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本 ・マンガ (192ページ) / ISBN・EAN: 9784098535651
作品紹介・あらすじ
続々重版のうぇぶり話題作!!最新刊!!
「そこに罪があるのならたとえ竜だろうと斬ってみせる。」
斬聖・櫛灘イサギ。
試斬人にして、今や凶刃の主・八雲蒼緋。
各々が生き抜いてきた地獄、生き様を懸けて、 竜の刀を巡る戦いが今、始まる。
勝者のみに許される生の続きを手にするのは──…
魂を紡ぎ意義をここに問う竜殺しの旅路。
感想・レビュー・書評
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島に居た頃とは全く異なる殺しを求められたイサギが考えるは役目と使命の違い
八雲を殺すのは彼と無関係なイサギにとって役目に成り得ない。けれど使命と言える程の何かも持たない
そんなイサギが島に居た頃でも、島から出た後でも変わらず持ち続けているのが刀であり、刀に纏わるのが「斬聖」の二つ名となるわけか
「斬聖」の名に懸けて罪を斬り落とすと宣言したイサギは己の在り方をひとまず見つけられたと言えるのだろうね
他方で対峙する八雲にも背負って捨てられない名があると判る構図はいいね
彼とて「透奴」と呼ばれ蔑まれ生きてきた。だから同じ「透奴」でありながら「斬聖」になったイサギを認められない
この世全てを恨む八雲の絶叫。あまりに強烈で身勝手で大切なものを全て捨て去った壮絶な八雲の憎しみを上回る暗部をまさかイサギが持ち合わせているとは思わなかったよ⋯
剣を握る前に手に取った自衛の為の殺人術。剣士を愚弄するかのような戦い方はけれどイサギが生きるため身に付けた生存術そのものだね
ただ、イサギはその技で八雲を殺しはしなかったね。殺しに至る技がイサギの役目そのものではなく、使命を果たす為の手段であるから捕らえるだけで留められる
そうすれば、本当に八雲の罪を糾弾すべきツバキへと役目を引き継げる
そう出来たから慚愧絶えない境遇でもそれぞれが己の想いを口に出来たのかもしれない
ツバキを加えての新たな旅道中は賑やかなものに
イサギもツバキもそれほど他の土地に精通している訳では無いものだから初めて目にするものへのリアクションが可愛くて面白いね
それでもイサギの世間知らずはツバキの数段上だったけども。竜のキーホルダー(?)に興奮する姿は年相応な印象があるね
でも、そう呑気に過ごしても居られそうもない事態が早くも生じているね
御三家が勢揃して、タツナミの孫が何やら陰謀の標的にされそうな状況。真っ先に飛び出したイサギ、そして邂逅したキヨナミ
イサギはどのような死と直面する事になるのだろうね
著者プロフィール
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