教師の必読本というのは確かです。はたして今の地域にいる先生のどれくらいが知っているのだろうか。
今度から関わって行く学校は規模が小さいから取り組みやすいのかも、、、
P12
「マルチ能力」理論は、大人たちがどのように生き、どのような能力を活かして生活の糧を得ているのかを調べ、整理した結果に基づいて生まれた
「マルチ能力」理論では、「能力」を、これまでのように狭く捉えるのではなく、人間が生きるために使う多様な能力として定義
「受験」に代表されるペーパーテストを全面的には否定していませんが、私たちが"主な評価の手段"として使ってきたこのような学力テストは、実は子どもたちの能力のごく一部しか明らかにしてくれていない、という考え方をしています
P29
「才能や「素質」ではなく「能力」ということばにこだわった、意図的に、
"才能"ということばを使って説明すると、「自分のような"平凡"な人間には関係ない」と思われてしまう
P39
「マルチ能力」要約チャート
P43
『鈴木メソッド』
P45
運動場ではきわめてにぶい動きしかできない人でも、じゅうたんを編んだりするなどの特技があれば「身体-運動能力的にすぐれている」と言うこともできる
「マルチ能力」理論とは、人間の中に、あるいは能力の枠を超えて持っている"特別に光る何か"に着目し、それを大切にする、という考え方なのです
P47
「十人十色」の"学び方"があるはずなのですが、どうも多くの学校では「子ども全員が同じスピードで、同じ量を、同じ方法で理解できる」という前提のもとにものごとを勧める傾向があるようです
「学び方のスタイル」の理論
P55
教師の「マルチ能力」を診断するチェックリスト
空間能力6 身体3 言語4 論理5 自己7 自然4 音感4 人間6
P59
子どもたちの中からも"専門家"を探そう
P62
能力を刺激する二つの体験『肯定体験』と『否定体験』
『肯定体験』とは、能力の成長の発火点となり、円熟に向かって発達し始めるきっかけとなるものなのです
『否定体験』とは、あることがきっかけで、その人の能力が勢いを失ってしまうような体験
例)図工の作品をけなされる、ピアノがうるさいと言われる、葉っぱのコレクションをゴミと言われるなど
P70
8通りの学び方
P72-
子どもの「マルチ能力」を診断するチェックリスト
P81
マルチ能力のピザ
P82
マルチ能力に合わせたさまざまな教え方
P86
マルチ能力は具体的にイメージしやすく、わかりやすいことばで説明する事ができる
「マルチ能力」理論は、まさに子どもたちが学んだ内容を、「自分はどんな能力を使ったか」という観点から振り返ることができる方法といえます
P105
プラトン「何かを教えるとき、"強制"はよくない。初期の教育をいうものは"楽しみ"でなければならない。楽しみの中でこそ、人は得意なものを見つけることができるからだ」
ルソー「子どもはことばからではなく体験から、本からではなく生きることを通して得た知識から学ぶべきだ」
P107
チーム学習、ホール・ランゲージ、サジェストピア
P112
8つの能力を引き出す教え方 ブレインストーミングなども
P221
アメリカ・インディアナポリスにあるキー・ラーニング・コミュニティー
8人の教師から始まった学校づくり
クラスは年齢別でなく異年齢の子どもたちが集まってくじ引きで決められる
「学習に障害がある」「特別に突出した才能がある」で特別扱いはされない、多様性こそが授業を豊かにすると考えられている
P273
「マルチ能力」とブルームの6段階の思考力
P278
『成長モデル』と『欠陥モデル』という捉え方
特殊教育を必要とする子どもたちを、「不完全」「障害」「病気」といった視点からのみ捉える必要はない
障害を持つ人を欠陥という視点からのみ見る捉え方を『欠陥モデル』、反対に障害をもつ子どもも「基本的には健康な個人である」と認める捉え方を『成長モデル』という