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- Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
- / ISBN・EAN: 9784098375844
作品紹介・あらすじ
ことばを身体全体で楽しみ、脳が活性化する音読。日本語の至宝ともいうべき文学作品を音読しながら読破する音読破の第四弾です。江戸の職人の気風、言葉と行動をみごとな文体で描く作品を音読破でお楽しみください。
感想・レビュー・書評
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きっかけは青木玉(祖父に幸田露伴を持ち、露伴の娘幸田文の長女)のエッセイ「上り坂下り坂」 の中に、祖父の作「五重塔」のことが記されていて、24−5歳の若くしなやかな筆づかい、着想は谷中天王寺の五重塔(昭和32年に焼失)とあり、「五重塔」の面白さがあった。
昔読んだことがあったと思ったが、ひさしぶりに手にして見、最初の方の文章を読みながら、少し手こずった。すんなりと文章が胸に入ってこない。表面づらだけがすべるようで上っ面だけの感。ちょっとまてよこんな筈ではなかったと思いつつ、其五の大工の十兵衛が感応寺を訪れるあたりからにわかにすっと文章が入ってきだす。その後はなんとも言えずトントンと小気味の良い文調、声を出して読むのが適するところとなる。また、人物像が巧みでその描写も素晴らしい。
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