アフターゴッド (6) (マンガワンコミックス)

  • 小学館 (2024年1月12日発売)
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本 ・マンガ (192ページ) / ISBN・EAN: 9784098530885

作品紹介・あらすじ

神に、死が訪れる。

神の居場所が危険区域となっている東京。神・ヴォロフに誘拐された少女・和花は、自力脱出を試みるも、自身の中の神・アルラが顕現し乗っ取られてしまう。アルラからの逃亡をはかるヴォロフは、かつての親友である神・ヲロカピ=帯川と再会、助けを求める。しかしヴォロフは「死」に近づきつつあり……。

神の予想すら超えてゆく超展開、江野朱美の渾身作第6巻。




【編集担当からのおすすめ情報】
「次にくるマンガ大賞2023・Webマンガ部門」第8位ランクインをはじめ、各種ランキングで存在感を示し続けている『アフターゴッド』、待望の最新刊です。ヴォロフ・ヲロカピ・アルラと、三体の神々がそれぞれの本音と感情(!)明らかにする重要エピソードが満載の第6巻、ぜひお楽しみください!

感想・レビュー・書評

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  • 神・ヴォロフに誘拐された和花は自力脱出を試みるも、自分の中にいる神・アルラが顕現して肉体を乗っ取られてしまう。ヴォロフはアルラから逃げ、親友の神・ヲロカピに助けを求めるが──。

    まさに夢の世界を体現したヴォロフの屋敷を逃げ惑う和花。夢の世界が次のページをめくったら悪夢に変わる緊張感よ。ヴォロフはふわふわのぬいぐるみみたいな造形なのに、その感情が溢れれば鬼のような迫力を発揮するのがすごい。しかし、鬼ごっこの立場は逆転する。ヴォロフが和花を仮死状態にしたため、アルラの原形が顕現!触手にかすっただけでもぎ取られて捕食される最悪の鬼ごっこへ。

    アルラによって薬漬けにされていたヴォロフ。薬がもらえないのは「嫌」だが、このまま食べられて親友に会えなくなるのは「怖い」。似ているようで違う感情を、ヴォロフは痛感させられる。どうにかアルラから逃げて、ヴォロフはヲロカピと再会。それでも、薬のことをねだるヴォロフにヲロカピは怒りを見せるが、薬は「気持ちよくなるため」ではなかった。薬に侵され、苦痛の中で生きることになったヴォロフの「生きる痛み止めがほしいんだよ…」という吐露が悲しい。ヲロカピはそれを自殺する人間心理と重ねていくのもよかった。ラストシーンは、切ない。

    ここからが真骨頂。ぼくがアフターゴッドについていこう!と決めたシーンがやってくる。時永がアルラと対面し、取引を持ちかける。和花を殺さない代わりに「『神より強い人間』の居場所を知ってる。教えてやる。」と告げる。今まで凶悪そのものだったアルラが、違和感のパズルを完成させていく。最終的に「好きなものを殺したい」という願望を抱くアルラが、人間・時永にドン引きするシーンがもう好きすぎる。時永はおそらく、理不尽な暴力をふるう残酷な存在・行為に嫌悪していながらも、それを狂おしいほど愛してしまっている。もしかしたら、そういう存在に殺されるのが望みというアルラと真逆の存在なのかもしれない。ここはいい意味で情報が渋滞し過ぎててどんでん返る!

    時永は神より強い人間の居場所を知っている。アルラが勝てるとは思えない。どう強いのかは言えない。この世の誰も知覚することもできない。
    アルラは7億年前の地殻変動(全球凍結の氷河期)を生き残った神々の全てが、7億年前の地球で同じ人間を見た。その人間はすでに神殺しをした。

    ──時永は殺したのに死なない。しかも別のところから無傷で現れた。

    単純に考えると、ヴォロフの「神は時間を戻せない」という話から、「時を戻せる」「時間を逆行して生きている」とか?
    この世の誰も知覚できないとなると、時永の本体が未来にいて、過去を作り替えている?「昔の文字を今作ることで、未来から過去を作る」という発言がここで効いてくるのか?能力が限定的なのは、四次元みたいに時間軸を知覚できるわけじゃなく、少し先の未来に自分がいるってことかも?7億年前の地球に人間がいるはずがないので、それも過去を塗り替えた結果かもしれない。

    能力を使うたびに身体が不自由になっていく現象も気になる。最終的にあざが全身に広がったところで本物の神になり(アフターゴッド)、その時点から過去への干渉ができるとか?テーマ的に神が人間化し、人間が神化する対比の構造になりそうだなと思ったりしている。

    時永と帯川のシーン、時永はどんな心境だったんだろうと思い馳せてしまう。ドラマも謎も深まっていくばかり──。

  • 「生きる痛み止めがほしいんだよ…」、ヴォロフは薬物中毒で狂ってたけど可愛かったなぁ、、ヲロカピに吸収されたってことで死、なのかな。
    時永さんどういうこと?人じゃないの!?「心の底から嫌いだよ」っていう顔じゃなくない!?!?

    佐賀には鳥栖プレミアムアウトレットがあります。ケイト・スペードもナチュラルビューティーベーシックもザ・ノース・フェイスも入ってたりするから、佐賀には服がないってことはないと思う………ロペピクニックもローリーズファームもニコアンドもあるよ。。
    和花ちゃんならなんでも着こなせそうだし、しをんも絶対似合う服は佐賀で見付かります!佐賀人じゃないのに熱く語ってしまう

  • 時永くんの秘密
    親友との別れ

    緊張と緩和が美しかった

  • 時永さん魔性の男すぎる…すこ…
    ヲロカピかわいい
    神のデザインが毎回ちょっと怖くて滑稽でよい

  • 面白くてなかなか楽しみに漫画ワンで読んでる
    今後の展開も気になる

  • 中盤から徐々に存在感が薄れていた時永が前巻でなにやら怪しい雰囲気を醸し出していたが、果たして。。。やはり時永という名前に意味はあるのかもしれない。それは、それこそ最序盤で死んでしまった「しをん」がここに来て非常に重要な存在になり、またその名前もまた意味深いことともリンクしているかもしれない(とてもふわっとした妄想)

  • 友達のために死ぬとか、友達のために食べて一緒になりたいとか、神も人もあまり生きることに興味なさそう。

  • 第46話が哀しくてやさしくて。

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