これ描いて死ね (6) (ゲッサン少年サンデーコミックス)
- 小学館 (2024年8月8日発売)


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本 ・マンガ (208ページ) / ISBN・EAN: 9784098535385
作品紹介・あらすじ
仲間がいて漫画がある。これが私達の青春!
新しい季節、新しい仲間!
2年生になった相達の漫研に新しく加わった1年生の森咲麗。
彼女の夢は、毎年夏に高知県で開催される「まんが甲子園」に仲間と一緒に参加すること!
その新たな目標に向かって、王島南高校漫研の挑戦が始まる!!
漫画を愛する高校生達と、彼女らの先生が歩む“まんが道”の物語。
漫画を愛する全ての人に届けッ!
マンガ大賞2023 大賞受賞作品、第6巻も漫画愛と漫画哀を濃縮還元でお届けッ!!
感想・レビュー・書評
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2年生になった相たちの漫研に加わったのは、新入生の森咲麗(もりさきうらら)! 彼女は何を隠そうあの「ルゥ・ガルゥ」その人だった?! 彼女の夢は、毎年夏に高知県で開催される「まんが甲子園」に仲間と一緒に参加すること! その新たな目標に向かって、王島南高校漫研の挑戦が始まる!
麗が漫画を描き始めたきっかけ──それは「ハッピーハッピーダンジョン」という漫画だった! 七畳島で麗が通っていた本屋の店員さんが、あれッ?! なぜかみんな島に縁があるね。あのワンピースからどんなお嬢様かと思いきや、純和風の家だった! 父ちゃん──いや、お父様もトレッキングが好きなタイプでいいね!
「お父様、麗が冒険に出ることをお許しください。俺自身の物語を始めたいのです。」
王様の前でしかやらないような恭しいポーズで訴えるのがカッコいい。お父様はびっくりするだろうけど(笑) 相はポコ太が傍にいて、麗はルゥ・ガルゥが傍にいたんだなと思うと感慨深い。そして、お兄様も妹と同じ波動を持っている──。
心が姉・真から教えてもらった色の話を、漫研のみんなへ伝えていく。
「技術的なことは色々あるんですが、私が思う大切なことは『固有色』にこだわらず自由に物を見ることだと思います。」
これは『ブルーピリオド』の森先輩が言った「あなたが青く見えるなら りんごもうさぎの体も青くていいんだよ」を思い出した。その物のイメージに引っ張られなくてもいい。自分が見た色を味わって描き出す。目と心を通して見た色は、人の数だけ答えがあっていい。
まんが甲子園のネタ出しも面白かった! 「カウントダウン」「翻訳」というテーマの中でいかに深く潜っていけるか。心のクマの話が癒し。というか、みんなすでに上手いな?! ここからネタ被りしないように想像を広げていく工程も楽しい。麗が見つけ出したゴリ押しの境地は彼女のセンスと噛み合っていて最高だった。これは確かにおもろい! 完全にエウレカだわ! 麗に負けまいと頑張る相が、友だち同士の関係性からヒントを得てたどり着いたエウレカもよかった! この二人って変化球をストレートで投げるゴリ押しパワータイプなのが愛せる。
そして、ロストワールドはその真逆をしていた──。実際に大衆受けを狙って成功している漫画家さんもいるわけだけど、どういう心境なんだろうな──。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
漫画と真剣に向き合い、成長していく登場人物たちを見ていると泣きそうになる。目的は何でも構わないけれど、根底に「漫画が好き」という純粋な感情があるところに胸打たれる。理屈を超えていくんだよな、漫画は!
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8月の頭に発売されていたのに、気がつくのが遅くなってしまった
前巻からの新メンバーである森咲ちゃんのエピソードが多めでとても楽しい
そして部員それぞれとの関係性の変化、いや深化がたまらなく良いしその模様を観察して創作に落とし込む相ちゃんの漫画の上手さがはっきり成長してるところ、そして勢いと元気の素敵さは変わらない、むしろその強みを活かしているところが泣けちゃいそうにいい
心ちゃんと真お姉ちゃんの絆とカラーの練習のエピソードなんか麗しすぎて震えそう
漫画の単行本の真ん中にカラーページがあるなんて、すごく贅沢で嬉しいつくりです
森咲ちゃんの“おんなじことの繰り返し”をする作風が、この巻のいくつかの話のオチに盛り込まれてるのとか全体の流れの朗らかさが良いしみんな可愛いしでほっこりしてしまう
そしてその流れから『ロストワールド』を読むと、いつも辛くてたまらない
でもその体験があるからこそ、今の手島先生の漫画研究会顧問としての姿がある
この話はいつまで続くのか、『ロストワールド』の終わりはこの漫画と共にあるのか、そもそも『これ描いて死ね』は 漫画を描き続けることを終幕とするのだろうか?
何かを創作することの難しさやしんどさ、喜びと共に、シビアな現実もこれでもかと描いてる作品として、どんな結末を予定しているのだろう
それを思うとあまりに難問で、胃がギリギリしてしまう
辛い話ではない、むしろたくさんの喜びや幸せと尊さが描かれている作品なのに、いつかたどり着く先の苦難を勝手に想像して辛くてたまらなくなる作品でもある
部員5人も顧問の手島先生も、みんな幸せで元気でいてほしい
描くことが、創作が、楽しくて幸せであってほしい、ずっと
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つづきを応援したくなる
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作品として世に問われるまでの、ブラッシュアップの過程が興味深い。実際、こういった産みの苦しみが繰り返されているんだな、という。
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ポコ太だいぶ出てこなくなったね〜
それほどリアルが充実してるんだな -
ルゥ・ガルゥ誕生編?
心ちゃんとお姉ちゃん。
アナログカラー。
まんが甲子園。
みんなの感性がとても眩しい。
そしてロストワールドは、タイトルこれ死ねも回収してるし?心が痛い。でも止まらない。
とよ田みのるの作品





