重版出来! (12) (ビッグコミックス)

著者 :
  • 小学館サービス
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本棚登録 : 392
感想 : 35
  • Amazon.co.jp ・マンガ (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098601448

作品紹介・あらすじ

安井がWEB漫画誌の編集長に…!

過去のトラウマから、誰よりも利益に対してシビアな安井。
その安井が新たなフィールドをWebに求めた。
「売れるモノしか生まれない場を作る」
「自由でなければ、Web漫画誌の意味がありません」

この宣言の下での作品募集に対し、届いた原稿の1作は
以前、心ではなく安井を選んで潰されてしまった東江のものだった。
心は今度こそ東江とヒット作を作ろうと誓うが、安井がそれを許さず…!?


【編集担当からのおすすめ情報】
東江絹と中田伯、ふたりの若手作家が
「キャラクターを創ること」を巡って悩み抜きます。
ゼロから人間を生み出すことに対する
それぞれの作家の苦悩と喜び、一緒に味わってください!

感想・レビュー・書評

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  • 毎回毎回心を熱くさせてくれるこの作品だが、今回は自分の想像の更に上を行く展開で、鳥肌が立った。
    惜しまれて休刊した伝説の雑誌「FLOW」のエピソードも、新人漫画家の東江ちゃんと合理的すぎる編集者安井さんとの絡みも、とりあえずは終わったものだと思っていた。それが…「FLOW」がこんな形で蘇るとは!安井さんの本気を感じ、胸が熱くなった。
    東江ちゃんの再出発もまた嬉しい。まさか、また安井さんと対峙することになるとは思わなかったが、そこに心も絡んでそれぞれの情熱がぶつかり合い、それぞれに一皮剥けていく。
    スランプに陥りかけている伯君の、父親との再会。複雑な思いを抱えた状態での再会は、これまた想像を超えた展開で…とにかく今回は、ベタな流れしか思いつかなかった己の想像力の貧困さをこれでもかと感じたのだった。壁を乗り越えることの苛酷さ。時には「勝てない」ことを認めることも必要。そして、新たな立ち位置から見えてくる景色。どこまで柔軟になれるだろうか…自分の弱さを見つめ、違う角度からアプローチしてみる強かさをカッコいいと思った。それは、猪突猛進一辺倒だった心がカーヴを覚えたり、デジタルを毛嫌いしていた高畑先生が、紙にも電子書籍にも通用するコマ割りを考え出したりといった、登場人物達の真摯な姿勢。
    「FLOW」のこれから、そして伯君や東江ちゃんの更なるステップアップも楽しみだ。

  • 長く連載が続いて、出版に関わるありとあらゆる人達の仕事紹介みたいな回も増えてきたな〜と感じる部分もあったけれど、(それはそれでとても興味深いし、そしてこの巻でも紙の漫画のコマと電子化される漫画のコマの違い、縦読み横読みに関しての描写もあってうーむと唸った)この巻にきて今まで出てきた登場人物たちの動き、ドラマが大きくなってきた。
    安井さんの想い、東江さんの再始動、中田くんの危機⁈面白い。
    一番印象に残ったのは、現場から離れることについて。安井さんが東江さんのキャラ一覧表を見て時代の流れ(世代の違い、世代のリアリティ)に気がついて自分の役割を変えていこうとするところ。これ一般の会社でもとても身にしみるんじゃないかな〜?私は先日、元NHKアナの有働キャスターの退社の経緯を観たので特に印象的だったのだと思うが。

  • 満を持して安井さんがWeb漫画誌を立ち上げる。
    その名は「FLOW」!
    その投稿者にあの東江さんが・・・。
    そして、伯クンにも新たな展開が。
    安井さんの冷徹さは愛情の裏返し。
    「FLOW」復活のために、いろいろと模索し、
    布石を積み上げてきた感があります。
    東江さんも安井さんとの関わりで受けた経験を、実力へと変換。
    それを応援する心ちゃん・・・安井さんが考えていた「若い人」の
    更に先を見据えた企画書を出す。それを認める安井さん。
    仕事人安井さんの情熱と有能さが発揮された、良い内容でした。
    そして、伯クン。
    キャラクターの弱さを考えて、ついに父に会いに行くが、
    それがネームに詰まるという事態に。
    見えない階段をどう昇っていくのか、虹をつかめるのか?
    東江さんと伯クンの創作への対比。
    キャラクターへの、作品への創作の苦悩を感じました。

  • 東江絹ちゃんと黒沢再タッグ。
    あと中田伯先生の話。

    ウェブ漫画ってたいへんなんですね。
    若さか…トオイメ(*´ω`*)
    伯せんせいの過去が。そして次巻に続くですか。
    高畑先生も三蔵山先生もどんなにベテランになっても向上心、ずっと勉強する意志があるのがさすがです。尊敬します。

