「みんなの学校」流・自ら学ぶ子の育て方: 大人がいつも子どもに寄り添い、子どもに学ぶ! (教育単行本)
- 小学館 (2016年7月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
- / ISBN・EAN: 9784098401710
作品紹介・あらすじ
「みんなの学校」前校長・著作第2弾!
著書第一弾『「みんなの学校」が教えてくれたこと』が、教育関係者、保護者の間で話題の木村泰子氏。木村氏第二弾の著書として、「みんなの学校」の手法を踏まえた、学級担任・学校管理職、保護者向けの実践的教育論を紹介します。木村氏は常々「教師がいつも子どもに寄り添い、子どもに学べば、子どもは勝手に育ち、教師も育ち、そして学校が変わる」と話します。本作では、その木村流教育論について、多数の実践例と共にわかりやすく解説していきます。
感想・レビュー・書評
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映画を待てないと分からないのかな?
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とても興味深く読んだ。
特に、
"スキルを与える前に「ちょうだい」という気持ちを表明できる子を育てる"
という言葉には、反省も含め今日の日本の教育を垣間見る中で、深く頷けるものだった。
大人たちが一方的にスキルだけを与えようとしていないか、子供たちの内側からの声に耳を傾けようとしていないのではないか。
日本の将来を担う子供たちが、自らの必要を知り、何を学びたいのかと自ら声をあげることのできる関わりをしていきたいと思った。 -
発達障害の子が周りにいる人が読むべき本であり、即効性がない。
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著者の講演会にて購入。
著者の真摯な思いを受けとった。
これを読んで、子どもたちに向けられて作られた、ある歌の歌詞を思い出した。
「届けて 受け止めて 思いを寄せ合う
そんな毎日が 新しい 明日を 連れてくるから」
(栂野知子「小さな勇気」より)
具体的な方法論としてもしっかりとしたものをされているし、目指すところをはっきりさせて、みんなで共有することもしておられる。しかし、そんなところよりもまず、現代の学校の多くが持つ、異質なものを排除する危険性に正面から向き合い、「私が言わなければ誰が言う」という思いで、率直にメッセージを語っておられるところに、非常に共感を覚えた。
真摯に受け止めたい。