- 本 ・マンガ (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784098517718
作品紹介・あらすじ
今は亡き勇者たちに捧ぐ後日譚ファンタジー
魂の眠る地・オレオールへと旅する、
勇者一行にいた魔法使い・フリーレン。
七崩賢・マハトの“人を知る”過去の中に、
人類と魔族の特異な関係性が存在した。
物語は、色彩を失った黄金へと融けてゆく。
英雄たちの“悪意”を反射する後日譚(アフター)ファンタジー!
感想・レビュー・書評
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マハトに関する大河ストーリー。
今回はよく練られた内容でチープさがなく、大変面白かった。フリーレン目覚め後の次回の展開が楽しみ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
相変わらずのこの世界観、好きだな
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この続きをまた半年?待たねばならぬとは!
人の時間は有限なのだよ。
切に次巻をお待ち申し上げます! -
七崩賢・マハトの記憶を解析するフリーレン。なぜ魔族であるマハトは人類とともに生きていたのか──その過去への旅路が描き出されていく。マハトが使う「万物を黄金へ変える魔法」を破る術はあるのか?!
人との共存を望み、なぜ魔族には悪意や罪悪感という感情が欠落しているのかを追い求めたマハト。人類を研究する魔族・ソリテールは、人を捕食するために進化した結果だという。見た目は魚でも、魚類と哺乳類がいるように、人と魔族もそうだという話は納得感があった。決して理解できない壁がある。同じ種族でも理解し合えないのだから。
そして、マハトと城塞都市ヴァイゼの領主・グリュックとの出会いへ。語りの上手さ、歴史の魅せ方が大胆なのに静かで、こういう表現力こそこの作品ならではだなと感じる。人の抱える悪意を教えると言ったグリュック。そう言いつつも、息子が目指したあるべき世界を作るために手を汚すことは悪なのか。それとも愛なのか。マハトとグリュックの間に結ばれた友情と似た何かはどんな風に返ってくるのだろうか。願わくばそれこそが黄金であらんことを。
「きっと魔族は“悪”という概念自体がわからないんだろうな。そのほうが幸せだ。もしかして“正義感”とかもないのか?なるほど。それも幸せだな。」
グリュックの語る言葉、立ち回る姿が魅力的でいい。だからこそ、近いのに遠い二つの種族の隔絶が表されているようにも見える。
ゼーリエとの戦いから封印への顛末。さらにはデンケンとの因縁も明らかに。そして時は現在へ。魔法の解析に集中するフリーレンを護るため、デンケンはマハトと対峙する。ここでそれが活きてくるかと!一方で、フェルンたちはソリテールと会敵!人類に名が知られていない大魔族──つまりは、伝える人間が生き残っていないということ。すべてが黄金へと変わっていく絶体絶命の状況下で、フリーレンはそれを覆すことができるのか?! -
前巻から引き続き“黄金郷のマハト”の話である。なんと、100ページ以上にわたってフリーレン一行は出てこない。過去になにがあったのかが語られていくのだ。これは新しい試みだ。それだけマハトという魔族が特異な存在だということか。
113ページから現在に戻り、(ああ、そういうことだったのか)と納得する。そして、ここから話が動き出す。マハトと同等以上の力を持つ“無名の大魔族”の存在が恐ろしい。
最終話で久しぶりにヒンメルたちとの思い出が披露されたあと、次巻へ期待をもたせて終わる。 -
七崩賢マハトの過去に姿を見せる
いろいろな魔族たち。
人のなりわいを「研究」するソリテール。
未来が視えるシュラハト。
”罪悪感“の何たるかを理解するためには
まず親しい”人間“という存在が必要と
領主グリュックと契約を結んだわけですね。
人の半生ほどの時間を過ごしても
まだ変わることができなかったマハト。
けど、フリーレンだって何十年も経ってから
旅の仲間への恋慕を覚えたわけですし
もしかしたら彼だって…と思ってしまう。
さて、次の巻では反撃かな。
著者プロフィール
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