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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784098401734
作品紹介・あらすじ
菊池学級の秘密を22の式と数字で解く
菊池省三先生は、北九州市の家庭環境が厳しい子供たちが集う小学校で、「ほめ言葉のシャワー」によって、学級崩壊を次々に立て直しました。この実践が、2012年、NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』で取り上げられ、全国的に注目されるようになりました。
『総合教育技術』は、この実践をジャーナリストの関原美和子氏の協力によっていちはやく連載記事とし、詳細にレポート。大好評を博し、現在も『菊池省三の学級づくり方程式』として継続連載中です。
本書は、『総合教育技術』の連載を中心にまとめた単行本『菊池省三流奇跡の学級づくり』(2014年刊)に続く第2弾の書籍です。
【編集担当からのおすすめ情報】
菊池先生が現役教師として教壇に立った最後の2年間の記録でもあります。さまざまな問題を抱えた子どもたちが、菊池学級のなかで立ち直り、成長していく姿は感動的です!
感想・レビュー・書評
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今すぐにでも採り入れたい実践の数々、
そしてそれ以上に
大切にしていきたいマインドが
たくさん綴られていた。 -
☻
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ページを繰るごとに、背筋が伸びてくる一冊。
卒業に向かう子どもたち、貧困の中の子どもたちの成長に、大人が子どもの成長を信じることの大切さを感じました。 -
菊池先生の本を読むのはこれが2冊目です。前回の時の方が、初めてということもあると思いますが、ぐっと引き込まれたのを覚えています。今回の本は、同じことを書いているのですが、やや理屈っぽい気がするのは私だけでしょうか。高学年の子どもたちが、この理屈を納得して受け入れるのか、本を読んでいるだけでは信じられない気もします。ただ、本と実際の教室は違うでしょうし、子どもたちをその気にさせる何かを、菊池先生ご自身がお持ちなのだと思います。安易な気持ちで真似をしても、うまくいくものではありません。
印象に残ったところはたくさんありますが、そのうちの一つが絶対解と納得解です。p.139 絶対解は、算数の計算問題のように、答えが一つのものだそうです。それに対して、納得解は、縄文時代と弥生時代はどちらが幸せかというように、必ずしも正解がないものです。子どもたちに話し合いをさせる場合には、当然、納得解を求めた方がいいわけです。しかし、ともすると絶対解を求めて話し合いをさせてしまうことがあるように思います。
もう一つ印象に残ったのは、第3章の「貧困の現場から考える3つの解法」です。子どもの貧困ということが言われるようになりましたが、私自身は腑に落ちないものを感じていました。それを見事に解説してもらった気がします。それは、p.210「経済的に厳しいのならば、就学援助費の支給など、生活環境を整える救済方法はあります。でも、嗜好品などの〝モノ〟はあるのに、生きていくために大切な〝もの〟はない-これらのことを考えていくと、現代の貧困の一番の問題点は、「心の貧困」にあるのではないでしょうか。」この指摘には考えさせられました。
学級作りに絶対的な方法はないと私は思っています。担任一人一人にあった方法であるとか、そのクラスの子どもたちにあった方法が、無数にあるはずです。しかし、本質的な部分、これだけは大事にしなければいけないという核は、もしかしたらあるのかも知れません。そして、その答えがこの本に書かれているように感じました。
2学期が終わってホッとしている方が多いと思いますが、冬休みにこの本を読んで、3学期に備えてはいかがでしょうか。
著者プロフィール
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