ようこそ!FACT(東京S区第二支部)へ (vol.1) (裏少年サンデーC)

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  • 小学館 (2023年12月12日発売)
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Amazon.co.jp ・マンガ (208ページ) / ISBN・EAN: 9784098530618

作品紹介・あらすじ

『チ。』の魚豊が描く、恋と陰謀ーー!!

あの人に、好きな人はいるのかなーー
あの時話していた言葉の意味ってーー
抱いた恋心が溢れるとき、
世界を動かす謎に迫っていくーー!
『チ。』『ひゃくえむ。』の魚豊が描く、
圧倒的新機軸、前代未聞のラブコメストーリー!!

【編集担当からのおすすめ情報】
『チ。』で、信念のために命を賭した人々を描いた魚豊が次に描くは
現代日本で「真実を知りたい」ともがく私たちの姿!!
この世界のすべては運命か!?それとも偶然か!?
気鋭の奇才が描く、唯一無二の"ラブコメ"、必見です!!!

感想・レビュー・書評

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  • 感想
    しがない若者の救いようのない話!?とにかくまだ先が見えない。


    あらすじ
    19歳非正規雇用勤務、彼女、友達なしの渡辺が主人公。ある日、自己啓発セミナーにハマりそうになり、騙される。恋が重要だと言われ、信じる。

    W大の飯山さんという社会ボランティアをやる女子大生と出会い惹かれる。飯山さんの情報をネットで探しているうちにボランティア叩きをやっているFACT東京s区第二支部というアカウントに行きつく。

    そこに文句を言いにいこうとして先生に出会い、世の中は陰謀論に支配されていると言われる。

  • いやぁもう、読んでてつらい、いたたまれないったらない。
    と同時に時々話が食い違ってるな、通じてないなという時は良くも悪くもこういうことなんだろう。
    「サバルタンは語ることができるのか?」

  • 【あらすじ】
    あの人に、好きな人はいるのかなーーあの時話していた言葉の意味ってーー抱いた恋心が溢れるとき、世界を動かす謎に迫っていくーー!『チ。』『ひゃくえむ。』の魚豊が描く、圧倒的新機軸、前代未聞のラブコメストーリー!!

    ・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

    感想は最終巻にまとめて記載予定です。

  • 4.0点
    ふふふふ、、、
    ここまでストレートな陰謀論漫画は初めての体験です、、、
    大好きすぎてニヤニヤが止まりません、、、
    これからどうなるんだろう、、、

  • 信じちゃいけないと思いながらも、一理あるかもと信じてしまいそうになる陰謀論。これからどう進んでいくのか気になる。

  • 「チ。」魚豊先生の新作が完結したとのことで読んでみる。テーマは恋と陰謀論!?この間の選挙の時に強く感じたけど現代では何を信じて良いのか判断が非常に難しい。多くの人が共感していても、テレビで大きく取り上げられていてもそれが正しいのか疑い出すとキリがない。正しい情報を吟味し納得のいく選択をするには結局勉強するしかないのかな、なんて悩んでいた自分にはとてもタイムリーな内容。騙されやすそうな痛々しい主人公だけど、決してバカにできない。自分も騙されそう。正義はどちら?

  • 岡田斗司夫さんがYouTubeで紹介していたので一読。

    「バカは搾取される」
    「自分は賢いと思っている奴が1番バカ」

    そう感じた一冊。

    自分の周りでも、長年一緒に働いてた経営者が急に陰謀論を信じ始め身も蓋もないことを言い続けていたのを鮮明に覚えている。

    未熟だった僕はその経営者のことを信じ切っていたので当然その陰謀論も信じ切っていた。

    でも結局世の中にはそんなもの存在しなかった。

    その経営者は一貫して陰謀論を信じ切っていたので、「日本は終わってるから明日から中国に行くぞ」など僕や仲間を振り回した結果周りに誰もいなくなり組織も崩壊した。

    今思えばその経営者も僕も「バカ」だったんだなと。
    Kさん、今何やってんのかなぁ。

  • バカでいたら搾取されてしまうよね
    もっと視野を広くして、勉強し続けよう

  • TBS Podcastのぶくぶくラジオ(2024年2月23日)にて紹介され、読みました。

    魚豊さんの作品は『チ。』『ひゃくえむ。』など好きな作品ばかりで、今回のも期待どおり面白かったです✨

    チ。は、真理を命懸けで追い求める物語でしたが、今回のは真理とは真逆の陰謀論にハマってしまう、振り回されてしまう話で、2巻も楽しみです。

    主人公の渡辺は、コミュ力や、教養、周りに相談できるような人、友達など満足に得られないまま大人になってしまった。
    これは、渡辺が努力してこなかったせいだというという自己責任論で片付けることもできるが、それは正しいことなのか。
    飯山さんとの対比も見ていて辛く考えさせられる話だった。
    頑張れないのではなく、正しい頑張り方、良い努力の仕方を学ばないと、渡辺以外の誰でもこうなってしまうかもしれない。
    どこかそう思いながら読んでるから、むず痒くなるというか心苦しくなるんだろうなと思った。



  • 我々は本当に自分の頭で考えているのだろうか?

  • 主人公が陰謀論にはまっていく姿がゾワゾワした。断片的な事実(または見聞きしただけの話)を都合よく論理づけて主張する姿がきつい。。けど、とても興味のあるテーマ!この先も気になる!