  • 新Web雑誌創刊に向け動き出す編集部。
    過去の挫折を胸に、新たな挑戦に燃える安井さん。
    東江さんの再挑戦、中田くんの次なるステップ…。
    この巻で感じた大きな要素は「より先へ」です。
    主人公はもちろんのこと、ベテランも新人も、
    編集さんもマンガ家さんも、新しい可能性に向かって、
    もっともっと挑戦し、壁を越え、楽しもうとしている。
    それぞれのキャラクターたちの奮闘が、熱くまぶしいです。
    東江さんのエピソードにはまた涙しました。
    また新しいステージ。みんなの躍進に注目です。

  • ・FLOW復活編!(安井さんを見直す回)
    ・東江&黒沢VS安井 編
    ・高畑せんせー遂にWEB用コマ割り攻略法発見!?
    ・中田伯 透明の階段を登れるか!?(父との再会)


    「これからの作家は、マイナスの意見を目にすることは避けられない
     見たくなければWebを見ない、もしくは慣れる この二択しかない。」
    「今回は立場が対等なんだったら、強い味方になるでしょ。
     大きいものがが欲しければ、柔軟にしたたかに」BY東江兄
    「グチを垂れ流して、何かが変わるとでも思ってるのか?
     グチを言うってことは覚悟していないってことだ。
     男も女も関係ない。人のせいにするヤツは次の扉を開けない

     黒沢が力づくで開けた扉だからな
     俺たちも、次の扉開けないとな」BY五百旗頭
    「若い頃は、現場にいなければ時代についていけなくなると思っていた。
     しかし今は違う、情報や知識は検索一発で更新できる。
     時代の匂いはどこにいてもつかめる。
     
     知識や情報は、ネットでいくらでも更新できる。
     しかし、同時代性ってのは、ムリだ センスはあいつらに勝てない。
     現場は若いモンに任せて、オレは援護
     あいつらが自由に動けるように役員を手玉に取る仕事のほうに
     シフトするよ。」
    「WEB漫画に日常的に触れている10代は、
     自分のことはほんのり好きで 意見も考えも持っているけど、
     とてもデリケートで意見を言って まわりから浮くのをすごく恐れている。
     彼らの、 一番の憧れと欲望は「みんなに認めてもらうこと」だと思うんです。」
    「自分がつらいんだろう。
     キツいことを言って嫌われて 自分が悪者になりたくないだけだろ!
     嘘をつくな。」


    戦略家?安井さんの本領発揮でマジ面白かった。
    めっちゃ効率重視、省エネっぽいけど、必要なところには大量燃料投下するし、
    選択と集中が上手にできていて、社会人は見習わなきゃいけないよね。
    局長のメンツを潰さず、自分の本懐を遂げちゃうとことかも。
    なにより、自分が若者じゃないことを自覚して、譲って、自分は先に進むとこ。

    SNSのコメントは自由でなければの件は、和田編集長の親心がでててちっさいけど、いいエピソードだよね。その和田編集長の意見が通らないところも冷静で好き。


    今回は、安井さん筆頭に、編集長しかり、五百旗頭さんしかり、素敵な大人がたくさんいて大好物なエピソード満載だった。
    大人がちゃんと大人でいてくれることが、好みなんだな私は。
    そんな大人になりたい。
    …それにしても、五百旗頭、安井は何歳設定なんだろうか?

  • WEB雑誌の話から始まる12巻。
    11巻の感想のとき
    「最初の頃に悪循環パターンの
    話もありましたっけね〜」
    って書いたのですが…
    東江ちゃん…涙の復活劇ですよ(ノ_<)

    デジタルでコミックの良さをひきだす
    アイデアについても
    高畑センセーが熱く語ってくれるので
    たすかりますわ〜。

    そして次巻へのつなぎは
    ふたたび中田画伯。
    父親との対面が漫画にどう影響するか。
    三蔵山先生の言葉がしみるわ。

  • 冷徹な編集者、安井さんの「FLOW」への熱い思いに打たれる。感じ悪いから好きじゃないけど。仕事に情熱を燃やしてる人はカッコいい。

  • WEB雑誌『FLOW』立ち上げ、からの再びの東江さん。

    そして、中田伯、試練の時。

  • AA2

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著者プロフィール

漫画家。1996年デビュー。『えへん、龍之介。』『花吐き乙女』など独特の感性が光る作品を多数発表。2016年春にドラマ化された『重版出来!』で一躍人気作家に。2016年、デビュー20周年を迎えた。

「2017年 『【特典付き】レタスバーガープリーズ.OK,OK! 完全版 【全3巻】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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