猫のお寺の知恩さん (8) (ビッグコミックス)

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本棚登録 : 172
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098600779

作品紹介・あらすじ

ブロスコミックアワード“大賞”作品

猫いっぱいのお寺で、年上お姉さん・知恩さんと男子高校生・源のモフモフ&ソワソワの新生活。

猫のお寺で迎えるお正月。
何をするかでなく、だれと過ごすかが大事…
そんな大切な時間がゆったりと過ぎてゆく。

知恩さんの両親が登場!
昼間と一緒に考えるプレゼント、
成人式を迎え初めてのお酒、
先輩が巣立ってゆく卒業式、
そしてお寺の未来に向けて
知恩さんがついに決意する…?

成長いちじるしいマユゲを含め6匹の
猫たちもあいかわらず元気いっぱい!

【編集担当からのおすすめ情報】
【ブロスコミックアワード大賞】受賞!
既刊ぞくぞく大増刷、
「こんなにも澄み切った世界を描く作品に癒された」と、TV Bros.主催ブロスコミックアワードで最高賞の“大賞”を受賞しました。

猫好きもうなる自然体すぎる猫たちも(ヘタレな犬も!)必見です。
一瞬のきらめきのような思春期を描ききったオジロ先生の新たな世界は、きっと心を癒してくれます。ぜひ!
第1話試し読み→ http://spi.tameshiyo.me/CHION01SPI

感想・レビュー・書評

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  • 猫のお寺で迎えるお正月。新年になり、知恩さんの成人式や誕生日、外国に住む両親との再会、そして未来へ向けての大きな決断をする8巻。知恩とともに源もまた気持ちを口に!

    母の「ヒュッゲ」の話が心に残る。デンマーク語で「居心地がいい時間や空間」という意味。束縛されず気をつかわず生きていると感じられる場所があること。猫みたいに生きられる場所って人間にも必要だよね。自分もそうだし、誰かにもそんな場所や雰囲気を作れたらいいなと思う。

    「変わっちゃうからこそ、どんな瞬間だって大切に思えるんだよ。」
    源がここに来てもうすぐ一年。四季は巡っていく。時間は立ち止まらず、前に前に進んでいく。だからこそ焦るし、日々の営みが美しくも映る。この巻で迎えた最も大きな変化は二人に何をもたらすのだろうか。

    それにしても、知恩さんのいたずらセンスは相変わらずでほっこりする。お年玉とか誕生日プレゼントのくだりはこっちも笑顔になる。あのカレンダーに連絡やいたずら書きするのも可愛くて素敵。こういうちょっとした遊び心を忘れないように生きていたいな。

