ラストカルテ 法獣医学者 当麻健匠の記憶 (3) (サンデーC)

  • 小学館 (2022年10月18日発売)
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感想 : 8
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Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ) / ISBN・EAN: 9784098513512

作品紹介・あらすじ

動物たちの感情を紡ぐ法獣医学ミステリー!



法獣医学を知り、獣医師になることを

決意した高校生 当麻健匠は、

動物と人の関わる事件に遭遇し、

真実を究明すべく奮闘していく。

今巻で描かれるのは――

エゾシカ、シマリス、アニサキス、

キタキツネ、イヌ。


未だ成長途中の少年が、考え、足掻き、

動物たちの魂をすくう法獣医学ミステリー!

感想・レビュー・書評

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  • 今回のカルテはエゾシカ、シマリス、アニキサス、キタキツネ、イヌ。胸に沁みる話が多くて切なくなってしまう。言葉なき動物から見た世界や人間はこんな感じなのか。エゾシカと車の事故が多いことにも驚くけど保険金詐欺には憤りしかなく、事後に泣いても遅い。野生動物にだって生の営みや家族がある。当麻の飼い犬カステラの笑顔があまりに可愛くグッとくる。大好きなみんなが喜んでくれることは嬉しくて直ぐ覚えてずっと忘れないんだよね。コクトーの病気がわかり完治して良かった。カルテの大切さがわかる。カルテを書いた先生との邂逅も嬉しい。

  • 法獣医学を知り、獣医師になることを決意した高校生・当麻健匠。彼と仲間たちが遭遇する動物と人の関わる事件と謎が描かれる法獣医学ミステリ!命を落とす寸前の動物はいったいどんな感情を抱いていたのか。その魂に迫る物語。3巻はエゾシカ、シマリス、アニサキス、キタキツネ、イヌのエピソード。

    交通事故で命を落としたエゾシカの話はミステリとドラマの味わいが濃厚だった!ロードキルの現場に偶然通りかかって手を合わせた当麻たちが見たのは、エゾシカの流した涙。獣医師であり院生である茨戸の姉・雷火とともに解剖に立ち会うと、ただの交通事故ではない事実が浮かび上がる。

    涙という現象から、動物の感情を知ろうとする当麻と、死んだら涙嚢に溜まっていた水分が押し出されないはずと推理する茨戸が対照的で面白い。当麻の完全記憶も活かしながら事故の真実へと足跡をたどる。魂の重みを圧倒的事実を持って伝えようとする当麻の思い。この巻を読み終わってからもう一度読むと、その強い意志がなぜ生まれたのかが理解できて味わい深い。

    そして、イヌのエピソードも印象深い。当麻家で小学生の頃に飼っていた柴犬のカステラ。何とも愛らしい笑顔がたまらない!当麻の完全記憶エピソードにも繋がる話でもあり、なぜ彼が動物の感情に思い馳せるのかの原点とも言うべき話。

    そこから同級生の新キャラ・海崎(かいざき)の飼い犬・コクトーのかかった謎の病気へと物語は広がりを見せる。飄々とした海崎ながら、コクトーを見つめる眼差しのひた向きさには心を打たれた。カルテが積み重なるからこそ、未来へと知見が受け継がれて命を救う可能性になる。粋な演出も素敵だった。

    当麻家のシマリス・キョウちゃん回や、雷火が寄生虫に興味を抱いたきっかけを語るアニサキス回など読み応えあり!

  • 周囲からは一見不気味に見えるかもしれない、当麻の特殊な能力。動物たちの生き死にを目の前にすると、その能力が最大限発揮され、真実を見過ごさない。最高にカッコいい。

  • エゾジカの事故話が印象的。
    そんな事あるのかと衝撃的だった。

    狐が安楽死を意図した?かも?
    と思わせる話も気になった。
    物理的原因だけでなく動物の心にも迫る。
    本当のことは分からないけど、そうかもしれないと思わされる描写。

    知らない世界を上手く身近に仕立ててくれていて、新鮮に読める。

  • 自分用記録

  • 新たなキャラクター達も面白い。
    早く続きが読みたい。

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