Helck(新装版) (7) (裏少年サンデーCSP)

七尾ナナキ

• 小学館 (2022年10月12日発売)

作品紹介・あらすじ

「大丈夫」と、魔族は断言した。

激化する人間軍vs帝国軍の攻防。
ヘルクとヴァミリオの前にも
翼の兵士たちが立ちふさがる！

人間と戦うことを厭わないヘルク。
そんな彼を前にヴァミリオは―――

【編集担当からのおすすめ情報】
※アニメ化が決定した王道ファンタジー、リニューアル版！
【全巻カバーイラストを七尾ナナキ先生が新規描き下ろし】
【Web・アプリ掲載当時のカラーページを再現、または加筆収録】
この商品は上記を加えた新装版になります。

感想・レビュー・書評

[菫龍寺わーぷさんの感想 · 2024年1月10日]

アニメのクライマックスがこの辺りですね。
この巻の最後で人間を救おうと
ヘルクを説得するヴァミリオさんが本当に格好いい。

[みやこさんの感想 · 2024年8月30日]

名作。
「反転」をモチーフに伏線を緻密に張り巡らせ、それを象徴する最強の名シーンとともに物語全体、マジでまるごと全てが逆回転する。

その全編を通じて紛れもなく「最強」であるそのシーンが収録されてるのが本巻。

本作における最強とは誰のことか。

ヘルクか、アズドラか、ミカロスか。

否であろう。

この物語の根幹構造、その最強の名シーンが誰によって描かれたか。
「最強」の意味すら反転させてみせた彼女こそ、作中最も強さを象徴するのである。


またこの「反転」の物語において
「反転せずに一貫したもの」とは何だったのだろうか。

これを描くためにこそ、反転のモチーフは繰り返し使われたのだろうな、とも思います。

何もかもが鮮やか過ぎた。
もっと評価されてよい傑作。

アニメはちょっと残念だったね。
同時期にやってたフリーレンくらい気合い入ったチームで作ってくれたら、もう少し日の目を浴びたんじゃないかな。