  • 次の(9)で、このほわほわさせてくれる、質の良いラブコメが完結してしまう、と巻末で知り、大きなショックを受けている漫画読みは、きっと、私だけじゃあるまい
    ダラダラと続けて欲しくはない、それは本音である
    けれど、もうちょい、読みたかったってのも、心の叫びだ
    しかし、オジロ先生が(9)で完結させるつもりで、最初からストーリーの展開を組んでいたというのならば、ファンとしちゃ、文句は言えない
    完結巻を悲しくて、すぐには読めないかもしれないなぁ、と思う一方で、勝ってすぐに読んで、翌日には感想をここにアップしている可能性もあるっちゃある
    要するに、完結巻への期待が、自分でもびっくりするくらいに高まるだけの内容だった、この(8)は
    端的に、内容を説明すると、ついに、源が言った!! である
    完結巻一つ前で、この展開に持ってくるオジロ先生、やるなぁ
    『ああっ女神さまっ』や『金剛寺さんは面倒臭い』、または、『贄姫と獣の王』とはジャンルが微妙に被っていないので、総合的な質は同じとは言えないものの、「これまで、読んできて良かった」と確信できるだけのクオリティであるのは、間違いない
    アオハル感が清涼的、と表現したら、他の漫画読みにも伝わってくれるだろうか
    源からの気持ちと、知恩さんからの気持ちが擦れ違ってしまっているようでいて、何気に強く絡んでおり、これは切れそうもない、と感じさせる
    これまで、知恩さんは正直にはなれていなかったが、源に真摯な好意を伝え続けられた事で、少しずつ、気持ちに変化が生じているようだ
    また、恋愛だけでなく、人生の行き先にも、キャラ達が悩むのも、この『猫のお寺さんの知恩さん』の持ち味だ
    自分が何をしたいのか、自分は何をしたらいいのか、葛藤に葛藤を重ね、自分の答えを手にしようと奮闘するキャラの姿に刺激され、自分の進路と真面目に向き合う気概が生じた、学生の漫画読みもいるんじゃないだろうか
    待ってたって、良い事なんざない
    けれど、全く悩まないと、視野は狭まり、思考が凝り固まり、道が増えない
    恋愛にしても、進路にしても、自分の頭で考えた上で行動してこそ掴める成果がある
    自分で判断し、決断を下せれば、きっと、満足が行く結果を得られるはずだ、言えれば、いくらか気も楽になるが、世の中、そんな上手くはいかない
    ただ、やっぱり、自分の心の声に傾けられる耳と、その声を受け止める大きな心は欲しいもんだ、と思う
    半ば勢いで、心の声を口から発しちゃった源の若さが、私には本当、羨ましい
    果たして、知恩さんの心は、源の告白をすっ飛ばした感のある求婚に、どんな答えを返し、どう動くんだろうか
    本当に、楽しみだ、どんなラストになるのか、が
    源と知恩さんの恋物語に新展開が起こったのも、この(8)では驚きだったが、まさか、昼間に、あの古倉先輩が、このような気持ちを抱いていたとは想定していなかった
    この点にも、(9)への期待が膨らんでしょうがない
    どの回も、オジロ先生らしさが出てるなぁ、と感じるものばかりだが、インパクトの大きさで、お勧めを選ぶのであれば、第67話「お酒と脱衣の知恩さん」である
    初めてのお酒で、醜態を晒しちゃう新成人ってのは、さほど珍しくないにしても、まさか、知恩さんが脱ぎたがりだったとは、思ってもいなかった
    ある意味、大チャンスだったにも関わらず、知恩さんを風呂場へ連れていった源は男らしいよ、うん
    恥ずかしい記憶が、おぼろげながらも残っちゃっていた、ってラストも良かった
    この台詞を引用に選んだのは、源への評価が一気に高まったので
    先にも書いたが、とことん、勢い任せ。しかし、そこがいい
    男たるもの、惚れた女に、これぐらい言えなきゃ、カッコが付かないよな

  • 進級、卒業、成人。
    本人はもちろんのこと、周囲の人々にも
    何かしらの変化が起こっていく節目。
    今のままでも幸せ、でもそのままではいられない、
    そんな「先を急かされる」ような青春の日々を
    でも穏やかに見せてくれる第8巻。
    そうかー、次で完結しちゃうのか、寂しいですねぇ。

  • いつもホッコリさせて貰ってます。しかも最後に告白があったり、知恩さんも満更でもなさそうだったり…。次巻が気になっていたのですが、ここで他の皆さんの書き込み見て、次巻が最終巻と知って複雑です。えーっ、マジか…。それでの急展開?

  • わりと心がしんどい時に読んだんだけれど、淹れたてのハーブティを飲み干したように胃の辺りからポカポカ温まった。上手くいかない毎日を、それでも変わり続ける日々を、容赦なく過ぎ去る時間を、愛おしく眺めながら前に進む姿に強くやさしく励まされ、勇気を受け取った。もはや(いや、根底にはあったテーマのはずなのだが)『富士山さん〜』的フェチ漫画の印象は払拭され、さながら優れた日本映画のようなスチル一枚の切り取り方が刹那的で美しい青春漫画作品。ヒュッテ……。

  • 次で最終巻だなんて…。諸行無常。

  • 今回も人や猫や田舎の雰囲気に癒される♪…のですが、それぞれが変わろうとしているザワザワした感じがする巻。次巻で完結らしい。最終巻に向けてのザワザワだったのか〜。もっと続くと思っていたのですごく寂しい…。表紙がすごくかわいい♪

  • 初版 帯

  • 知恩さんのお正月。冬。季節と共に移り変わっていくものたち。諸行無常って、良い言葉だ。2人がどうなっていくのか、優しく見守りたい。

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