赤狩り THE RED RAT IN HOLLYWOOD (4) (ビッグCオリジナル)

  • 小学館 (2019年2月28日発売)
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本 ・マンガ (256ページ) / ISBN・EAN: 9784098602346

作品紹介・あらすじ

言論弾圧に抵抗する映画人たち

二大強国の冷戦が深刻化し、米国で吹き荒れる赤狩りの嵐。
ソ連の力に脅威を感じた米国政府はハリウッドの著名な映画人を
共産主義者であると告発していく。その内、召喚や証言を拒否した
主要な10人”ハリウッド・テン”を有罪にした非米活動委員会。
次に狙うのは映画界を代表する巨匠エリア・カザンだった。

かつてハリウッドで、貧しき者に味方し、
戦争に反対するだけで売国奴の汚名を
着せられた時代があった。戦い続けた者もいた。屈した者もいた。
彼らの物語が今の、この日本で、
劇画として読まれる意味はあまりに大きい!(町山智浩氏)



【編集担当からのおすすめ情報】
『どんぐりの家』、『そばもん』など、山本おさむ氏の作品は傑作揃いですが、
この『赤狩り』はなかでも、屈指の作品であると思います。
是非、ご一読ください。

感想・レビュー・書評

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  • 深い物語。人間というもの、人間社会というものの、残酷さ理不尽さ、どうしようもなさ。その中で足掻く人の勁さ。
    イデオロギーなぞで人が幸せになるか、と言った流転の海の熊吾のセリフを思い出す。

    漫画なのに語られる言葉が重い。
    『不完全であるところの実在の人間は、その理念を遂に、地上に実現することはできないのだ。美しい理念は、人間の邪悪なる欲望によって歪められ、汚され続け、やがて人々はそれを現実と呼ぶようになるのだろう。どのような政治体制になろうとも、そこからこぼれる者、はじき出される者は必ず出てくる。』
    単なる理想主義に走るのではなく、こうした現実、人間と人間社会の特性をふまえて、制度の限界も踏まえて、制度設計しなきゃね。と、藤田一照老子の言葉も思い出す。
    精進。

  • 重い。重すぎる。が、読み応えのある内容だ。今度はマリリンモンローやエリアカザン。オードリーにチャップリンに続いて。米国はなんて馬鹿なのだろうか?そんな中に憧れ追い続けた我が国は馬鹿馬鹿だ。と思う。きっとこのシリーズを読み終わると米国と縁を切ろうと明確な意志ができていそうだ◎

  • 4巻はドルトン・トランボの刑務所での囚人セシルとの話”ラブレター”と
    架空の俳優ジョン・エヴァンスの話”愛するニーナ”が珠玉。
    ”ラブレター”はトランボの再生決意の回。

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