっと早くから本に親しんでもらいたい願望がある。姉からもらったこの本、『子どもがらよみたいと言った本を否定しないで』とあって、絵本好きな子供にしてる言動や我が身を思い返した。
    読書は、心を豊かにする。
    相手の気持ちに寄り添えるよう、想像して、言葉を選べるようになる。そんな人って魅力たっぷりだと思いませんか。
    芥川龍之介の杜子春、読んでみたくなった。

  • 二人の男の子の母。

    シリーズもの中心の読書と、夜の読み聞かせ程度なので、今からでも間に合うかな...と、読み進めました。

    できる子との差の意味合い、そしてその理由を、とても感じました...。

    今後は、わが家なりに、会話や環境に気を配り、巻末のおすすめブックリストを参考に、有意義な読書環境を整えていこう、と、強く思いました。

  • なかなか出来ないことを簡単に書いている。
    その部分は、かなり苛々しますが書いてることは間違いではないと思う。
    幸い、内の娘は本好きです。作文も嫌いじゃないみたい。繋がってるんですね。
    まだマンガやゲームにほとんど触れたことが無い娘。適度のマンガも必要なんですね。
    手元に置いて、時々読み直す必要のある本です。

  • 勉強のためだけでなく、読解力がつくことで、相手の気持ちを汲み取ることができ、コミュニケーション力がつくという。子供には色んな本を読んでもらいたい。

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