アイドルマスター シャイニーカラーズ 事務的光空記録 (1) (サンデーうぇぶりコミックス)
- 小学館 (2024年4月10日発売)


- Amazon.co.jp ・マンガ (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784098532292
作品紹介・あらすじ
事務員視点の「シャニマス」新解釈、開幕!
「283プロダクション」
個性豊かなアイドルたちが集まる、小さいながら賑やかな「家」のような事務所。
電話対応、書類作成、経費精算などなど……
「プロデュース」とは別のお仕事で、輝くアイドルたちを支えているのが事務員さんです。
283プロの事務員・七草はづき。
事務員として、娘として、そして姉として
積み重なった日々と想いが、アイドルを“輝かせる”明かりとなる──
事務員視点で綴る、新たな「アイドルマスター シャイニーカラーズ」!
ステージ上では見られない、アイドル達の素顔。
そんな彼女たちが抱く、等身大の悩みに寄り添う日々が描かれる、
はじまりの第1巻。
【編集担当からのおすすめ情報】
漫画アプリ「サンデーうぇぶり」上で更新の度にSNSでトレンド入りする等、話題沸騰の本作。待望の第1巻が発売です!
「シャニマス」を好きな人も、これから好きになりたい人も
入り口として是非手に取っていただきたい作品です。
感想・レビュー・書評
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P天同人作家の描く、七草はづきスピンオフ公式コミカライズです
P天R-18二次創作時代からフォローしていた身としては、まさか公式で単行本を出してくるとは思いませんでした
確かに、天井社長絡みで八雲なみプロデュース時代の二次創作を描いていたり、P天を櫻木真乃といった283アイドル視点で切り取ったりしたいました
その筆力は読ませるもので、あくまで二次創作といっても納得できるものでした
それが高山さんの采配かは存じませんが、ガルパン同人作家が公式4コマ連載を受け持ったように、公式に迎え入れられるとは特異点です
また汁だくP天エロ二次創作も見たくなりました
七草はづきスピンオフで、1巻は七草はづきから見た283事務所をコミカルな日常として描いています
領収書ひとつとっても、しやくちゃにするノクチル、取り乱している灯織、ギミー気味なノリもしっかり公式から吸い取っています
アイドルの仕事と絡めて、アイドル側から見た七草はづきも尊敬されてることが伝わってきました
七草にちかの布石も打たれています
特にCDショップの陳列棚に、アイマスブランドのネタが仕込まれていて、アイマス熱が伝わってきます
1巻では事務員の妹として顔を伏せられ、モブ演出なのが上手かったです
七草はづきと言ったら外せないのは、アルストロメリアです
婦人組の桑山千雪はもちろん、大崎姉妹の家族ネタからも七草家を切り取ります
アイドルの私服も、enza原作のカードから拾われており、ネタの細かさが読んでいておもしろかったです
作者のツイッターで、過去に打ち切られて消沈したマンガ家人生に、光を当ててくれたコンテンツとしてシャニマスを見ていることが伝わってきました
マンガ単体として技術も高いものを感じるので、自信と弾みをつけて描いていってほしいなと思いました
WEB連載を読むと、2巻からシーズ、八雲なみプロデュース時代にメスが入れられるようで、次巻が楽しみです詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
事務員七草はづきを主人公に据えた本作は物語の構造が面白い事になっているね
そもそもシャニマスにおける主人公は輝きを目指すアイドル達。だから、本作においてもはづきを主体とした活躍が描かれるのではなく、アイドル達を主体として彼女らが活躍できるようにはづきが何をするのかという点が描かれている
でも、それだって少し語弊が有るね。アイドルを輝かせるという点でも本来その立ち位置に居るのはプロデューサーなのだから
ならはづきは何をするのかという点が面白い角度から描かれているように思えたよ
第一話から示されているように彼女の仕事は完全に裏方。けれど、彼女の貢献が無ければ事務所はきっと回らない。……ああいうシーンを見ると283プロはもっと人員を増やした方が良いのでは?と思ってしまうが
さておき、彼女の行為はアイドルからは程遠い。けれど、アイドルが輝く光景にきっと繋がるもの
本作ははづきを主人公としているけど、アイドルの活躍も描かれて
その中で本編にて描かれたシーンを別角度から描いたエピソードが存在するのは良いね
ノクチルの『天塵』を回想に挟みつつ展開されるロック魂やら、『甜ing Room』を土台とした甜花と甘奈の姉妹愛等々…
そうしたアイドルの物語において、はづきの役割は大きくないのだけど、アイドル達が輝きを手にする過程において重要なピースを為していると判る描写の数々は良いね
ただ、七草はづきという人物を描く上で忘れてはいけないアイドルが一人いて。その人物がこの作品ではまだアイドルに成っていない点にはちょっとした恐ろしさを覚えてしまうよ…
この巻ではラストシーンを除いてモブキャラかのように顔は描かれず、主役にも成れない彼女。無理やりにでもアイドルの輝きを手にしようとするにちかの物語がはづきの物語にどう絡んでくるのか、そしてにちかの相方として登場するだろう美琴の立ち位置とは…
本編とは異なる角度から描かれるアイドルの物語への期待を膨らませるには充分な第1巻だったかな
夜出偶太郎の作品