  • 読んでいて同族嫌悪というか、主人公に共感する部分が多くしんどいが、コメディ調な部分もあって読みやすい。陰謀論にハマっていく主人公目線で見せられるので、まるでヒーロー漫画の「成長」のようにも見える。滑稽であり、ゾッとする。
    人怖漫画であり、友情と恋と成長を描いた青春漫画であり、なんとも贅沢な作品だったなと思う。
    陰謀論というものについてだいぶ勉強されているのだろうな。陰謀論へのハマりやすさにはその人の学歴、身分や出自は関係ない。というフォローもさらっとあり、それがまた怖い。

  • フリーターの渡辺。
    自分に都合のいい解釈をして、現状を乗り切ったつもりでいる。

    これからの人生でも、多くの人に騙されそうな気がする。

  • 面白そうな予感
    言いたい事はあるのに、言葉にできない。悲しさ、とか、頭の良い人にそれを簡単に言語化されてしまう悔しさとかにすごい共感した。
    こうやって、本の感想を書くときも、それをとても感じることが多い

  • 最初の方は、共感性羞恥心で読むのが苦しかったけど読み進めると面白くて止まらなくなり、一日で一気読みした作品。

    論理的思考力を強みとしている主人公だが、論理的プロセスを踏んでいない思考をしていることが特徴的。
    事象に対する結論にいたるまでのステップが、かなり恣意的に自分に都合が良く組み立てられている。自分も同じことよくやっているなぁと反省する反面で、そういった不都合な選択を思考しないということは幸福に直結するのではないかと思った。

    世の中の不都合な現実から目を背けるために、自分にとって都合の良い陰謀論を崇拝する。それは宗教に救済を求めている人間と似通ったプロセスだと思う。

    もちろん神の存在を否定しているわけではないし、陰謀がないということを伝えたいわけではない。神も存在するし、陰謀も存在すると思うが、それを裏付ける合理的な証明がない限り空想でしかままならない。(神の存在を否定することができないから肯定しかできない立場であるけどね)

    中世でペストが蔓延した時代に人々はキリストに救いを求めた。それを利用する教会があったわけだけども。直近における、コロナ時代で正常な判断ができずに陰謀論信者が増えたのと似たような匂いを感じた。

    ただ、冒頭でも述べたように、論理的ないし合理的に考えることが幸福に直結するとは断じて思わない。私のような皮肉な人間よりも、陰謀論を心から信じている人の方が幸福度は高いのかもしれないのだから。
    今を正しく楽しくこと、それすなわち生きることであると思うので、幸福であれば価値ある人生。でも馬鹿でなくてよかったなとも思う。搾取されるだけだけど搾取されるという自覚を持っている不条理さね。

  • 2025.06.30 読了

    『チ。』に衝撃を受けたので購入。
    ちょっと悲しくなる。

  • この本で得たいこと・背景
    陰謀論にハマっている人は「みんなは気づいていない。私は気づいている」という選民意識が掻き立てられるのだろうと想像していた。ただなぜハマるのかがわからなかったので、その過程が描かれているだろうこの本を手に取った。

    気づき
    人生が自分の思い描いたようになっていないという不満、それは誰かがそういうふうに操っているからだという責任回避の思考、認知能力など様々な要因があるのだと思う。
    人生を良くしていきたいという願望を主人公が陰謀論を信じることで、叶えられると考えている。一種の救いや希望になっているように感じた。
    またこれは陰謀論に限らずだが、必要とされていることによる承認欲求や自己肯定感が刺激され、のめり込んでいく構造も面白いし、明日は我が身とも感じられる。

  • たしかにタータンチェックはスコットランドとイギリスの歴史を知っていたら着る場所は限られる。87頁の社会学のインタビューのルールに則っている飯山さんに対する、優しっ!という反応は渡辺君の無知が描かれているのでは。同頁の渡辺君の順序だっていない語りが論理的思考ができないひとを現しているのだろう。登場人物の問題の背後に承認欲求がありそう。多くのひとに読まれて欲しいマンガです。

  • 世間に流されながら人生の意味を見出せずに生きるフリーターの青年、渡辺を主人公とする物語。
    魑魅魍魎の渦巻く現代社会を疑心暗鬼になりながらも
    一人の人間として「幸せ」を目指す姿を克明に描く魚豊さんの描写スタイルは本作でも健在。

    これまでの代表作3作品の中では、
    もっとも日頃の私たちの生活に近い世界を描いている作品だと感じます。

    まだ第一巻を読み終えたばかりで、おそらく序章に過ぎないと思いますので
    続きを楽しみに読んでいきたい、と思います。

    個人的には
    「思い込みじゃ世界は変わらないかもしれない。
    ---でも、
    でもきっと自分は変えられますよ。
    それは世界を変えるくらい重要なことです。」
    というセリフが強く印象に残りました。

  • チ。—地球の運動について。』の著者が描く、恋と陰謀論の物語。めちゃくちゃ面白い。
    『チ。〜』が大好きなので、わざわざ書店で取り寄せた。主人公は19歳のフリーターで、自分のことを「論理的思考力がある」と信じている。しかし、マルチに騙されたり、気になる高学歴女子と話しても何を言っているかイマイチわからない。会話するほど、環境や知識の格差が浮き彫りになっていく。富裕層との会話の噛み合わなさがリアルに感じられた。「知」の差が漫画全体のテーマで、ここまでリアルに感じられるものはそうないかもしれない。

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