やらかし男子がみるみる変わる育て方: 小学生でもまだ間に合う!脳科学者が教える (教育単行本)

著者 :
  • 小学館
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098401666

感想・レビュー・書評

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  • 男性脳の取扱説明書みたいなものだと感じました。
    ある程度は訓練で脳の発達を即したり、改善はできるのかもしれませんが、遺伝的な素質は変わらないので、最終的には『温かく見守りましょう』『あまり目くじら立てないように』『そういう生き物なのです』という感じなので、決定的な改善策にはなりませんといった風に読めました。

    しかし、本書を読むことで、うちの子だけがこうじゃないんだと思ったり、なぜ変な行動をしたり、何度言い聞かせても聞いてくれないのかという謎がある程度は理解できると思います。

    子どもの行動理論が頭で理解できても、やはり問題行動が治したい、どうしても変えたい! と思う気持ちが改善されることはありませんでした。それでも、読むことで行動の理解が深まるので、なんで言うことを聞かないんだろう? 何度同じことを言えばいいんだ! という気持ちは少しは収まる本だと思いました。

    うちの三歳の息子も落ち着きがないくせに、電車で遊んでいるときの集中力は凄いので、興味がないものにもある程度の集中力を維持して欲しいと思います。

    毎回同じことを注意して疲れてくると、脳に障害があるんじゃないかと思えてしまうときもあります。脱いだら洋服をたたむなど基本的なことを地道に言い聞かせて訓練するしか道はなさそうです。

    保育士の先生が一度言って分かる子もいれば、百万回言ってやっと伝わる子もいるのであきらめないで! と助言をしてくれました。

    ああ、そうなんだと思う反面、一万回注意すると一生かかるのでは? ともあきらめの気持ちもあります。

    何度言っても聞かず『お片づけ時にはおもちゃを優しくおもちゃ箱へ入れてねって何度言えば分かるの!バカなの!何度言えばいいのよ?残念な子だ!まったくダメな子だ!使えない!』と考えつく限り罵倒しました。

    すると、息子が泣きながら『ダメな子じゃない』と言い張ったので、『ママも怒りすぎたねごめんね。でも素直な気持ちなのよ。これ以上残念な子だと思わせないように頑張ってね』と仲直りしましたが、次の日にはまた同じ行動を繰り返し、私はまた怒るのでした。

    そんな日々の繰り返しを働いているだけのパパは全く知らないの人が大多数だと思うとまた腹立たしいです。もしかしたら男性への教育というのは時間の無駄なのかもしれないと思うこともあります。

    読書感想文から逸れてしまいましたが、とにかく男児の教育は赤ちゃんから成人したはずの大人まで、いくら言ってもまったく言うことを聞かないし、思い込みが激しくて腹立たしい! の一言につきます。

    そんな気持ちを本書を読むと少しは押さえられると感じました。毎日ふとした瞬間に、バカを育てているんじゃないかと思うと、むなしくなってしまうので、なんとかしたいと思います。

著者プロフィール

公立諏訪東京理科大学情報応用工学科教授、地域連携研究開発機構 医療介護・健康工学部部門長。応用健康科学、脳科学が専門。子どもから高齢者を対象に、脳トレ勉強法、認知機能低下予防、仕事力アップなどの著書や教材の開発多数。テレビや雑誌、NPO活動を通じ、脳科学と健康科学の社会応用を呼びかけている。

「2021年 『やさしいぬり絵 昭和の子ども編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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